フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

快晴の節分

2012-02-03 | グルメ・クッキング

朝起きて薄暗い外を見る。空にはほとんど雲が無く、いい天気だ。八ヶ岳の頂上が白く輝いている。外気温はマイナス19度、室内7度、湿度10%と、この冬一番の冷え込みになった。

早速、温水ヒーターのスイッチを入れる。コーヒーを淹れ、すすりながら、薪ストーブのガラスを磨く。磨き終わると薪、牛乳パック、柴を入れて火を付ける。直ぐに勢いよくぼーと音を出して燃えだした。


1時間ほどフルートの練習をした後、散歩に出る。風もなく快晴だ。
南アルプスがひと際美しい。

八ヶ岳は、青空を背景に真っ白だ。

午後になると、部屋の温度は20度を超えたので、薪ストーブは焚かなくてもいい。ポカポカした日差しを受けて
久しぶりにたっぷりと本を読んだ。

夕方近くになってきたので、柴拾いに森に出る。

雪が融けて地肌が出ているところで、柴を集める。


ほどなく柴が集荷籠に2杯集まったので、作業は終わりだ。太陽が傾いてくると、直ぐに冷気が迫ってきた。残照の南アルプスのシルエットが美しい。

いつのころからか、節分の夜は海苔巻を頬張るという面白い風習が出来上がってきた。店まで買いに行くというほどのこともないので、、妻が海苔巻きを作った。


海苔巻を今年の恵方の北北西に向かって、無言で丸かじりしながら、願い事をすると叶うと言われている。

夕食後は、「福は内!鬼は外!」と言いながら、デッキに豆を播いた。今年はいい年になってほしいものだ。


雪解け

2012-01-28 | グルメ・クッキング

今朝は、どんよりと曇っている。外気温マイナス11度、室温11度、湿度15%。いつも通り、薪ストーブに火を入れ、コーヒーをすすりながら音楽を聴く。今日は、ベートーヴェンの弦楽四重奏第7番(ラズモスキー第1番)(エマーソン・カルテット)

朝食の用意をしていると、突然ぐらっときた。軽い揺れかなと思っていると、その後直ぐにもう一度、やや強い揺れがあった。

午前中は、ゆっくりとフルートの練習をする。いつも通りの練習メニューをやった後、アルテ21課NO2の練習曲をやる。この曲も、トリルの終結部の入れ方の練習曲だ。トリルの箇所をテンポを落として何度も練習してからテンポ88で吹いた。その後、アルテ22課「短いトリル」の練習曲をやる。少し長い曲だが、一応一通り吹きとおす。特に難しいところはなさそうだが「短いトリル」をどう上手く入れるかが問題だ。そこまでやって、昼になったので練習を終えることにする。

昼からいい天気になってきたので庭と散歩する。庭のところどころで雪が融け始めてきた。さながら、春の雪解けのような雰囲気だ。

3時過ぎ、FさんとN子さんがやってきた。Fさんとはフルートの二重奏で「峠の我が家」を吹く。昨年は旋律のパートしかできなかったが、この間セカンドパートを練習してきたので、それを一緒に合わせる。通して吹けるようになっていたので、大分練習を積んているようだ。それ以外にも「見上げてごらん夜の星を」を二重奏した。その後、女性3人でリコーダーの3重奏で「エーデルワイス」を演奏していた。大分、合うようになってきている。

夕方になり、二人が帰った後、もう一度庭に出て夕暮れの景色を楽しんだ。甲斐駒ケ岳の西側に陽が落ちてからの、夕焼けが美しかった。

今夜の夕食は、焼きサバ、根菜類の煮つけ、それにFさんにいただいた、地域で作っている「木綿豆腐」、これが素朴で美味。和食は何といても身体にやさしいのがいい。


大雪の日の新たな出会い

2012-01-22 | グルメ・クッキング

昨夜また新たに降った雪が木々の枝に積もっている。空を見上げると、少し雲が薄くなってきている。
外気温マイナス4度、室温14度、湿度23度。

いつも通り、薪ストーブのガラスを磨きながら、コーヒーをすする。煤がしつこく着いているところがあって、拭いとるのに手間取った。灯油ファンヒーターも同時にスイッチを入れるので、部屋が暖まるのが早くなった。朝食を食べる頃は、室温は20度まで上がっている。

食後は、しばらくフルートを吹く。ロングトーン、基礎練習をやった後、「名曲31選」から好きな曲の練習をしておこう。

今日は、Cocoさんご夫婦と一緒に、Aostaさん宅をご訪問することになっている。

雪のことがやや心配だが車を出してみると、新たに積もった庭の雪は柔らかいので運転に支障はなかった。進入路をギュウギュウいわせながら降りていく、スタッドレスタイヤがよく効いて、無事外の道路に出ることができた。県道に出るまでの農道も、心配するほどでもなかった。県道~国道141は除雪されていて、車も走っているので全く問題はない。

Cocoさん宅に立ち寄り、家の中を案内していただく。1Fは少し模様替えがされていた。2Fは部屋の間仕切りが完成していて、大分様子が変わっている。天井板が積まれていて、これからは、塗料を塗ってから張り付け作業が続くとのこと。

訪れたAostaさん宅は、アプリコットに近い色の外壁で家の形が独特だ。駐車場からの鉄平石のプロムナードがいい。案内していただいたダイニングルームは、6角形だろうか、庭に突き出ている素敵な空間だ。そこには既に、ランチョンマットとサラダがセットされていた。

ビールで乾杯となったのは、予期していなかったので、嬉しいハプニングだ。Aostaさんのビーフシチュー、Cocoさんのネギスープ、PAPAさんのポテトグラタン、我が家からは中国風ちまきなどがざっと並んで楽しい食事の始まりだ。最近、家で飲む酒を控えているので、酔いが意外と早く回ってきた。

 

グリム童話「ルンペルスティルツヒェン」の話から自動車免許更新、イギリスでの自動車運転の話など話題満載。食事が終わって部屋にさりげなく置かれていた調度品を見せていただいた。

リビングにはグランドピアノやチェンバロなどが置かれている。

その後、いよいよP氏のリコーダー演奏会へ移る。最初はグリーンスリーブス変奏曲、その後はジブリの主題曲など、次から次へとリコーダーを変えながらの演奏はアマチュアとは思えない演奏である。続いて、私も、フルートでグルック「精霊の踊り」を演奏する。すると、P氏が、一緒に演奏しましょうかと、巨大なコントラリコーダーを持って現れた。ご一緒にヘンデル「ラルゴ」など数曲を演奏した。アヴェマリアではP氏にはピアノ伴奏をしていただく。

緊張した演奏会が終わってからは、ティータイムとなる。小さな赤い箱に色んな紅茶が入っていて各自好きな味と香りを選ぶ。


スウィーツが出されてきたのだが、P氏がなかなか手を出そうしないのは?と様子を窺っていると、ワインを飲もうという運びになった。美味しいワインに思わず舌鼓を打ちながらの楽しい会話が続く。Aosataさんご夫婦の率直で明るい雰囲気が実にいい。

気がつくとあたりは少し暗くなってきたので、名残惜しいがお開きとなった。


ドイツことはじめ

2012-01-12 | グルメ・クッキング

 

ドイツが気になっている。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンなどの音楽を聴いているとそれらが生まれた国の地理や歴史が知りたくなる。塩野七生の「ローマ人の物語」では、ローマから見た場合、ゲルマン民族は侵略を繰り返す蛮族の代表格だ。それに備えて、ラインやドナウ川沿いにケルンなどの城塞都市を建設し、今日に引き継がれいている。そうしたことを知るのも楽しい。

20世紀になると、ナチスドイツが生まれ、第2次大戦後の二つのドイツの誕生、1989年の「ベルリンの壁」の崩壊とめまぐるしく歴史が動く。しかも、現代では、フランスとともにEUの中心的国家として、ヨーロッパの統合の牽引者になっている。

これだけの歴史がある国は、一度は訪ねてみたいものと思いながらもなかなか実現しない。世界的通貨危機で、ユーロの価値が低下してきて、今では100円を切るまでになっている。その意味では行きやすくなってきているのは間違いない。

ドイツ語を少しぐらいは知っておく必要があるので、1月からドイツ語学習を始めようと思う。簡単な日常会話に必要な、数字、語彙、表現、それに発音など。それで、本当かどうか怪しいものだが、「ドイツ語が面白いほど身につく本」を買ってきた。発音用のCDがついているので、早速ウォークマンにダビングして、持ち歩くことにした。基礎編1「発音の仕方を学ぼう」からやりはじめる。何がどうなのか、全く分からないまま、CDの音を復唱する。

もう一つは改めて歴史を復習しておこう。大ざっぱに概略を頭に入れておくだけでも大分役立つ。今日は、1517年のルターの宗教改革~30年戦争~1789年フランス革命~1814年「ウィーン会議」までやってきた。ドイツという国は、世界史の流れに大きく翻弄されてきた国だということがよくわかる。


アンデスの響き ケーナ二重奏演奏会

2011-12-17 | グルメ・クッキング

日の八ヶ岳もいい天気になった。その分冷え込みは、本格化していきた。外気温マイナス9度、室温9度、湿度18度。午前中、フルートの基礎練習をしておこう。練習をしていると先日フルートでドュエットしたFさんがやってきて、花豆や手作りした野沢菜の漬物、味噌などを樽ごと持ってきてくれた。これで当分美味しい野沢菜を食べることができる。別の笊の花豆は来年、植えてみようと思っている。

昼から、大泉で「ケーナの二重奏」演奏会があるので出かける。途中、清泉寮に立ち寄った。ほとんど観光客がいない牧草地の向こうに富士山が鮮やかに浮かんでいた。いつもの、八ヶ岳牧場にも立ち寄る、八ヶ岳が大きく迫ってきて迫力がある。

演奏会場は、パノラマ温泉から泉ラインを少し入ったペンション「ファミリア」。そこに、音楽ホールが併設されている。

30脚ほどのイスが用意されていたが、ほとんど満席だった。会場には、グランドピアノ、ケーナなどが置かれていた。床暖房されていて暖かい。

演奏メンバーは渡辺大輔、Renお二人のケーナ、智詠のギター、保坂幸恵のチャランゴ(マンドリンの様な2弦楽器)の4人。演奏会は、先ずはおなじみの「El Cindor pasa」(コンドルは飛んでいく)ではじまった。素朴で哀調を帯びたケーナの音色が本当に美しい。間近で聴いたのは初めてだったチャランゴも実にいい響きをしている。

Renさん作曲の「約束」は、恋人が別れるという曲だが、「あの日交わした思いは、いつかどこかで」と説明書きがある。いい曲だった。第1部の最後は「Moloendo Cafe」どんな曲かなと思っていると、コーヒールンバだ。演奏しているメンバーは、西田佐知子は知らないそうだ。これが、原語で歌も入って素晴らしい演奏だった。

休憩時間には、ケーキとコーヒーが出される。ケーキ(アーモンドタルト?)は手作りだが柔らかいいい味だった。

第2部はフラメンコギター独奏で智詠さん作曲の「月下の門」という曲。少し、テクニックを出そうとしすぎの感じかな、その後「ケーナでめぐる世界の風景」と題して、モルドウやロシア民謡を演奏した。「Ollantay(オリャンタイ)」という曲、実は、日本ではマチュピチュ遺跡(インカの王パチャクティ1440年頃建設され、1532年スペイン人に征服された)しか知られちないが、ペルーには沢山の遺跡があり、それの一つが「オリャンタイ」である。「英雄と遺跡、インカの記憶を胸一杯に取りこんで」という説明があった。最後の曲の前に、出演者が会場の皆さんと一緒に演奏したいと言って、「ふるさと」を皆で歌った。


そして最後は「明日へ」というRenさん作曲の曲だ。「前に進もう。僕らにはその力と義務がある」と副題されていて、力強い曲だった。アンコールに応えて演奏してくれたのが「Humahuaqueno (ウマウアケーニョ)」日本では「花まつり」として流行った曲だ。この演奏は手慣れているのか、歌も入って、リズミカルで迫力満点のいい演奏だった。

アンデスの美く、素朴で哀調を帯びた響きを聴いていると、いつの日にか、ボリビヤやペルーに行ってみたくなってきた。

会場から、アダージョの森に戻るとき、黄色い橋からの富士山の眺めが美しかった。今夜の夕食は、冷蔵庫に残っていたミンチを使って、豚まんと麻婆厚揚げを作る。豚まんの皮が今回はかなり上手く出来上がった。