マーベラスS

King Of Western-Swing!!
歌と食と酒、それに声のページ。

ご実家こなもん

2011-11-25 00:29:23 | Weblog

ご実家シリーズ。

兄貴がここのお好み焼き一筋。 帰郷すると必ず足を運ぶ。
無造作にソースを塗る刷毛を見ても、ええもん使っているのが分かる。





大阪都島で150年続く、ハケ市の名品。
安物を使うと扱いにくい、ソースが乗らない、毛が抜けたりもする(だ、ダレが毛が抜けるや・・・)





うちから下駄履きで行ける距離なのに、ハイヒールモモコが知っていて驚いたことがある。
二人でいくなら、それぞれにお好み焼きを一枚。 焼きそば大をシェアが丁度。





今どきの分厚い、あれこれ具の入った凝りに凝ったお好み焼きはやだねぇ。
めしになるようなお好み焼きは、基本を踏み外している気がしてならない。
お好みなんてのはおやつである。 子供のおやつをぶんどって大人が酒の肴にしようってもので。





粋ぢゃないよねっていいながら、まぁ、メシの代わりに食うんだけどね。
だから薄ぺったくて小ぶりでいいわけ。あんまり腹いっぱいにするもんぢゃない。




さりげないが、青海苔だって、ちょっとイイものを使っている。
なまじでこんな人気店になれるものではない。人知れぬ技術革新をしているはずだ。
女将は「やまたけ」のお嬢、商売というものをよくご存じである。





やっぱり、オレのお好み焼きもこれが基本形かなぁ。
アイデア凝らした今どきのメニューもないので、テレビ的とは言い難いが、それがいい。
いつ行っても安心して食べられる。ビールを頼んでしまうが、実はコップの水が一番合う。
そんな駄菓子屋的なものを残す、今となっては貴重な部類のお好み焼き。

同級生の昔ちょっと好きだった娘が、子供連れで来てて、「あら、マーベラスSやん。久しぶり」
なんて挨拶され、あれ亭主と別れたんだろうか…と一瞬心配したり。
そんなバッタリもあって不思議ではないが、まだない。





調理台では一心不乱に男たちが鉄板に向かっている。
広島の「みっちゃん」で見た男たちもそうだった。 これでないと美味くない。
豚玉一枚390円でも手抜きなし!
炎・鉄板・熱との真剣勝負である。




言っておくが、遠くから来るような店ぢゃないよ。 何処にでもあるちょっといい店。
ここへ来る暇があるなら、ご近所で美味いお好み焼きを探してもらいたい。 たのむわ。



            お好み焼き  美佳味      堺市西区堀上緑町1丁 




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