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決して感情に流されることがなく、絶対絶命のピンチに陥っても顔色一つ変えず、精神的肉体的にタフで、背中から哀愁が漂っている俺のような男こそハードボイルドという言葉がよく似合う。ハードボイルドに憧れている男性諸君は多いが、正しきモラルが崩壊してしまっている現代社会においては、ハードボイルドな俺達のような男どもには非常に世知辛い世の中になってしまっている。逆に口八丁手八丁、八方美人の人間の方が楽に生きていけるように、もはやハードボイルドな俺達のような人間は時代遅れなのか?いやいや、こんな堕落しきった時代だからこそハードボイルドな俺達のような人間は今の時代に必要なはずだ。
今やハードボイルド小説なんて言葉を聞くことも少なくなったような気がするが、ハードボイルド小説の先駆者であるのがダシール・ハメット。そんな彼の代表的作品の同名タイトル小説の映画化作品が今回紹介するマルタの鷹。メチャクチャ古い映画だが、今でもサスペンス映画の傑作として燦燦と輝き続ける名作だ。
とにかく本作の特徴はストーリーがテンポ良く進み、威勢の良い台詞がポンポン出てくること。鋭い切れ味を感じさせるストーリー展開は、なかなか最近の映画ではお目にかかれない。それ以上に魅力的なのがハンフリー・ボガード演じる私立探偵の主人公スペードのキャラクター。時には冷酷非情さを見せつけ、早口でまくし立てて相手をやり込める。『俺の言葉が早口過ぎて、わからないのか』と言う台詞があるが、それはまるで観ているこちら側が言われたような気分になる。拳銃を突きつけられてもビビル素振りは少しも見せずにニヤリと笑って見せるように態度はふてぶてしいし、腕っぷしもめっぽう強い。
そして、損得勘定に惑わされずに自らの美学を貫き通してみせるハードボイルドの真髄をラストで魅せる。きっと俺なら違う選択をして、今までの我慢が吹っ飛びドツボに嵌まるような気がする。
さて、ハードボイルドな私立探偵が大活躍するストーリーとは如何なるものか。
サンフランシスコにおいて、サム・スペード(ハンフリー・ボガード)は相棒のマイルズ・アーチャー(ジェローム・コーワン)と共同で私立探偵事務所を開いている。彼の事務所にワンダリーと名乗る女性がやって来て、サースビーと言う男に連れ去られて行方不明になっている妹を救い出して欲しいと頼まれる。今夜、ワンダリーはサースビーと会うことになっているが、身の安全と行方不明になっている妹の情報を得るために、アーチャー(ジェローム・コーワン)がワンダリーとサースビーの尾行を買ってでた。しかし、その晩アーチャー(ジェローム・コーワン)は何者かに心臓を撃たれて死亡。さらにサースビーの死体も発見される。
アーチャー(ジェローム・コーワン)の奥さんと不倫の関係だったスペード(ハンフリー・ボガード)は、警察からアーチャー殺しの疑いを掛けられている事を知らされる。なんとか疑惑を晴らそうとするスペード(ハンフリー・ボガード)はワンダリーと名乗っていた女性がオショーネシー(メアリー・アスター)という名前であることを突き止め、しかもスペード(ハンフリー・ボガード)の前にカイロ(ピーター・ローレ)という背の低い男が現われる。
オショネシー(メアリー・マスター)とカイロ(ピーター・ローレ)の2人の間には何か関係があると探ったスペード(ハンフリー・ボガード)は、2人を会わす事に成功。この殺人事件の裏には、純金で出来ており莫大な価値がある『マルタの鷹』の像が絡んでいることを知るのだが・・・
サスペンス、推理の要素も含まれているが、正直そんなものは二の次。もうハンフリー・ボガードの言動だけ見てれば楽しめる映画。『マルタの鷹』を手に入れようと躍起になる連中は「お前ら本当に盗む気があるのかよ~?」なんて思わせる行動する奴ばかり。まあ、観ている最中は前述したように、そんなことを考えるヒマが無いぐらいテンポよく話が進む。
すっかり古典的映画の部類に入るが、そんな古臭さを感じさせない面白さがあるし、何と言ってもハンフリー・ボガードが格好いい。ハードボイルドの真髄を感じることができるマルタの鷹は男の美学を学べる映画としてお勧めだ
監督は映画史に名を残す名監督ジョン・ヒューストン。一級の娯楽作品を撮り続けているが、お勧めは欲望に駆られた男たちの野望と虚無感を描き出した黄金、ハンフリー・ボガードとキャサリン・ヘプバーンの丁々発止のやり取りが堪能できるアフリカの女王、強奪犯罪映画の傑作アスファルト・ジャングル、殺し屋同士の男女の騙しあい、駆け引きが堪能できる女と男の名誉等がお勧め。
主演のスペードを演じるのがハンフリー・ボガード。渋くて、ダンディな魅力が映える銀幕の大スター。この人のお勧めはシリアスからコメディまでお勧め多数。今回はコメディ路線で俺たちは天使じゃないをお勧めしておこう。後にロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペンでリメイクされていますが、だんぜん基ネタの方が面白いです。
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今やハードボイルド小説なんて言葉を聞くことも少なくなったような気がするが、ハードボイルド小説の先駆者であるのがダシール・ハメット。そんな彼の代表的作品の同名タイトル小説の映画化作品が今回紹介するマルタの鷹。メチャクチャ古い映画だが、今でもサスペンス映画の傑作として燦燦と輝き続ける名作だ。
とにかく本作の特徴はストーリーがテンポ良く進み、威勢の良い台詞がポンポン出てくること。鋭い切れ味を感じさせるストーリー展開は、なかなか最近の映画ではお目にかかれない。それ以上に魅力的なのがハンフリー・ボガード演じる私立探偵の主人公スペードのキャラクター。時には冷酷非情さを見せつけ、早口でまくし立てて相手をやり込める。『俺の言葉が早口過ぎて、わからないのか』と言う台詞があるが、それはまるで観ているこちら側が言われたような気分になる。拳銃を突きつけられてもビビル素振りは少しも見せずにニヤリと笑って見せるように態度はふてぶてしいし、腕っぷしもめっぽう強い。
そして、損得勘定に惑わされずに自らの美学を貫き通してみせるハードボイルドの真髄をラストで魅せる。きっと俺なら違う選択をして、今までの我慢が吹っ飛びドツボに嵌まるような気がする。
さて、ハードボイルドな私立探偵が大活躍するストーリーとは如何なるものか。
サンフランシスコにおいて、サム・スペード(ハンフリー・ボガード)は相棒のマイルズ・アーチャー(ジェローム・コーワン)と共同で私立探偵事務所を開いている。彼の事務所にワンダリーと名乗る女性がやって来て、サースビーと言う男に連れ去られて行方不明になっている妹を救い出して欲しいと頼まれる。今夜、ワンダリーはサースビーと会うことになっているが、身の安全と行方不明になっている妹の情報を得るために、アーチャー(ジェローム・コーワン)がワンダリーとサースビーの尾行を買ってでた。しかし、その晩アーチャー(ジェローム・コーワン)は何者かに心臓を撃たれて死亡。さらにサースビーの死体も発見される。
アーチャー(ジェローム・コーワン)の奥さんと不倫の関係だったスペード(ハンフリー・ボガード)は、警察からアーチャー殺しの疑いを掛けられている事を知らされる。なんとか疑惑を晴らそうとするスペード(ハンフリー・ボガード)はワンダリーと名乗っていた女性がオショーネシー(メアリー・アスター)という名前であることを突き止め、しかもスペード(ハンフリー・ボガード)の前にカイロ(ピーター・ローレ)という背の低い男が現われる。
オショネシー(メアリー・マスター)とカイロ(ピーター・ローレ)の2人の間には何か関係があると探ったスペード(ハンフリー・ボガード)は、2人を会わす事に成功。この殺人事件の裏には、純金で出来ており莫大な価値がある『マルタの鷹』の像が絡んでいることを知るのだが・・・
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サスペンス、推理の要素も含まれているが、正直そんなものは二の次。もうハンフリー・ボガードの言動だけ見てれば楽しめる映画。『マルタの鷹』を手に入れようと躍起になる連中は「お前ら本当に盗む気があるのかよ~?」なんて思わせる行動する奴ばかり。まあ、観ている最中は前述したように、そんなことを考えるヒマが無いぐらいテンポよく話が進む。
すっかり古典的映画の部類に入るが、そんな古臭さを感じさせない面白さがあるし、何と言ってもハンフリー・ボガードが格好いい。ハードボイルドの真髄を感じることができるマルタの鷹は男の美学を学べる映画としてお勧めだ
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ハンフリー・ボガード,メアリー・アスター | |
ファーストトレーディング |
監督は映画史に名を残す名監督ジョン・ヒューストン。一級の娯楽作品を撮り続けているが、お勧めは欲望に駆られた男たちの野望と虚無感を描き出した黄金、ハンフリー・ボガードとキャサリン・ヘプバーンの丁々発止のやり取りが堪能できるアフリカの女王、強奪犯罪映画の傑作アスファルト・ジャングル、殺し屋同士の男女の騙しあい、駆け引きが堪能できる女と男の名誉等がお勧め。
主演のスペードを演じるのがハンフリー・ボガード。渋くて、ダンディな魅力が映える銀幕の大スター。この人のお勧めはシリアスからコメディまでお勧め多数。今回はコメディ路線で俺たちは天使じゃないをお勧めしておこう。後にロバート・デ・ニーロ、ショーン・ペンでリメイクされていますが、だんぜん基ネタの方が面白いです。
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