青梅駅
映画の町青梅宿は、昨年、商店の二階軒下に掛けられていた映画の看板の老朽化が進んだために、脱落する恐れがあるとしてすべて撤去することになった。
折しも映画看板絵師、久保板観氏が亡くなり、新しい映画看板の制作も出来なくなり、映画の町青梅宿の看板を下ろす事になった。
昨年、映画の街の最後の様子を撮影してきた。
その後、青梅市としては新たに商店街の活性化をはかるため「猫町青梅宿」として猫をイメージとした町作りに舵を切った。
新しい青梅宿がどのように変わったか、ぶらりと散歩がてらに訪れた。
撮影のお供はキャノンG7XMarkⅡだ。
青梅駅ホームの待合室は以前と変わりなかった。
木造の四角い箱のような造りだ。
入り口を入ると左右正面に観光案内パンフレットの類がスラリと並んでいる。
その後ろに木造の長いベンチが置かれ、昔風の窓、ステンドグラスの飾り窓があり、クラッシクなイメージだ。
待合室の外側には映画の看板が掛けられていた。
まだ映画の看板が残っている!と意外な思いと嬉しさが交錯する瞬間だった。
改札口に向かう地下道の両側には以前のまま映画の看板が掛けられていた。
駅には以前の通り映画の看板が残されていた。
やはり映画の町青梅宿は消滅したわけではないのだと、何やらほっとした気分だった。
町中にもきっと映画の看板は生き残っているのではないかと期待しながら改札口に向かう。
地下道を出ると左側に赤塚不二夫のポスターが張られていた。
改札を出ると正面に「昭和の町青梅へ」の文字が目に飛び込んでくる。
そこにはやはり青梅宿の案内パンフレットなどが置かれていた。
ここまでは昨年までと殆ど変わりないようだった。