太平洋戦争終戦後72年
今日は太平洋戦争終戦から72年たった記念日だ。
昭和20年(1945年)8月15日、あの忌まわしい戦争が終わった。
その時私は中学2年生、愛知県に疎開していた。
学校で2時間目の授業の時、全校生徒に校長より正午より重大発表があるので急ぎ帰宅し、ラジオ放送を聞くようにと云われた。
学校から疎開先の家まで歩いて1時間半、家に着いた時には玉音放送は終わっていた。
家主の主人から日本は戦争に負けて、今日戦争は終わったと告げられた。
その時の何とも言えぬ複雑な思いは今も忘れることが無い。
疎開前の東京の学校では先輩たちが学徒動員先の軍儒工場で60名が空爆により尊い命を失っている。
自分自身も疎開先で何度もアメリカの艦載機の銃撃に遭い逃げ惑った事もある。
学校では、一般的な授業は一日二時間、後は軍事教練に明け暮れた。
学徒動員で、農繁期の農家に一か月泊まり込みで農作業の手伝いに行ったことがある。
慣れない田んぼの作業に足腰が痛み夜も眠れない日が続いたこともある。
兎に角食料不足の中で、空腹を抱えながら学業は二の次三の次、様々な労働を強いられ、毎日が不安と疲労の日々だった。
8月15日、今後はどのような世の中になるのかはともかく毎日の不安から解放される喜びで思わず万歳を叫んだ。
戦場に赴いたわけではないが、二度とこのような悲惨な戦争は起こしてはいけないと云う思いが今も根強い。