一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

上海のマンション倒壊

2009-06-30 | よしなしごと



建設中マンションが根元から倒壊 上海、1人死亡
(2009年6月29日10時4分 朝日新聞)

中国上海市閔行区で27日早朝、建設中の13階建てマンションが突然根元から倒れ、作業員1人が死亡した。現場では複数の棟を建築、分譲しており、マンション購入者100人以上が開発業者の事務所に押しかけ、代金返還を迫っている。

原因は不明だが、地元の報道によると、26日にそばの川の堤防が崩れかけたため、建物と川の間に大量の土を積み上げていた。地下駐車場を建設中だったとの情報もある。

写真を見ると、隣の棟にぶつからなくてよかったという感じです。
(隣の棟を買った人もうれしくはないでしょうけど)

毎日新聞の記事では

原因は調査中だが、前日の26日には、近くの河川の洪水対策用防護壁が83メートルにわたって倒壊する事故が起きている。

と微妙にニュアンスが違うようですが、この写真を見ると

朝日新聞の言うように堤防とjの間を土盛りしていたのは事実のようです。
ただ、それで建物が倒れたというわけではなさそうですが。

素人考えですが、堤防だか擁壁が崩れた(崩れそうになった)というのが河川の増水が原因ではなくて地下を流れる伏流水によって基礎が侵食されたのだとすると、このマンションも同様に基礎杭が侵食されたり、支持層まで垂直に立っていなかったのかもしれません。

そもそも上海は河口の砂州だったところなので、逆に高層建築には注意していると思ったんですけど、都心部だけでなく郊外にも建築が進んだために、地層のデータがないところでいい加減な調査を前提に設計したのでしょうか。

それとも単なる手抜き工事なのかもしれませんけど。


日本の耐震偽装もそうですが、出来上がってしまった建物が「本当に大丈夫か」と心配しだしても検証には限界があるところが難しいところで、中国の建設業や建築行政が、事後的に設計図や構造計算や施工監理について検証可能なようになっていないとすると(この辺は日本も威張れたものではなかったわけですが)、社会問題になるかもしれません。


 


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