一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

携帯電話の価格表示

2008-07-10 | あきなひ

携帯電話を買うのに2時間もかかってしまいました。
いまやパソコンを買うより難しいです。


携帯を買い換えようとビッ○カメラで物色しているとsoftbank phoneの気に入った機種のところにこんな価格表示が。

 

そういえばナンバーポータビリティ制度ができたりして、端末を安売りして料金で回収するのでなく端末代金と通話料を分けるようになったんだな、などと思い出しながら、でもこれなら月々2000円割引になるので1080円×24=25920円ということか、などと計算して申し込むことにしました。

実家の親用でほとんど使わないので、これに基本使用料980円なら通話料入れても前より安いワイなどと計算した結果です。

ただ、いろいろ説明を聞くと、○○プランも加入するのが条件、とのように細かい条件がついて雪だるま式に料金が高くなります。
でもまあ、それは初月だけでやめてしまえばいいらしいのでふんふんと聞いていると、最後のほうで

「2000円割引は携帯の分割払い価格でなく月々の利用料(基本料金+通話料)からなので、月の利用料金が2000円未満の場合は割引もそれが上限になります」

という説明が。
おいおい、話が違うじゃねーかよ、それならほとんど使わない人は損するって話?それならこれ買うメリットないじゃん、と文句を言って他のキャリアなどと再度比較をする羽目に。

ところが各社料金プランが微妙に違うのでこれまたやっかい。今はauなので、そのまま機種変しようとすると、従来契約の機種変だと加入できるプランが限られていて基本料が安いのには入れないとかいろいろ・・・

そうこうしているうちに、応対している店員が

「一括払いもあって、それは端末価格が安くなりますよ」

とのこと。
値段いくら?と聞くと、36540円。
分割払いの総額(1080+2000)×24=73920円の半額以下です。
分割払いの「サービス分」控除後の価格との比較だと 、1080×24=25920円です。
結局月々の差額は(73920-25920)÷24=2000と「サービス料」分と同じになります。

要するに分割払いの金利分を利用料からサービスすることで、ヘビーユーザーの初期負担を減らして囲い込もうという料金体系なんですね。
逆に

ということで、結局一括払い(それにビッ○ポイントカードで10%のポイントももらえます(笑))で契約をしました。
これまで都合2時間ぐらいかかりました。

やれやれです。
ホント年寄りにはついていけないですね。


買った後もどうも釈然としない思いが残り、分割払いを前提にして商品価格を提示するのって不当表示じゃない?と思いよく見ると下のほうに小さい字で

  • 上記価格は、新スーパーボーナス(24回の割賦払い)にご加入された場合の価格です。
  • その他、12回の割賦払い、もしくは一括払いでの購入も可能です。販売員におたずねください。
  • 特別割引は分割支払金を除く月々の利用料金から割引されます。ご利用料金が特別割引額に満たない場合、特別割額・実質負担は変動となります。また、お支払い期間中に解約・契約変更・買い増しされると特別割引はなくなります。

と書いてあります。
くそ~

それでも、24ヶ月の分割払いにすると支払額が2倍って年利換算だと単利で50%、複利でも40%を越えるので、利息制限法の上限金利とかとは関係ないのか?という疑問も。

家に帰って調べると、このような「割賦販売」について、割賦販売法では割賦販売の手数料(要するに分割払い分の割増率)については制限がないものの、経済産業省からは出資法に定める範囲内に収めるよう通達が出ていてそれが実質上限になっているとのことでした。
でも(利息制限法でなく)出資法でも29.2%が上限だったのではとさらに調べると、出資法5条の本則の上限は年109.5%(!)になっていて、2項で「金銭の貸付けを行う者が業として金銭の貸付けを行う場合」つまり貸金業者の上限が29.2%なんですね。
ソフトバンクは貸金業者でないから109.5%が上限になるのでしょう。

でも、いまひとつ納得できないので(←我ながらしつこい性格(苦笑))表示をもう一度みると、

現金販売価格/支払総額:73,920円
分割支払金:3,080円 支払回数24回
支払期間:26ヶ月 実質年率:0%

とあります。

これって端末の現金販売価格=一括払い価格が73,920円と読めますよね。
脇に青地に白抜きで「新規(割賦払い)」とありますが、じゃあ一括払いの価格はどこにあるんだ、と。
さらに「実質年率:0%」とあれば、分割でも一括でも同じ、と考えますよね。
これも割賦販売独特の表記法なのでしょうか。


softbank phoneは当初価格表示で公取委に勧告を受けましたし、ビッ○カメラもサービス残業で摘発されたばかりなのでコンプライアンスには気をつけていると思うのでこのへん弁護士等に確認済みなのかもしれませんけど、やはりどうもおかしいように思います。


 

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