にほんブログ村 映画ブログ
人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします
僕が1番好きな映画はゴッド・ファーザー。ちなみに2番目に好きな映画はワイルド・バンチだ。この作品の魅力はやっぱり美しきバイオレンスシーンこの映画で魅せる銃撃戦の面白さを超える映画を今まで見たことがないし、今後もきっと見ることは無いだろう。
それと殆ど善人の出てこない登場人物たち。殆どおっさんばかりでカッコいい兄ちゃんが出てこない。しかし、この映画に出てくる登場人物達には死を覚悟した男たちのかっこ良さがにじみ出ている。今回紹介する戦争のはらわたはワイルド・バンチを撮ったサム・ペキンパー監督作品だから面白くないはずがない
しかし、誰が『戦争のはらわた』なんてタイトルを付けたんだろうか。どこかの二流ホラー映画を連想させるようでこのタイトルは正直いけていない。実際の内容は酷い戦場における兵士の戦争アクションドラマが展開されるし、主人公のジェームズ・コバーンが非常に魅力的な人物像である。
敗戦寸前のドイツ軍から通して描かれる珍しいタイプの戦争映画。決してドイツ軍の残忍性を強調した映画ではなく、あくまで娯楽アクション映画に徹しているので楽しく見られる。ペキンパー監督のアクション映画らしくスローモーションを多用したシーン、火薬を使いすぎる爆破シーン、無駄に弾が乱れ飛ぶ銃撃シーン、篤い友情など、ジョン・ウー監督がモロに影響を受けている作品であることが垣間見ることが出来る。
爆破シーンの連続で、主役の渋いキャラクターも見事にドラマの中に活きている戦争のはらわたを紹介します
戦争のはらわた 【ベスト・ライブラリー 1500円:戦争映画&西部劇特集】 [DVD] | |
ジェームズ・コバーン,マクシミリアン・シェル,センタ・バーガー,ジェームズ・メイソン,デヴィッド・ワーナー | |
ジェネオン・ユニバーサル |
第二次世界大戦の東部戦線において、ドイツ軍はソ連軍の猛攻に後退する一方。ソ連軍との最前線に立って指揮しているブラント大佐(ジェームズ・メイソン)の部隊にフランス戦線から転任してきたシュトランスキー大尉(マクシミリアン・シェル)が隊長としてやって来る。
シュトランスキー大尉(シェル)はプロイセンの貴族出身で、名誉欲に捕らわれており、鉄十字勲章を得るためなら味方の兵士の命も敵に与える人物だ。
ブラント大佐(メイソン)の信頼も篤く、仲間からも慕われている歴戦の勇であるシュタイナー伍長(ジェームズ・コバーン)の直属の上司にシュトランスキー大尉(シェル)が就く。名誉欲に固執するシュトランスキー大尉(シェル)と粋の軍人であるシュタイナー伍長(コバーン)は出会った初日から衝突してしまう。
しかし、意外なことにシュトランスキー大尉(シェル)はシュタイナー伍長(コバーン)を軍曹に格上げする。シュトランスキー大尉(シェル)は鉄十字勲章を得るために、シュタイナー軍曹(コバーン)を味方に付けようとする魂胆だ。
そんな折にソ連軍から攻撃されるが、シュトランスキー大尉(シェル)は戦場で指揮も執ることができず地下でソ連軍の爆撃に恐々としているだけ。シュタイナー軍曹(コバーン)は仲間を失い自らも負傷してしまい病院送りになってしまう。
シュタイナー軍曹(コバーン)は入院中に名誉の負傷から鉄十字勲章を得るが、見舞いに来た将軍の横柄な態度に激怒し、完治していない体で再び戦場へ戻る。
シュタイナー軍曹(コバーン)を戦場で待っていたのは、シュトランスキー大尉(シェル)の不当な要求。シュトランスキー大尉(シェル)は先のソ連軍との交戦において逃げていただけなのに、シュタイナー軍曹(コバーン)に自らが大活躍したとのでっち上げの報告書にサインを強要する。シュトランスキー大尉(シェル)はとにかく鉄十字勲章を手に入れる事にこだわっていた。
シュタイナー軍曹(コバーン)はシュトランスキー大尉(シェル)の要求を断るが、ソ連軍との最激戦区に行かされてしまう。シュタイナー軍曹(コバーン)と彼の仲間達はソ連軍からの猛攻撃を受けてしまう。シュタイナー軍曹(コバーン)と生き残った彼の仲間達は命からがらシュトランスキー大尉(シェル)の居る部隊に逃げ戻ろうとするが、シュトランスキー大尉(シェル)はシュナイダー(コバーン)達に銃弾を撃ちまくり・・・シュナイダー(コバーン)の勇姿は映画を観てください
戦争ドラマの名作と言えばジャン・ルノワール監督の大いなる幻影が直ぐに思い浮かぶ。この映画で描かれていたのが戦争の愚かさだけでなく、上司が部下を逃げさせるために自らが犠牲になることの階級を超えた友情シーンが挙げられるだろう。
だいたいありきたりな反戦をテーマにした映画で想像できるのは、部下の命を敵に売って、自らはその間に逃げていく卑劣な大将の姿。
今回紹介した戦争のはらわたはアクション性の面白さと同時に、戦争下における貴族出身者の名誉欲に走ることの愚かしさが上手く描かれていると思う。そしてジェームズ・メイソン演じるブラント大佐とジェームズ・コバーン演じるシュタイナー軍曹の部下に見せる友情、思いやりなどは前述した大いなる幻影でも見ることの出来るテーマだ。
人の上に立つ者は自らを犠牲にする覚悟を持たないといけないことをこの映画からは教えられます
にほんブログ村 映画ブログ
人気ブログランキングに参加しております。クリックお願いします