一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

村山斉 『宇宙は何でできているのか』『宇宙は本当にひとつなのか』

2011-11-04 | 乱読日記
『宇宙は何でできているのか』は幻冬舎新書で昨年のベストセラーにもなった本。
遅ればせながら読んでみましたが、やはり面白かった。

難しいことを門外漢にもわかりやすく説明するという点では出色のできばえだと思います。

朝日カルチャーセンターでの講義をもとにしたためか、非常にくだけた語り口で、たとえ話もわかりやすいうえに、研究の発展をけっこう体系的にカバーしています。
そして何より著者の研究者としての楽しさが伝わってくるのがいい。

知り合いに天文学者に星間物質の何たらを研究していると聞いたとき、それが何を意味するかいまひとつわからなかったのですが、この本を読んでなんとなくわかった感じがしました。
もっとも、わかりやすく説明するのに新書1冊かかるのに、一言で説明しろといわれたら無理もないですがw



『宇宙は本当にひとつなのか』は講談社ブルーバックスから出た二匹めのドジョウ狙いの本。
こちらは4つの講演をまとめたそうです。

前半部は『宇宙は何でできているのか』と内容が重複しますが、後半部の多次元宇宙と多元宇宙の話はこちらで詳しく触れられています。
なのでタイトルもこうなったのでしょう。このへんは後塵を拝してしまった科学系新書の老舗のブルーバックスとしての意地もあるのでしょう。


ただ、どちらか1冊を推薦しろ、と言われたら『宇宙は何でできているのか』ですね。



(余談)

今回からリンクのアフィリエイト先を楽天ブックスに変えてみました。

日本に法人税を納めていないamazonに金を落とすのは悔しいので自分が本を買うときはできるだけamazon以外を使うようにしているのですが、gooブログの編集画面だとamazonでリンクを作るメニューがあるので今までは楽をしてました。
ただ、今回TPPネタを書いているうちに、少しでも日本経済を応援という気分になったのでアフィリエイトも変えてみた次第。
(面倒だと元に戻るかもしれませんが)








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