茫日、日暮里から京成線で青砥で京成押上線に乗り換え、立石へ。
京成線もほぼ初めてなら、立石も初めて。
間違っても下町なんてもんぢゃないね。
場末、在というとこだろう。千葉の手前の葛飾だもの。
近年、ここが酒飲み天国となっているそうで。
上方の飲み助としては、知らぬ訳にも行かず、無理してノコノコやってきた。
ひゃあ~!土曜午前、11時になったとこなのに、もう行列が出来ていた・・・
というか、行列があったから店が分かった。
こんなくずし文字読めねぇやい。「宇ち多”」、小洒落たもんだ。
30人ほどもいたか、相当待たされそうだが、ここまで来て諦める訳にゃいかない。
けど絶望には及ばない。意外に回転が速そうなのだ。
ネットではさまざまな掟があるように書かれ、ビビらされるけど、
田舎者はすぐそんなこと言いたがる。バカバカしい。
ふつうに酒場の常識さえ知っていて、混み合う店をシェアする気持ちさえあれば
なんにも恐れることなどない。
ビールから梅割りへ。
宝焼酎を満たし、そこへ甘い梅エキスをチョロリと入れたもの。
店員のおっさんたちは愛想は良くないが、分からない一見にだって差別しない。
ナンコツ塩をクッと歯でしごきながら、梅割りをクイッ… こたえられんな、しかし。
これだな、この男っぽいハードボイルドな酒場こそ、東京という街に似つかわしい。
間違っても女性社会である関西にはない。
タン生(といえど茹でてある)、お酢多め。
自分の歯茎を喰ってるような歯触り。
一人には少々持て余すサイズ感。 東京にあって安いのも人気の大要因。
シロのよく焼き。 タレうまし!
しっかりと食べでがある
で、使い込まれた店内にうれしくなってくる。
べらべらと喋っている客がいないが、みなにこやかである。
さて、梅からブドウ割りに。
煮込み。誰がいったか東京5大とか3大煮込みのひとつ。
この汁気のない煮込みは初めてかもしれん。
一皿にいろんな食感があって、楽しいことまちがいなし。
常連の中には、白いの赤いのばかりという頼み方もするそうだが。
「宇ち多”」を出た連中が、向いの「栄寿司」の行列に並んでる。
ここらの奴の胃袋はどうなってんだ。 一人客ではそうはいかない。
駅前すぐから商店街が伸びていて、こんな対面の魚屋さんが健在。
のんびりした在の風情があるんだよなぁ。
腹ごなしに歩かなけりゃなあ~。
再び、京成で荒川越えて。
八広から歩いて、向島の方へ行ってみっかな。
気が付いたら東京弁になってやがら・・・この大阪人めが!
東京ぢゃないね、この景色は。
いいや、こっちが東京の元々の姿なのかもしれないぞ。
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