森の中に真っ赤な小さな実が風に揺れている。オトコヨウゾメだ。あまり大きくはならない。春には、白くてかわいい花を一杯に咲かせてくれる。
秋が深まると、葉が深い赤色に紅葉する。花、果実、それに紅葉と一年に3回楽しませてくれる樹木だ。
市場にはほとんど出回っておらず、雑木林の隠れた宝物とも言える。
オトコヨウゾメの語源ははっきりしない。ガマズミ類をさす木曽・下伊那地方の方言が「ヨウゾメ」で、食用にしていた。ところが、このオトコヨウゾメは苦くて食用にならないので、「男」の字を冠して、オトコヨウゾメと呼ばれたのではないか、とも言われている。
学名:Viburnum phlebotrichum スイカズラ科ガマズミ属の落葉低木
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます