昨日の夕刊に裁判所の競売物件の広告が載っていました。
なんか久しぶりで、デジャ・ヴのようでした。
ただ、前回のバブルの崩壊(そういえば今回は通称何というのでしょうか?)時にはまだ競売のあまり整理されていなくて、新聞広告を出して一般の人が参加できるようになるまでにはかなり時間がかかったのですが、今回はインフラが整備されたのでスピード感ある対応をしようということでしょうか。
ざっと見ると「第三者占有あり」とか「賃借権設定あり」というような若干生臭いものもありますが、「管理費滞納あり」というのは一つもありませんでした。 それだけ債権者側も勝負が早くなっているし、債務者側もあきらめが早くなっているということかもしれません。
こっちは、「時間の問題」と言われながらも今までもってきましたが・・・
パシフィックHD破綻 負債1636億円
(2009年3月11日(水)08:05 産経新聞)
中柏グループとの資本提携で一時期期待を集めたのですが結局頓挫して手詰まりになったようです。
その後もこんなことをやって生き残りを模索してました。
役員人事に関するお知らせ
(平成21年1月27日 パシフィックホールディングス株式会社)
1.役員の人事異動の背景
新経営体制は、経営の継続性に配慮しつつ経営体制を刷新し、グループのコアビジネスである不動産投資ファンドの運用会社3社(日本レジデンシャル投資法人の資産運用会社であるパシフィックレジデンシャル株式会社、日本コマーシャル投資法人の資産運用会社であるパシフィックコマーシャル株式会社及びプライベートファンドの運用会社であるパシフィックインベストメント株式会社)の代表取締役が当社取締役を兼務することにより、コアビジネスを中心としたグループ一体となった事業再構築を図ってまいります。
この時点では新たなスポンサー候補があったのかもしれませんが、自らの信用力が問題なのに傘下のJ-Reitと一体になっての成長を目指すというオールドスタイルな再建策は、J-Reitの投資主にとってはスポンサーと無理心中するような感じに受け止められたのではないかと思います。
中柏って何者?とか、そもそもこの出資話自体の怪しさというあたりはいろいろ噂があるようですが、そこまで裏読みしなくても、かえってJ-Reitにとっては自分は(ファイナンスの問題以外は)健全なうちに縁が切れて良かったのかもしれません。
こんなこともやってたみたいですし。
スポンサー企業の会社更生手続開始の申立てに関するお知らせ
(平成21年3月11日 日本レジデンシャル投資法人)
本資産運用会社は、上記1.(2)③に記載のとおり、PHIに対し金3億円を貸し付けており、当該貸付金が回収不能となる恐れがあります。しかしながら、当該貸付は、本資産運用会社の余資の範囲内で実行しているものであり、回収不能となった場合においても本資産運用会社の資金繰りに支障が生じることはございません。
いつのタイミングでこの貸付が行われたかは興味ありますね。