フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

第九合唱

2009-12-12 | フルート

今日は、定例のフルートアンサンブルの日だ。最初は童謡をフルートアンサンブル用にアレンジした曲から「秋」「冬」を演奏した。次に、小アンサンブル発表会に向けて「美女と野獣」を演奏する。私は、この曲は4THを担当し、低音でリズム打ちと裏旋律を吹く。メロディーラインが色々のパートへ移っていくのと上手く合うかがポイントだ。次に「展覧会の絵・プロムナード」を演奏した。


練習が終わってから、メンバーでベートーベンの「第九」を聴きに行った。会場のシンフォニーホールは初めてだったが、ライトアップしたエントランスが壮麗だ。先ずベートーベンのレオノーレ3番。これぞベートーベンという盛り上がりを聴かせていただいた。舞台裏からのトランペットが効果的だった。

「合唱」は関西フィル、飯守泰次郎の指揮だ。飯守の棒は初めて聴いたが、正に渾身の指揮だった。白髪、さほど大きくない体躯を「ここぞ!」という時、大きく傾け指示すを出す。第一楽章の不安な主題の盛り上げ、第二楽章の管楽器の煌めき、第三楽章の静謐と安らぎ。第四楽章、器楽による「歓喜の歌」主題の提示され、合唱団がすくっと立ち上がり、バスの「オーフロイデ!」が、しんとしたホールに響き渡ったとき、何とも言えない緊張感が体に走った。コーダでオーケストラと合唱団がフォルテシモで全速力で駆け抜けた時、幸福感と感動の波に包まれた。第九を聴いていると、今年一年の出来事が次々と浮かんできた。と同時に、来年の夢も徐々に湧いてくる。やはり12月は第九「合唱」を生で聴かねばならないものだ、と思った。