花鳥風月

生かされて行くもの達の美しさを見つめて,
ありのままの心で生きている日々の、
ふとした驚き、感動、希望、

休めない、、今年の大雪!

2016-12-17 16:45:59 | Weblog

昨日は、絶対に「休む!」つもりでしたが、、、

朝、ドアを開けると、雪のストッパーが重たい!

またか~~~

除雪車が

:::::反対側すれすれに除雪。*******


我が家のげんかん前の道路が

半分は、見事に除雪してゆく。

ショベルの雪よせスコップが道幅半分しかないため。

角地の我が家は「雪よせ場さながら、雪の土手が出来る。」

バスの通る大通りさえ、、、、


(--!

あっちも、こっちも、除雪が間に合わない中、

U ーターンして、

「こちらサイド」も

均等に除雪して欲しいなんて、、、

とても言えない雪国事情。



お正月に雪で見えない玄関先と言うのは、
新年の出足が鈍るので、昨日も除雪に5時間かけた。

さすがに、家に入ると、爆睡!

何時間も、食べていない。

ポカリスエットを飲むと気分が良くなり、

インスタントラーメンを作った。

いつもなら、

おいしく食べれて、TVタイムという主婦の幸せ時間のはず。

今回は!!!!!、、、変!

食べなれたインスタントなのに、

胸が苦しく、消化しない。

丸ごと胃の中に停滞している。

SM散と、べりチームと、テプレノンをまとめて飲んで

もう一度爆睡、

薬剤師としては、こんな飲み方をする人には

「SM散か、、、べりチームのどちらかで充分ですよ」

と、答えていたはず。

5時間後、21時30分、胃のむかつきは感じない。

良かった!日本は胃のケアの薬は優れている。

薬は、飲まない方がいいと思いつつ

どうしても、薬の即効に頼ってしまう。

    ***************

主人は忘年会から、まだ帰ってないようだ。

    **************

夕ご飯を作らなくて済むから、

亭主元気で外に居るのが、、、女房は一番休まる。

買い置きした「おにぎり」を熱いカルピスと。

働いた後は、ポカリスエットと、

雪かきの後は、どういうわけか、お茶より

熱いカルピスがおいしく感じる。

ヘトへと、、、、ってこういう状態を言うんだ。

自分でも、北海道に「一生」住み続けるとは

考えてもいなかった。

人生半分雪かきが無ければ、、、、

色々の事が出来たのにと、、、
時間を失うのが、哀しい。

札幌に来たころは、
知りあいを作りたいと思い、

道新の「いずみ」などにも、、、投稿したり、

名刺代わりに、、、札幌の皆さん、、、

仲良くしてくださーい、、、と

アクションを起こしていた。

冬季オリンピックの

ボランティアもしました。

板垣市長さんからは「主婦と話す市長さん」のイベントに

招かれたりもした。

お母さんの集いや

キリスト教会の行ったキャンプにも

子供を連れて参加していた。

**********

それでも、雪かきは、私だけの仕事だった。

若くて、体力が有ったから、

苦にはならなかった。

いつの間にか、、、雪かきで、一日が終わるほど

疲れるようになっていた。

もし、、、、私の個室があり

冬の時間が有ったなら、、、

小説のひとつ、、、それも、日本の民間薬や、

修験者の携帯する「陀羅尼錠」の舞台になった

和歌山の、奈良の、旅日記を書いていたかもしれない。

子供のころ父の往診にくっついて行った村

時間が500年以上も、止まっている村の

不思議を知りたかった。

たった13年間の疎開地の暮らしは
自然からの知恵をいっぱいいただけた。

父の生まれ故郷の東京に行ってからは
勉強や、試験や、
進学に時間をとられてしまい

自然の事を思い出すためにも、
友人と登山をしていた。

進学した小松川高校は、女性の多い高校で
男子も、がり勉が居なくて、

「山と渓谷」の写真に夢中な先輩や、
高等学校には
「蓼科山の寮」が有ったので
夏休みには岩だらけの蓼科山頂を目指して汗を流していた。

幸せなひと時だった。
あたりの牧場も青春の深呼吸が出来た。

女性としては、お勉強も
ほどほどにする高等学校だったが

価値観は、受験に向かう学生より
図書館の本を読む学生の方が目立っていた。

嵐が丘
アンナカレーりーナ
大地、、
風と共に去りぬ
武器よさらば
、、、

教科書はそっちのけで、私も図書館の本が気に入っていた。

勉強がができる人だからから好き
東大生だから好き

お金持ちだから好き
早稲田慶応出身だから好き
一流大学だから好き

etc.

このような、科学に介入された感情が全くない世界。

本の世界は一瞬 お決まりの「お勉強を忘れさせてくれた。」

何代も続いた家業を、親から学び

東京芸大を出ても、思いつかない世界。

民芸の中の秀逸な精神の集中。。。
水上勉の「竹人形」のような

雁の寺、、、読んだことあるでしょう?!
高校生としてはショッキングな本でした。

いつしか大人になって気に入っていたのは

「街道を行く」、、、
あの本で、古座川の一枚岩が紹介されていましたが、

とうちゃこ、、、の自転車の旅では観ていません。
小学校の遠足は、あの日本製のELCapitan!
1095メートルとはいきませんが

見事な一枚岩です。

ショウヘイ、、、さん
ぜひ見てください。

本の話から故郷を思い出す一冊でした。
高校時代は、、、勉強より、、、心地よい時間いに浸かっていたかった。

つまり、、、受験勉強は
生きてゆかねばならないから、、、
仕事と似ていた。

わずかな余暇が
本当の自分の求めている者にすり寄ってゆく。

私的には、

美の中の自然美のような生活を
日本人は大切にしていると思うのです。

旅をしながら、
感性に触れた生活を

私の人生が終わっても
忘れたくないから、、、

小説風に書いていたかもしれません。
誰の為でもなく
この世に残してゆく
自分の魂の止まり木として
生前中の記憶を書き留めておきたい。

たとえば、、、

50年近く前

草月流のいけばなの先生に

創風先生とおっしゃる

大胆ないけばなを、
「銀座の服部時計店のショウウインドウ」に製作されていました。

戦後の荒廃した心にしみてくる作品でした。

獣の頭蓋骨、割れたお釜、佐幕のイメージ、小さな植物。

大学のころでした。
帰りがけにYMCAの教室に飛び込んで
この、、、不思議な造詣の心を知りたくて
2年間通いました。

今年の11月、、、平成28年
戦後71年ですかね~~~?
銀座の服部時計店のショウウインドウには
巨大なシロクマ親子の、、、
電動で動くぬいぐるみが飾ってありました。

平和なのでしょうか?
南極の温暖化で、
氷を融かすのは、
世界が結束してくいとめましょうと、、、
シロクマ親子の平和を守る意図があるのでしょうか?

私は、しばらく立ち止まって見ていました。
店内に入ると、
天文学的数字にも思える「時計のお値段」に
時代から取り残された野かと、、、思わず錯覚する。

「北海道の時間」を値段には変えられない。


戦争の、爆撃から守られた、
生き残った旧き伝説の村の

時間の止まっているがゆえに、
懐かしい感動を訪ねたい。

服部の店内の、
手の届かない高価な時計を見ていると
東京は、、、
私が25歳まで過ごした
戦後の復活の街とは違っていた。

北海道に還ろう、
子供のころ、父が買ってくれた
スイスのモーリスの南京虫の小さな腕時計が
数字がかすんで見えないくらい汚れて、
引き出しの中に止まっていた。

手巻きの時計である。
お父さん、、、ありがとう、、、
今は止まってしまって言いますが
貴方の、人に尽くした背中が見えます。

真っ白な雪を、車庫から降ろしながら、

真っ白な雪の世界だから、

無色な中にうずもれているからこそ、、、

暖かだった疎開地の和歌山や、

父母兄弟と行った「奈良」「京都」「大阪」を想いうかべながら

今日も、雪と闘った一日でした。

主人は、明日も忘年会!

シメタ!、、、明日も夕食要らないぞ!

インスタントラーメンで
冷えた体を温めて、、、主婦の極楽タイムです。

眞田丸の最終回は、、、楽しみです。

結果が解っていても、

子供のころから、眞田十勇士の漫画で育った昭和10年代。

雪の合間の、TVの贅沢さは、最高ですね。