褒めまくる映画伝道師のブログ

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映画 デビルズ・バックボーン(2001) 幽霊が出てきますが・・・

2012年10月08日 | 映画(た行)
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 確かに白い顔をした幽霊が出てくるが、純粋なホラー映画とは少し趣きが違う。スペイン内戦を背景にした戦争ミステリー映画と言った方が正しいか。戦争の悲惨さを観ている者にリアルな痛みを感じさせる演出が随所で見られる。そして戦争がもたらされる悲劇は、肉体だけでなく精神をも蝕んでしまうことがよくわかる映画だ。

 さてストーリーは、スペイン内戦時における共和国軍は敗戦濃厚でフランコ独裁政権が台頭してきた時代背景で、校庭のど真ん中に不発弾のミサイルが突き刺さっている人里離れた孤児院が舞台。新たに主人公の少年がその孤児院に連れて来させられるが、孤児院の大人達は片足が義足の院長、背骨がむき出しになっている胎児が漬けられているお酒を生薬として飲む医師である老教師、激しい気性で何かを企んでいる若き管理人など一風変わった大人たちがいる。
 しかも、主人公の少年は孤児院に来てからずっと少年の姿をした幽霊を見ることになってしまう。果たしてこの幽霊は悪者なのか、この幽霊は主人公の少年に何を語ろうとしているのか。何となくあの名作シックス・センス、あるいは同じスペイン映画の傑作サスペンスアザーズを思い出させる印象がある。

 途中までは戦争がもたらす人間の奥底に潜む暗い部分が描かれていてあんまり良い気持ちがしないが、実は後半の40分間から俄然と面白くなる。大爆発を合図に、リアルな痛みは更に激しさを増し、少年達が一致団結して幽霊に立ち向かう・・・のでは無く、怨念を晴らすべく勇気を振り絞って、怖い悪者に立ち向かっていく

 内戦の悲劇をリアルに感じさるイタ~いシーンが印象的過ぎて話の内容は吹っ飛んでしまい勝ちになりそう。しかし、実は前半で伏線が色々と張られているのが、ラスト40分で回収される展開はサスペンス映画として充分に楽しめる。スペインについてサッカーが恐ろしく強いということぐらいしか頭に浮かんでこない人にも、お勧めしたいデビルズ・バックボーンを紹介します

デビルズ・バックボーン スペシャル・エディション [DVD]
エドゥアルド・ノリエガ,マリサ・パレデス,フェデリコ・ルッピ,フェルナンド・ティエルブ
角川書店


 スペイン内戦が終りに近づいてきた1930年代の末。親を戦争で亡くした少年カルロス(フェルナンド・ティエルブ)が人里離れた孤児院に連れてこられる。いきなり自分よりも大きな少年であるハイメ(イニゴ・ガルセス)からイジメにあってしまう。
 さらに女院長カルメン(マリサ・パレデス)、老医師であるカザレス(フェデリコ・ルッピ)、管理人であるハチント(エドゥアルド・ノリエガ)、その恋人のコンチータ(イレーネ・ビセド)など孤児院に暮らす大人達もどこか一癖を持っている。

 しかもカルロス(フェルナンド・ティエルブ)は幽霊が自分を呼ぶのを耳にし、しかも白い顔をした幽霊をたびたび目撃してしまうのだが・・・少年が主人公というのが余計に戦争の悲劇を感じさせますが、ちょっとだけスペインの歴史をお勉強した気分になりますので、ぜひ映画を観てください



 監督はハリウッドでもブレイド2ヘルボーイヘルボーイ/ゴールデン・アーミーなど大ヒット作品を撮るなど今後も注目したいメキシコの奇才ギレルモ・デル・トロ
 12歳以下の人は観ることが出来ないファンタジー映画パンズ・ラビリンスは超お勧めです。他にミミックは誰が観ても純粋に楽しめるエイリアンみたいな映画です。

 怖くて、何かを企んでいる管理人のハチントを演じるのがエドゥアルド・ノリエガ。この人のお勧め映画はトム・クルーズ主演のバニラ・スカイのリメイク基であるオープン・ユア・アイズがお勧め。他にテシス 次に私が殺されるも上質のサスペンス映画です。

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