一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『摩天楼を夢みて』

2012-11-25 | キネマ

ということでtsutayaで選んだのが1993年アメリカ映画

邦題とは無関係なシカゴの不動産業者の営業所のセールスマンの話。
売りつけようという物件もアリゾナあたりのインチキ物件だし、摩天楼の「ま」の字も出てきません。

もともとピューリッツァー賞受賞の戯曲の映画化で、アル・パチーノ、ジャック・レモン、アレック・ボールドウィン、エド・ハリス、アラン・アーキン、ケヴィン・スペイシー、 ジョナサン・プライスと豪華キャスト。

本社からの指示で成績トップ2人以外はクビ、と宣告された歩合制セールスマンが不況下のシカゴで悪戦苦闘する中で、営業所長の部屋から顧客名簿が盗まれた、さて犯人は・・・という話。

ストーリーよりも達者な芸を楽しむ映画で、特にジャック・レモンとケヴィン・スペイシーの掛け合いが絶妙です。

印象的なのは、映画の舞台になった1988~90年頃のアメリカがホントに不景気だったこと。
IT化も進んでなく、机にパソコンはないし、当然電子メールもつかってない、携帯電話はトップセールスマンが子供の弁当箱くらいのものを持っているだけで、他は会社の電話か公衆電話から営業の電話をかけています。
セールスマンも皆自信を喪失し、文句ばかり言っています。

そこから20年、特に90年から2000年にかけての技術革新と米国の好景気を考えると、日本もまだまだあきらめてはいけない、と、妙な感慨にふけってしまいました。

 

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