米国大統領選と陰謀論

昨年の米大統領選ですが陰謀論が横行しました。
こうした情報、「実は裏で」とか聞こえてきたら要注意なのに、一度はまればそうした判断もできなくなるようです。
複雑な現実が分かりやすく解説され、しかも自分の願い通りに好材料が次から次へと出てくれば陰謀論ではと疑うべきでしょう。

確かにトランプ支持者の気持ちは分からないでもないですが、日本の保守言論人も含め、多くの人が見事に陰謀論の沼にはまっていました。
しかし現実は現在進行形で陰謀論がことごとくハズレる形で事態は展開。

千年王国みたいにトランプが再び大統領に就任すると主張していましたが、その日はなかなか訪れず次々と日延べに。
納期を守れない業者の言い訳みたいでしたが、信じている人たちは真剣だったのでしょう。

これが不正選挙疑惑あたりでやめにしておいて、「疑惑は深まった」くらいで余韻を残しておけば、後になってジワジワ巻き返すこともできたかもしれません。

ただ注意したいのは陰謀論に振り回されるのも悪いが、トランプや支持者の言論を封殺したメディアも問題です。
オールドメディアだけでなくSNSのようなネットメディアも含めてで、陰謀論にだまされたのが黒歴史なら、こちらももう一つの黒歴史として覚えておくべきです。

そしてお気の毒にもメディア、こうしてトランプ派弾圧に精出した甲斐もなく今なおトランプ派の力はかなりのものです。