一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

弁護士の不養生

2006-11-08 | 法律・裁判・弁護士
アメリカでは中間選挙が行われ、今日の午後には結果が判明するようですが、今日の話題は弁護士会の選挙の話。

弁護士の自治組織としては日本弁護士連合会という全国組織があり、その下部組織として各都道府県に弁護士会(東京は3つ)の弁護士会があります。

それで今、弁護士会の会長とか副会長などの役職を決める選挙シーズンに突入しているそうです。
弁護士会にも「派閥」(※1)というのがあってそれぞれの派閥で候補者を立てて選挙運動を繰り広げているとか。
(実態についてはこちらの弁護士さんのHPに詳しく書かれています。)


もちろん公職選挙法とかがない世界なので、選挙運動に規制はないのですが、友人の弁護士があきれていたのが、誹謗中傷メールの横行。
対立する派閥の候補者の女性関係やら金銭関係やらいろいろと書きたてるメールが送られてくるのだとか。
私も実物を(一部伏字で)転送してもらったのですが、決して品がいいとは言えないこのブログでもちょっと掲載をはばかられるようなものでありました。(※2)


弁護士会の選挙自体がどのように運営されようと私がとやかく言う話ではないですし、議員の選挙でもないので完璧にクリーンにやらなければいけないとまでは思いません。また、商工会議所の選挙(私の実家のような末端の零細企業レベルでも供応を受けたりしてましたw)などと比べて特段ひどいというわけでもないのでしょうが、気になったのが「誹謗中傷メール」という方法。


「企業の情報管理とコンプライアンス」とか「公益通報者保護制度と企業の対応」などというテーマで弁護士の先生が講師をされている講演会がちょっと前によくありました。
そこでは、電子メールは多数に同時に送信され、また転送されることで不利益情報が一気に伝播するので企業に対するリスクが大きいですよ、なので私用メールの禁止ルールや内部通報制度を作りましょう、などという話がされていたのではないかと思います。

なので、誹謗中傷を電子メールにすれば弁護士以外にも転送されるリスクはご承知のはずですが、このメールの送信者は、こういうメールは簡単に外部に伝わりそれが弁護士全体の信用にかかわるということを意識されなかったのでしょうか?


自分のことになるとなかなか・・・というのはどの専門家にもあるようですね。



(※1)大きな弁護士会だと派閥の中で更に会派があるそうです。なんだか「山口組系〇〇会傘下××組」みたいですね(管理できる単位の問題があるので組織の構造はどこも似てくるのでしょうか)。

(※2)文面がなんのひねりもない単なる悪口で、相手以前に書き手の品性を疑われるメールだったので転載しても面白くない、というのも一つの理由であります。
(余計なお世話ですが、これを書いた弁護士の方、あまり文才なさそうです・・・)
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