昔、、、息子が小学校の時でした。
この一帯のミサワランドに、いろんな職業の人が
引越してきて、創立したばかりの小学校に
息子は、途中で転校しました。
近くに、看護婦さんも住んでいました。
ごくごく自然に近所付き合いになり、
ベランダから、サンダルを履いて
「奥さん居る~~~」と、
気軽な近所の付き合いでした。
北海道の、人間味豊かな、、、良いところだと思っています。
そのうち、息子たちも兄弟のように、遊ぶようになりました。
そして、そこの家の愛犬だったテリヤが
雑種の子供を5匹生みました。
テリヤの子供だけあって
血統種のように
母親だけの遺伝を受けたかのような犬が交じっていました。
「チーコ」と言う、
可愛い名前を付けてもらった「メス犬」が
一番の人気で、
すぐにもらわれていきました。
残ったのは4匹。
そのうちの一匹が、
どう見てもテリヤの血を引いているとは思えない
毛の短い、蟹股で、不恰好に歩く、、オスの子犬が居ました。
子犬と言うのは、不恰好に歩くと、それなりに可愛いものでした。
結局、貰い手のつかなかった雄犬が、
息子の愛する子犬として、
親は押し切られて、飼うことになりました。
庭に、長いロープを付けて、遊ばせておきました。
好き勝手に動き回り、あちこち掘り返しては
いろんな物を埋めたり、飽きないしぐさで忙しい犬でした。
成長とともに、カールの毛が伸びて、
まさに、、、テリヤ、、、
しばらくたつと、
背筋をぴんと張った、立派な雄犬に変貌して、
すっかり頼もしくなりました。
飼ってしまうと、家族です。
ケットウショ云々は関係なく、可愛いものでした。
私が、車庫の雪を降ろしに庭に出ると、
跳ねまわり、飛び回り、雪まみれになって、
長いロープのギリギリまで飛び回っていました。
降ろした雪を踏み台にして
今度は車庫の上に登るのです。
一階にの庭、二階の車庫の屋根の上、、、
彼は、冬の雪の季節がすこぶるお気に入りで、
外が好きな犬でした。
一回も、部屋の中に入れてやることをしなかったけれど、
いつも家族の信頼が感じられました。
ベランダガラスのある部屋の中からは
車庫の上の愛犬の天然の雪の部屋が
むしろ、、、暖かに見えたのは、
テリヤのカールしたムクムクの毛皮が、
外の雪と似合っていたからでしょうね。
斜めに20度ぐらいの傾斜のある、車庫の屋根は
我が家の愛犬の「ラッシー」の
お気に入りの、「マイローム」でした。
道行く犬の散歩の人たちの微笑みを誘っていました。
車庫の雪を降ろすたびに、
17年も一緒に居てくれた、誇り高き「雄犬」の
飛び回っていたころが思い出されるのです。
晩年は、私以外は、
散歩に連れて行ってくれる人が居ないので
散歩の時間が来ると、
行くまで、「クンクン~~キュイ~ン」と
泣き続けるので、
仕事を中座してでも、
お散歩タイムが優先していました。
雪の多い日は、すこぶるご機嫌で、
ヘトヘトになって、除雪した雪山を
めちゃくちゃに掘り返しては
何かを見つけては、埋め戻すような
不思議なしぐさを繰り返し、
可愛いいと、見とれていました。
雪が多すぎたここ2~3日
スコップの手を休めては
跳ねまわっていた「ラッシー」の姿が見えるようです。
今日は、2畳分の子屋根の雪を降ろし。
もう一度、車庫の雪を降ろしました。
今、、、外に出たら、又、10センチほど積もり始めていました。
30センチになったら、降ろそうと思います。
ラッシーが「キューンキューン」
「散歩にいこうや~~~~」、、、と、
呼びかけているような、、、大雪の日が続いています。
明日は、、、天気にな~~~れ!