フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

コバノギボウシ 夏の終わりに庭の至るとこで咲きほこる

2020-08-27 | 山野草
夏も終わり近くになると、庭のいたるところで赤みがかった紫の花をつけるコバノギボシが咲く。
 
 
これほど小さな花なのに、何故これほど長い花径を伸ばすのか不思議でならない。
雌蕊が極端に突き出して、自家受粉を避けようとしているのと関係があるのだろうか
 
 
一番花が咲き始めてから花穂の花が咲き終わるまでかなりの時がかかる。咲き終わった花はだらりと垂れ下がるので少し見苦しくなるのが残念なところだ。
大型のホスタの横に咲いているが、存在感では見劣りしない。
 
 
 
 
放っておくと種が飛んで苗が密集してくる 今年は、沢山の株を掘り起こして株の数を減らしたので少し寂しくなったかな。
 
 
 
 
コバノギボウシ(小葉の擬宝珠)
キジカクシ科 ギボウシ属
学名:Hosta albo-marginata
分布:北海道~九州

ミソハギが咲き始めると秋の気配がする

2020-08-26 | 山野草
庭に濃いピンクのミソハギが咲き始めた
この花は盆のころに咲くので、盆花とか精霊花とも呼ばれているて、季節が秋に動きだしたことを印象付けてくれる。
 
 
 
一つ一つの花は小さいのだが、真っ直ぐに立ち上がる姿がシャキッとしていて気持ちがいい
 
 
いつのころか一株だけ買ってきて植えたものだが、それからどんどん庭に広がってきている
しかし、あまり植えすぎるので、最近では適当に間引いている。
 
 
庭の日当たりのいいところに種が飛んでいて、思わぬところにピンクの花が咲きだすこともある。
 
 
日中は夏の暑さが残っているが、木陰では涼しい風が吹き始めた。
 
ミソハギ(禊萩)
ミソハギ科 ミソハギ属
学名:Lythrum anceps
別名:ボンバナ、ショウリョウバナ(精霊花)

カリガネソウ 雁が飛ぶ姿に面白い仕掛けが

2020-08-25 | 山野草
東ガーデンでカリガネソウが咲いている。
花の形が独特で美しい
 
よく見ると、花柱と雄蘂は花の上に伸び、その先が花の手前に回り込む形をしている。
これには、面白い仕掛けがあり、花弁に虫が止まるとその重みで花序が垂れ下がり、花柱と柱頭がくっつき受粉するのを助けるとのことだ。
 
 
ところが人間はそんな自然の営みを知るか知らずか、抒情的にカリガネ=雁が飛ぶ姿に見立てた。
 
別名のホカケソウ(帆掛草)のほうが、見た目にはわかりやすいかな。
 
 
中ガーデンのカリガネソウは半日陰なのでまだ咲いていないが、東ガーデンは伐採が進んで日当たりがよくなり、背丈も驚くほど高くなって、沢山の花を着けるようになった。
 
 
雁が群れ飛んでいる美しい姿を思い浮かべてみる。
 
カリガネソウ
 
学名:Caryopteris divaricata
別名 ホカケソウ(帆掛草)
クマツヅラ科 カリガネソウ属
自生地 北海道~九州

ツリガネニンジン

2020-08-23 | 山野草
今年もツリガネニンジンが咲く季節がやってきた。盛夏過ぎから庭で目立って来る花だ。
 
 
よく考えれば、「釣鐘」と「人参」との組み合わせが何とも言えないアンバランスなのだが、自然と心に残ってくるのが山野草の世界なのだろうか
 
 
花が釣鐘に似ていて、根が朝鮮人参に似ていることから名づけられたという。
 
 
ごく小さな薄青い小さな鐘状の花の先から、雌蕊が突き出している姿が愛らしい。
 
ツリガネニンジン(釣鐘人参)
 
キキョウ科 ツリガネニンジン属
学名: Adenophora triphylla var. japonica 

オミナエシ

2020-08-21 | 山野草

暑い暑いといっているうちに、いつしかアダージョの森もオミナエシがいろんなところで咲いている。

10年ぐらい前に、オミナエシが欲しくて1株買ってきた。その後、種が飛んで庭に広がってきた。

オミナエシは面白い花で、最初に植えた株は枯れずにあるのだが、花芽が全く上がらないくなっている。

秋の七草のひとつであり、万葉の昔から愛好されてきた花だ。
女郎花(オミナエシ)、尾花(ススキ)、桔梗(キキョウ)、撫子(ナデシコ)、藤袴(フジバカマ)、葛(クズ)、萩(ハギ)

アダージョの森では、すべて揃っているのも楽しいところだ。

新しいところで種が発芽したところで良く咲くという特性があるのだろうか。

カシワバアジサイと

オニユリと

しばらくするとミソハギも咲きだした

スクット立ち上がって花頂が台形のように揃っている姿が面白い。

オミナエシ(女郎花 )
オミナエシ科 オミナエシ属 
学名:Patrinia scabiosifolia
別名:チメグサ、敗醤(はいしょう)
分布 中国、東シベリア、沖縄を除く日本全土