一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

分別

2011-10-04 | スコップ団
週末日帰りでスコップ団に参加。
海外でまとめ買いしたレッドブルの差し入れが目的だったけど、前後が予定が詰まっていたので車で日帰りの強行軍。

東北自動車道は福島県に入ると、路面の補修跡が目立ちました。


さて、今回スコップ団で変わったのが、運び出したものの分別が細かくなったこと。

なんと20種類に分かれてます。



山本町の要請によるそうですが、通常のごみ収集が機能しだしたのと、通常だと粗大ごみや建設廃材など産業廃棄物扱いになるものについて業者に委託する予算の手当てができたのでしょう。

こういう細かいことが求められるということは日常が少しずつ戻りつつある証拠なので歓迎すべきことではあります。


しかし問題はこの分別作業。
やってみると難易度はかなり高い。

室内に泥や砂と一緒になってごちゃごちゃな状態なので、スコッピングでかき出すときに粗仕分けをして、置き場で最終的に分別します。
そのため運び出しと分別に以前より手間がかかることになりますが、このへんは力仕事でやることになります。


ただ問題は、そもそもどの種類がどれくらい出てくるかわからないので、当初の仕分け場所の設定が難しいこと。

だんだん置場がなくなってきた・・・




それから上の分類でも「想定外」が出ます。
今回は断熱材(多分廃プラスティック製品なんだろうけど、産業廃棄物扱いっぽいし大量に出てきたのでまとめて山にした)とか種籾状態の米(持ち運ぶために袋詰め作業が結構大変だった)
そして、容器にいっぱい入った食用油とか調味料。中身を捨てるにも下水もなく、油類は地面にまくわけにもいきません。これなどは、普通の生活ではゴミにならないものが、いきなり津波でやられてしまったから。


一方、山元町のゴミ分別ルールをみると、今回の20項目の区分はより細かいものになっています。
燃えないゴミを「金属製品」「複合素材」「せともの」「ガラスくず」にわけるなどは同じなのですが、粗大ゴミ系をかなり細かく分けることが求められています。
従来なら清掃センターに直接搬入してそこで分別していたようなのですが、清掃センターのキャパシティを超えてしまっているのかもしれません。それに、土砂、建材、農業資材などの産業廃棄物扱いのものも大量にあるため、直接業者に引き取って最終処分場に持っていってもらうことにしたのかもしれません。
その場合に仕分けまで業者に依頼するとその分コストがかかってしまいますから、きっちり分けて出しましょう、ということになったのではないかと思います。


それならやらざるを得まい。




7月末の大船渡市では、瓦礫を分別しながら鉄くずを現場で機械で圧縮している所を見て感動しましたが
(↓こちらの写真。手前に粉塵を抑えるために散水車が活動していたのも印象的)



瓦礫撤去の際にここまで徹底して分別をするのは、世界広しといえども日本くらいじゃなかろうかと西日を眺めながら感慨にふけります(あとはドイツとか北欧系の国はするかもしれませんが)





おまけ1

家の裏手を泥掻き・草取りしていたら、自家用に植えていたと思われるジャガイモとミニトマトがでてきました。
泥掻きが芋ほりに。
塩水をかぶってもさすがの生命力





おまけ2

常磐線はずっと不通なの、踏切は一時停止じゃなくてもいよな、と一応徐行をして左右を見たら、びっくり。

交通法規は守りましょう。



コメント
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