京都不動産コンサル研究所所長の徒然草

ジャストアンサーやマンションってどうよで相談員を担当。又アマゾン書籍や宅建登録講習講師を通して後進の育成も心掛けています

固定資産税額を聞かれて・・・

2011年06月04日 | Weblog

現在マンションを販売中の売主さんからの質問。

気に入ってくれた見学者が業者を通じ固定資産税額が知りたい
と言ってきたが、それは個人情報でしかも契約前だから
教えられないと答えた。

こんなことを聞いてくることは
一般的にあることなのか?と。

この質問には愕然とした。

確かに固定資産税額というものは個人情報である。
そしてある意味個人情報の塊のものを
売却していくのだから、
どこかでそれらを少しずつ開示していく必要がある。

購入者にとって保有コストである固定資産税額が
購入の要因になることもある。

販売担当者を困らせず、
購入者の立場に立って考えてもらいたいものである。

ただ
もし万が一納付書や領収書が見当たらないときは、
そして役所まですぐに行けないときは、
概算ではあるが計算方法がある。

固定資産税評価額≒公示地価×0.7
路線価≒公示地価×0.8

この連立方程式から
固定資産税評価額≒路線価÷0.8×0.7となる
※路線価は国税庁から公表されている。

この計算はもちろん土地の分、
しかも200㎡までの小規模住宅用地には軽減があり
評価は6分の1となる。

そしてその固定資産税の基本税率は1.4%、
都市計画税は0.3%合計1.7%ということになる。

又、建物については建物評価の基準を
いわゆる再調達価格にて計算することになっている。
この数字は各地方法務局から新築建物価格認定基準表
なるものが公表されている。

この公表されている再調達価格から経過年数を
考慮すれば建物の評価額も概算が出るというもの。
構造や用途により単価が決められている。

しかしことは慎重に。
土地も建物もそれぞれ詳細条件が決められている。
正確な情報は各自自己責任で
お取り寄せいただきたい


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