現在マンションを販売中の売主さんからの質問。
気に入ってくれた見学者が業者を通じ固定資産税額が知りたい
と言ってきたが、それは個人情報でしかも契約前だから
教えられないと答えた。
こんなことを聞いてくることは
一般的にあることなのか?と。
この質問には愕然とした。
確かに固定資産税額というものは個人情報である。
そしてある意味個人情報の塊のものを
売却していくのだから、
どこかでそれらを少しずつ開示していく必要がある。
購入者にとって保有コストである固定資産税額が
購入の要因になることもある。
販売担当者を困らせず、
購入者の立場に立って考えてもらいたいものである。
ただ、
もし万が一納付書や領収書が見当たらないときは、
そして役所まですぐに行けないときは、
概算ではあるが計算方法がある。
固定資産税評価額≒公示地価×0.7
路線価≒公示地価×0.8
この連立方程式から
固定資産税評価額≒路線価÷0.8×0.7となる
※路線価は国税庁から公表されている。
この計算はもちろん土地の分、
しかも200㎡までの小規模住宅用地には軽減があり
評価は6分の1となる。
そしてその固定資産税の基本税率は1.4%、
都市計画税は0.3%合計1.7%ということになる。
又、建物については建物評価の基準を
いわゆる再調達価格にて計算することになっている。
この数字は各地方法務局から新築建物価格認定基準表
なるものが公表されている。
この公表されている再調達価格から経過年数を
考慮すれば建物の評価額も概算が出るというもの。
構造や用途により単価が決められている。
しかしことは慎重に。
土地も建物もそれぞれ詳細条件が決められている。
正確な情報は各自自己責任で
お取り寄せいただきたい。