フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

炉端カレー

2011-09-19 | 薪ストーブ・焚火

今日は朝から目の覚めるような晴天だ。起床後、なにはさておき写真を撮りに家を飛び出す。
朝焼けの南アルプスが美しい。翻ると、八ヶ岳にも一点の雲もかかっていない。これだけ、スッキリ見えるのは何日ぶりであろうか。

家へ戻り、一日の元気の素、朝食を作ろう。といっても、おでんがまだ残っていたので、大根とワカメの味噌汁を作り、自家製野菜の浅漬けと納豆を出せば出来上がりだ。一杯の味噌汁を作るのは難しく、どうしても2杯分ぐらいできてしまう。置いておいてもまずくなるだけなので、食べきることにしよう。

10時前から、庭に出る。まずはチェーンソーの刃を研ぐ作業からはじめる。森の北側の3本の太いコナラが日陰を作っている。先日1本を切り倒した。残る2本も伐採したいのだが、倒す方向を間違うと他の樹木を傷つけてしまう恐れがある。色々検討したが、どうも難しそうなので止めることにした。それよりも、伐採した樹木の枝が足元に散らばっていて歩きにくいので、それを片付ける作業をやっておこう
やっていると、夏前に4器設置した「蜂の激取れ」器が満杯になって干からびていた。これを再設置しなければならない。既に、1器再設置しているので、今日は残りの3器を再設置する。中には、蜂などの死がいがびっしりと入っているのでそれらを掻きだし、水で洗って、自家製の誘引剤を中に入れ、木にぶら下げる。

その後、薪置き場の西側の方に目を移す。ここにも、間引かなければならない樹木が多い。直径22,23センチほどの切りやすそうなコナラがあったので、これを伐採しよう。受け口を刻み、追い口から切り込んでい行くと、上手く「つる」ができて、スローモーションを見ているようにゆっくりと倒れてくれた。これが、伐採の理想とする形である。伐採後の枝の処理に時間がかかって、やり終えたのは午後1時を回っていた。

昼食は、空心菜と京野菜万願寺トウガラシの炒め物だ。今回は緑鮮やかに出来上がった。

昼食の後片付けのついでに、今日の夕食のカレーを作っておこう。カレーを煮ている間に、イカの燻製作りに取り掛かる。まずは、イカを胴と腹に分け、骨を取り除く。

容器に、ピックル液、玉ねぎ、ローリエ、黒コショウ、三温糖などを入れ混ぜ合わせる。それに、豪快に地元の銘酒「谷桜」を注ぎ込もう。

いい香りが漂ってきた。そこにイカを浸す。これは丸一日漬けこむ。合わせて、燻玉を作るため、茹で卵を自家製のピックル液に漬けた。

ここまでやってからフルート練習に移る。今日もゆっくり時間をかけて練習した。基礎練習、アルテ20課の2曲、それに「名曲31」から、「シチリアーノ」「アヴェマリア」「ユーモレスク」などをやった。

夕方、少し雲が多くなってきたが、デッキに出ると外の方が明るい。今日も炉で火を焚きたくなった。柴を井形に備え付け火を入れると、直ぐに赤々と燃え始めた。

今日の夕食は、昼に作ったカレーライス。畑で採れた、ズッキーニ、ナスビ、それに買ってきたカラーピーマンの炒めたものをたっぷりトッピングする。

焚き火を見ながらカレーライスを食べると、昔よくやったキャンプ生活のことを思い出した。上高地小梨平のテント村、乗鞍高原一の瀬園地、外で食べるカレーライスは、野生味が加わってひときわ旨くなるものだ。日が暮れて、家の中の灯りが見えるようになってきた。

夕食を食べ終わる頃には、夕闇が迫ってきて、炉の焚火が逆にあたりを照らすようになってきた。そろそろ部屋に戻ろう。


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