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東北地方太平洋沖地震が起きて日本人としてどん底な気分に陥ってしまっているが、世界中から日本を支援する動きがたくさん出ていて、本当に日本は世界中から好かれている国なんだと思う。そんな中で台湾では日本に対する義援金が40億円以上集まったようだ。台湾の人口や経済状況を考えると、40億円というのは相当な規模である。本当に台湾には感謝、感謝である。
最近でこそ台湾の有名人や知識人をニュースやテレビで知ることがあるけれど、僕にとって有名な台湾人を初めて意識したのは、あのM字開脚で一世風靡してインリン・オブ・ジョイト。日本の野球界において台湾の人達が大活躍していたり、たくさんの歌手の人も活躍しているし、李登輝さんのようなリーダーシップを持った政治家も居るし、言論界においても黄文雄さんや金美麗さんのような知識人達が日本に居て大活躍している。
それにしても今頃になってやっと優秀な台湾人の事を気付くようになったのか。台湾の最初のイメージがエロテロリストだったことは僕にとって大変不幸なことでもあるし、逆に大きく台湾のイメージが変った。
台湾で有名な映画人といえば『トランスポーター』で一躍世界的に有名になったスー・チー、『ブロークバック・マウンテン』や『グリーン・ディスティニー』や『ラスト、コーション』などヒット作、問題作連発のアン・リー監督、そして『ミレニアム・マンボ』や『非情城市』のホウ・シャオシェン監督など、日本人よりも台湾出身の人の方が映画界においては世界的に活躍している人が多いかもしれない。
そして今回紹介する台湾映画が海角七号 君想う、国境の南です。実はこの映画は台湾においてはあのタイタニックに次ぐ大ヒットを記録した映画ですが、内容はアクション映画ではなく、笑い、音楽、感動がたくさんの親日映画。絶対に今の中国や韓国ではヒットしない映画であり、どうしてこのような親日の映画が台湾でヒットしたのかという歴史的経緯を考えてみるという観点から日本人には必見の映画です。
この映画は最初から最後まで笑いを意識されていますが、8割はすべり気味で笑えません(逆に2割近くは笑えるので最近の若手芸人のネタより凄いとは言えます)。しかし、南国らしいおおらかな台湾人の雰囲気、台湾の風景、そして台湾の人々は日本が大好きなんだということがわかります。
そして戦後直後の日本人の敗戦によるショック、そして実は未だに日本人はあの敗戦から立ち直れずにいることのメッセージが伝わってくる海角七号 君想う、国境の南を紹介します
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ファン・イーチェン,田中千絵,中孝介,レイチェル・リャン,シノ・リン | |
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日本統治下の台湾に赴任していた日本人教師(中孝介)は日本名が友子である教え子と恋に落ちる。第二次世界大戦の敗戦により日本人教師(中孝介)は駆け落ちを約束していた友子をそのまま台湾に残し、自分は日本行きの船へ乗り込んだ。日本人教師(中孝介)は船の中で友子宛に自分の友子に対する想い、友子と離れなければいけない理由を手紙に書き綴る。
舞台は60年後の台湾において、都会でミュージシャンとして成功を夢見ていたアガ(范逸臣)だったが、夢破れて故郷の恒春(台湾の最南端)に戻る。アガ(范逸臣)は母と暮らす愛人の町会議長の洪(馬如龍)の世話で郵便配達の仕事をしていたが、アガ(范逸臣)には毎日が退屈だった。
そんな中で恒春では町おこしのイベントとして日本人歌手の中孝介のライブが企画されていた。ライブの前座のバンド募集にアガ(范逸臣)も参加し、彼はバンドの一員に選ばれるが他のメンバーとは顔見知りでもなく老若男女の素人の寄せ集めのメンバー。バンドのメンバーたちは日本人女性で北京語が話せるだけで監査役になってしまった友子(田中千絵)の指示の中イベントまで練習に明け暮れるが、バンドのメンバーたちには全くまとまりが無く、友子(田中千絵)もイライラするだけだった。
ある日アガ(范逸臣)は宛先不明の郵便物の中身を見てしまう。しかし、日本語で書かれた手紙が入っていたのだがアガ(范逸臣)は全く内容がわからずそのまま自分の部屋にその郵便物を置いておく。その郵便物の宛先は海角七番地と書かれていたのだが、日本統治時代の住所であり、今では誰もその住所を知る者が居なかったのだ。
ライブが近づくが成果が上がらず、次第にメンバーたち全員に焦りが生じて来る。特にアガ(范逸臣)と友子(田中千絵)の仲は険悪になってくる。果たして無事にライブを行えるのか、そしてアガ(范逸臣)が見てしまった手紙の内容とは?・・・台湾と日本の間の架け橋が時代、海を越えて繋がる感動のクライマックスは映画を観てください
この映画で歌われる野ばらという曲は台湾において日本の統治時代を知っているお年寄りから若者まで歌える曲だそうです。台湾の世代、そして日本と台湾をつないでいる曲だと言ってもいいかもしれません。この映画を見ると台湾にはルカイ族という原住民が居ることを知り、客家(ハッカー)人が出てきたりで台湾が多民族であったことを改めて気付きます。
そして戦後における日本と台湾の関係を改めて考えたりします。今やすっかり日本は台湾よりも中華人民共和国寄りの政策路線になってしまっています。過去の日本統治時代の台湾において日本人政府(軍)は悪しき行動があったかもしれません。しかし、現在の台湾の人々の日本に対する思いやりを考えると、あの時の日本人は台湾の人々に対して大きな貢献をしていたのも事実だと思います。
今の日本人は台湾の人々に現在でも感謝されている八田 與一という人物を知っている人はどのぐらい居るのでしょうか?
この映画を観るときっと台湾が好きになります
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