褒めまくる映画伝道師のブログ

映画の記事がメイン。自己基準で良かった映画ばかり紹介します。とにかく褒めることがコンセプトです。

映画 カジノ(1995) 平凡な男がしぶとく生き残る

2011年03月22日 | 映画(か行)
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 かつては賭博、ショウ、豪華ホテルなど世界ナンバーワンの娯楽都市であったラスベガスだが、下降線を描くアメリカ経済と同時にホテル建設ラッシュは鳴りを潜め、それどころか潰れるホテルもあるようだ。
 しかし、ラスベガスという言葉の響きは僕のような日本のバブル経済の恩恵を惜しくも受けなかった世代にとっても非常に心地の良い響きがするし、一生に一度はラスベガスで思う存分遊びたいものだ。

 1日中ネオンが光りっぱなしのラスベガスの華やかな表の顔とは別に、裏側では人間の欲望が渦巻いている。そんなラスベガスにおける人間模様を見事に描き出している映画が今回紹介するカジノだろう。

 ラスベガスを背景にした映画で思い出すのが、実在したマフィアであるベンジャミン・シーゲルの半生を描いたバクジーが挙げられるだろう。
 見渡す限り砂漠だった場所に先見の明をもって、ホテルを建設した男の野望、夢が描かれたラスベガス建設にまつわる映画。当時たった一人の男の野望が今やすっかり毎年?億ドルも落としていく場所になっていたとは当の本人も想像できなかっただろう。

 他にもマグノリアゼア・ウィル・ビー・ブラッドなどのポール・トーマス・アンダーソン監督のデビュー作であるハード・エイトも印象深い。大金の必要に迫られた若者が苦悩している時に謎の多そうな初老の人物からラスベガスに行くことを勧められ、しかもお金の儲け方も教えてもらい・・・なストーリーこの映画を観て以来、お金に困っている僕に的確なアドバイスをおくってくれる人が現れることを祈っています

 ちなみに監督は名匠マーティン・スコセッシ狂気に取り付かれた人間を描かせたら本当に凄い作品を撮る。僕が彼の監督作品で最も好きな映画はタクシードライバーこの映画には今のアメリカの様々な問題である暴力、麻薬、セックス、銃などが描かれていて、ロバート・デ・ニーロ演じるタクシーの運転手が次第に暴走していく姿が凄い。
 他にも売れないコメディアンが売れるために次第に犯罪に染まっていくキング・オブ・コメディ、実在したボクサーのジェイク・ラモッタの栄光と挫折を描いたレイジング・ブル、そして悪夢のような一日を描いたブラックコメディの傑作アフター・アワーズなどお勧め作品が目白押しの現代ハリウッドを代表する映画監督だ。
 そんなマーティン・スコセッシ監督が欲望に取り付かれた男女の姿を描いたカジノを紹介します

カジノ 【プレミアム・ベスト・コレクション\1800】 [DVD]
ジョー・ペシ,シャロン・ストーン,ロバート・デ・ニーロ,ジェームズ・ウッズ
UPJ/ジェネオン エンタテインメント


 1970年代のラスベガス。賭博の才能がピカイチの通称エースことサム(ロバート・デ・ニーロ)はカジノを仕切るマネージャーとして抜群の成功を収めていた。
 しかし、サム(デ・ニーロ)の経営の裏側にはマフィアの存在という黒いつながりがある。

 サム(デ・ニーロ)はある日、自分の店に客として遊んでいたジンジャー(シャロン・ストーン)に一目惚れ。
 2人の間には子供も産まれ、毎日を豪華に過ごしていた。
 まさにこの世の春を謳歌していたサム(デ・ニーロ)だったが、幼馴染みで短気な性格のニッキー(ジョー・ペシ)がラスベガスに引越ししてから歯車が狂ってきた。

 ニッキー(ペシ)の頼みもあり、サム(デ・ニーロ)は彼を店の用心棒として雇う。しかし、ニッキー(ペシ)の素行の悪さはラスベガス中でも評判になり、サム(デ・ニーロ)にも悪い風評が立ち始める。
 サム(デ・ニーロ)を更に悩まし始めたのがジンジャー(ストーン)に男の影が見え始めたこと。ジンジャー(ストーン)はかつての男友達でヒモのレスター(ジェームズ・ウッズ)とこっそり会っていた。
 サム(デ・ニーロ)とジンジャー(ストーン)の仲も冷め、家族崩壊寸前。そしてサム(デ・ニーロ)の店の収入がマフィアの資金となっていることがFBIや警察からも嗅ぎつかれてしまう。

 ジンジャー(ストーン)は酒、麻薬に溺れ、ニッキー(ペシ)はマフィアの親分から危険因子と見なされるようになり、サム(デ・ニーロ)にもカジノを経営するライセンスの問題から裁判沙汰に追い込まれ・・・果たして3人の運命は?是非映画を観てください





 博打において最も頼りしてしまうのは運だが、この映画を観ると運と言うのは本当に頼りにならないことがわかる。この映画の主人公のサム(デ・ニーロ)は運を否定して成功してきたのだが、やがて運に身を任せてから人生の転落が始まってしまった。
 よく俺はツキが無いなあとぼやいている人を見かけるが、その人は運に頼っている生き方が間違っている事に早く気付くべきだろう。

 だいたい人生に成功する人は実は運に頼った生き方をしていないことに気付く。一か八かの人生は格好良いように見えてしまうが、しぶとく生き残るのは実は平凡な人。この映画においてはなるべく運を使わないように案外平凡に生きてきたサム(デ・ニーロ)の生き方は人生の見本になったりするようです。
 3時間の長い映画ですがストーリーのテンポは良いし暴力的なシーンが笑えたりで退屈せずに観ることができる。そしてロバート・デ・ニーロジョー・ペシの名優2人の演技合戦も見どころです

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