もうチョットで日曜画家 (元海上自衛官の独白)

技量上がらぬ故の腹いせにせず。更にヘイトに堕せずをモットーに。

朝鮮学校教育無償化の控訴審判決に思う

2018年09月28日 | 与党

 朝鮮学校に対する教育費無償化除外の適否を問う大阪高裁の控訴審判決が出た。

 判決は、朝鮮学校の無償化除外は違法とした大阪地裁の1審判決を取り消して、除外は適法と認めたものである。昨日の原発に関する司法判断でも触れたことであるが、法令は一つであるのに法令の執行に当たっては執行者(判事)の信条によって如何様にも変化できることを示している。閑話休題。朝鮮学校の存在については法令が入り組んでおり、詳しいことはよく理解できないところであるが、もともとは学校教育法に定める各種学校に分類されていると思うので、無償化の対象に含まれないとして訴状を門前払いしても差し支えないものと思う。自虐史観に染まった我が国として朝鮮人に対する贖罪感から同校に対しては他の各種学校に比し特別の忖度・斟酌を感じているのではないだろうか。永住している国からの庇護を受けるためには、当該国に対する隷属を許容しなければならず当該国民に求められる義務を甘受しなければならないと思う。使用教材の是正勧告にも応ぜずに反日教育を継続している朝鮮学校が、敵対する日本に庇護を求めることすら理論上成り立たないと思うし、判決後の会見で同校の卒業生が「自分たちのアイデンティティを肯定してくれる唯一の場所」と述べているように、朝鮮学校は朝鮮人の学校であり日本人を育てる学校ではない。このような対象に対して国費の恩恵が及ばないことは自明の理であり、もしイスラム国同調者がイスラム原理主義を教育理念とする各種学校設立を申請しても認可さえされないだろう。教育基本法の前文には「日本国憲法 の精神にのっとり、我が国の未来を切り拓く教育の基本を確立し、その振興を図る」と規定しており、朝鮮人のための朝鮮学校は教育基本法の精神から逸脱していると思うのだが。

 プロ野球の助っ人外人が、アメリカ市民権を得るための宣誓式出席を理由に戦列を離れ、一時帰国した例があった。映画等に描かれた市民権付与の宣誓式は、星条旗の下でアメリカ市民としての義務を果たすことと、これまでの祖国への忠誠を放棄することを宣言するもので、1枚の紙切れを貰う以上の重みを持って厳粛に行われている。日本での永住許可や帰化のセレモニーは分からないが、巷間、数十名いると云われる帰化国会議員の姿を見る限り、これまでの祖国に対する忠誠心を持ったまま便宜的に帰化しているように思えてならない。