2006年にアメリカ女子ツアーに参戦してからは、まったく勝てなかった藍ちゃんが、とうとうアメリカ女子ツアーで初優勝しました。
高校、大学、それにプロになってからも順風満帆のゴルフ人生だったのが、2006年アメリカツアーに参戦してからというもの惨憺たる成績だったのでした。
特に、2007年には連続して予選落ちするなど、精神的にも相当参っていたのでしょうが、よくも頑張り通して復活したと思います。
昨年の終盤戦頃から今年にかけて、復調の兆しはあったようでしたが・・・。しかし余りにも長いスランプであるが故に、TVのドキュメンタリー番組として取り上げられてしまった程だったのですから、本当は相当に辛い毎日の連続だったのかもしれないのです。
プレーオフ18番ホールで、バーディーパットを沈めた後でも、藍ちゃんの涙がなかなか止まらなかった事がそんな辛くて長い日々であった事を物語っていると想像させられました。並の人間であるならば、3年以上もスランプが続けば、精神的に耐えられる者などは本当に数少ないと思うのです。
3年以上にも渡る長い長いスランプを克服するという若干24歳という娘のような年代の彼女が、強靱とも思えるような精神力を維持し続けることが出来た事に驚愕すると共に、心より敬意を表したいと思います。
もう宮里藍は復活できないのではないかと、内心思っていた方々は実は相当数いた(結局は全盛時の頃のように復活出来なかった私と同年齢の男子プロの中島常幸氏のケースを思い出した方々は相当数いたと思う。)と思うのである。それだけに、プロゴルフ選手としてこの極めて困難なハードルを乗り越えた彼女が、今後どのように成長して行くかとても楽しみです。
おめでとう藍ちゃん!そして、願わくばこの苦しかった年月の日々を乗り越えた経験を糧にして、これからは本当の意味で、世界で活躍するシーンを多々見せて頂き、我々日本人に希望を与えて欲しいものである。