昨夜は、滅法寝苦しい気温で、台風が近づいてのこととは思いながら、寝苦しかった。リエさん達は、Aさんの家に御泊めいただいての、備前焼談義をされていた様子です。さすがに運転の長時間には慣れていないので、疲労の度合いが著しかった。
我が家の、愛用している枇杷種を、1粒口に入れて噛み、温かい枇杷葉茶を飲む。冷蔵庫に冷やしてあったドクダミ茶を、湯飲みに移しかけて飲む頃には、体力も戻ってきた。今朝は、これからAさん家まで、リエさん達をお迎えです。この後、総社へ。
雨が降っていて、車での移動にしてよかった。Aさんに送られて出て来たリエさん達は、玄関で記念撮影。お嫁さんとお孫さんも一緒に、シャッターを切る。口々にお礼を言い、手を振るAさんのご家族と別れて、一路鬼の城に向う。空港までは行ける。
鬼の城。どえらい場所です。中々車が、坂道を上がれない。運転者の例えで、ぜいぜい云う始末。下りは早かった。小雨の中を傘を持って登る。歩き易くしてあるとはいえ、足元はとても悪いのを、うだうだしゃべくりながら、何とか無事に1周してしまう。
風が強かったので、端に寄らないのがいいよ。と言うが、リエさんには通じない。寧ろ喜んでの態がある。怖いものはありません。写真も、しっかり撮っていた。高い山から谷底見れば、チョイナチョイナです。龍が潜んでいるようで、思わず彼方を見遣る。
吉備の国を治めていくには、宇羅が邪魔になる。日本武尊は、吉備津の彦に命じて、退治をさせる。宇羅は、鳥になり空に逃れ、次いで海に潜って魚に変じた。矢傷を受けた宇羅の血を吸った、血吸い川が近くを流れる。実際には、鉄のことである。
宇羅の頭は、哀しみに啼き続け、吉備津彦の坐神殿に納めたら、やっと静かに息絶えた伝説がある。静寂で、深とした佇まいの神社です。宇羅の傷も癒えているのでしょうか。リエさん達は、大満足して倉敷に向かった。西口で別れて帰宅した。
桃太郎の伝説の、元祖黍団子。試供してもらうべく、小さな袋を買った。黍を挽いて、蒸篭で蒸し、杵で搗く。昔は、味はなく保存が目的。元祖だけに、あっさりした味が好ましいのだ。最近の色んな味には、ちょっと閉口する。シンプルがいいのです。
周りは、枇杷苗の鉢。ゼラニュームの赤が、緑の枇杷葉と相対的で鮮やか。次々に咲くので楽しみです。