行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする26年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

世界の金融街、香港は終焉の道へ進むのか?

2014-10-03 08:09:05 | 国際・政治
 3年後の2017年に香港の行政長官選挙が行われる。

 この香港の行政長官は、表向きは高度な自治権が認められた

 小さな国の首相のようなもので、東京都知事より権限を持つ

 地域行政の最高責任者らしい。

 長官選挙に立候補できるのは3名だけに限られ、

 定員1,200人の指名委員による過半数の推薦を得なければ

 立候補できないそうである。

 ところが、この1,200名の指名委員の約8割が、

 中国本土によって任命された委員だそうだ。

 つまり、長官候補は全員が中国本土のイエスマン

 しか立候補できない仕組みとなっているのである。

 実態は、選挙とは名ばかりの、単なるショーなのである。

 この傀儡香港行政長官を選出する中国政府のやり口は、

 戦前、満州国皇帝に「愛新覚羅 溥儀(あいしんかぐら ふぎ)」

 という清朝最後の皇帝を担ぎ出した旧日本軍と

 何ら変わることはない!

 南アジアへの力による海洋進出や沖縄の属国化までも企む

 現中国政権は、旧日本軍部のアジア侵略スタイルを

 驚くほど真似ようとしているように思える。

 そして、この傀儡香港政府を支配する中国政府は、

 スポークスマンである王毅外務大臣を通じて、

 民主化を要求する香港の学生などの市民達の行動を

 公共の秩序に反する違法行動だと切り捨てている。

 多くの世界の人々は、中国という国は民主主義の無い

 とても怖い独裁国家だと思うであろう!

 このまま、香港の北京化が進めば、

 香港が世界の金融街でなくなる日は、そう遠くないようである!

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