念版屋スケッチブック

日々のスケッチ、星のメモ帳

雨上がりの二重星団

2006年01月15日 | 天体写真

 二日ほど続いた重苦しい雨も夜の8時過ぎに上がり晴れ間も見え出した。
この雨で大雪の地方では雪崩が心配である。

昨日は女房の誕生日であった。
珍しく気を利かして、外に誘いレストランでの夕食となった。
晴れ間はその御利益があったのであろうか・・・。
女房との結婚は宿命の大恋愛というようなめぐり合わせではなかったが、
まあ腐れ縁と言おうか相性はそう悪くは無い・・・。

南の空を見上げれば月やまばらに星も3,4個見えたが、
西から北の空は晴れてはいるのだろうが、星が一個も見えない。
しかたなく23時過ぎに火星が窓からの視界に入るのを待った。
火星は-0.2等星でこのくらいの明るさでないと肉眼で見えないとは・・・。
シュミレーションソフトを火星で同期を取りようやく撮影を始める。
シュミレーションソフト「SKY6」とGuide Dogは同じシリアルケーブルを使うので
SKYで導入したら、SKYを一度切って、Guide Dogを開かなくてはならない。
2個目、3個目と導入する場合、そのたびに赤道儀を初期化してノートPCを再起動しないとSKYが暴走する。
同じCOM1を使うからだと思う、面倒だが仕方が無い。

マンションの窓の下では長期の道路工事でナトリウム光の回天灯が何個も終夜ひかり、都会の明るさもさることながらこの黄色いナトリウム光は処理に困る。

カシオペアの散開星団NGC7789から撮り始めた、窓枠にかかってしまったが。
完璧なガイドとは言いがたく、Guide Dogはf800あたりの撮影になるとガイド星が画面の真ん中あたりに来ないと正確なガイドはしないようだ。
真ん中に辛抱強くガイド星を捉えればf800でも正確にガイドできる。

3分露光5枚コンポジット R200SS(f800)、コマコレクター使用



次にトップ画像のNGC869と884、通称「ペルセウス二重星団」、カシオペアとペルセウスの間にある。
これは女房への誕生プレゼントにちょうどよい。
高さも上の窓枠すぐ下で月が明るかったがまあ都会でこれだけ写ればよいでしょう。これも3分露光5枚コンポジット。

最後にペルセウス下のM34散開星団。
満月のあかりも相当で、高度も下の窓枠にかかり最悪であったが、ついでのアップします。3分露光5枚コンポジット。