ユノーの足元には、白い花がありますが何だかさみしそうに見えます。これから地上に降りて行き、庭の皆と別れてしまう辛さでしょうか。緑の葉は、薬の女王を象徴するスペードの形です。白くて潔白さを思わせ、人間の体調を整え図ることは明らかです。どくだみは、力なく首を振り一筋雫をこぼしました。
ユノーは気づいていましたけれど、何も言わず『持っている力の限りを努めれば、分かる者もでてきますよ』『そうかしら?すれ違う度に、嫌な臭いって…』ユノーは気を引き締めて『それが薬効なんだから、怖れることはない』寒い時期に労りの心を持つ者に摘まれたら、甘さが体内に沁みわたるようになれ。
どくだみは、ユノーの励ましに微笑んで地上へ降りて行きます。生命力に富み土を覆い隠す為にあちこちで抜かれてしまいますが、挫けない気持ちを持ち続けるのでした。女の子は、母親の身体を何とか元気にしたく野原を歩いています。緑の風にささやかれると、どくだみを見つけ駆け寄り両手に抱えました。
女の子は走って家に戻り、鍋に清水を張り洗ったどくだみを炭火で煎じました。母親は、その甘やかな香りにつられて起き上がり、娘の煎じた物を口に。するとどうでしょう!顔色が良くなり、台所に立てたのです。女の子は飛び跳ねて歓び、天に向かって祈りました。野原から、どくだみを連れ帰えりました。
どくだみは、女の子の家に植えてもらい心は弾むばかりです。とその時、不思議なことが起きました。まるで女王さまを慕うように、知らぬ顔であった村人が集まり親娘の住まいを直し山羊を繋いでくれました。どくだみは、はっと気づきました。自分から嫌われてはならず、努力を怠らない想いであろうとも。
皐月・下弦の月・小潮 雨神 風神の嘆きあり。
ユノーは気づいていましたけれど、何も言わず『持っている力の限りを努めれば、分かる者もでてきますよ』『そうかしら?すれ違う度に、嫌な臭いって…』ユノーは気を引き締めて『それが薬効なんだから、怖れることはない』寒い時期に労りの心を持つ者に摘まれたら、甘さが体内に沁みわたるようになれ。
どくだみは、ユノーの励ましに微笑んで地上へ降りて行きます。生命力に富み土を覆い隠す為にあちこちで抜かれてしまいますが、挫けない気持ちを持ち続けるのでした。女の子は、母親の身体を何とか元気にしたく野原を歩いています。緑の風にささやかれると、どくだみを見つけ駆け寄り両手に抱えました。
女の子は走って家に戻り、鍋に清水を張り洗ったどくだみを炭火で煎じました。母親は、その甘やかな香りにつられて起き上がり、娘の煎じた物を口に。するとどうでしょう!顔色が良くなり、台所に立てたのです。女の子は飛び跳ねて歓び、天に向かって祈りました。野原から、どくだみを連れ帰えりました。
どくだみは、女の子の家に植えてもらい心は弾むばかりです。とその時、不思議なことが起きました。まるで女王さまを慕うように、知らぬ顔であった村人が集まり親娘の住まいを直し山羊を繋いでくれました。どくだみは、はっと気づきました。自分から嫌われてはならず、努力を怠らない想いであろうとも。
皐月・下弦の月・小潮 雨神 風神の嘆きあり。