今日はご近所で箏を習っておられるMさんのお誘いを受けて、「酒井典彦 箏 コンサート」
を愉しんだ。このコンサートは毎年6月に開催されていて、参加させていただくのは今年で3回目に
なる。
箏演奏家・作曲家の酒井典彦さんは、東大法学部を卒業後、民間企業に勤めた後、邦楽の世界に入い
られた。生田流正派大師範だ。
第1部は生徒さんの発表会があり、Mさんをはじめ小学生の可愛いいご兄妹などの日頃の練習の成果
を聴かせていただいた。五線譜で邦楽を演奏する活動をされている石森康雄さんが作曲した「心とき
めくとき」は、邦楽とは違った斬新な旋律が印象的だった。
第2部は、谷実己雄さんとの共演で酒井雅彦さんの箏をじっくり聴く。宮城道雄作曲の名曲「瀬音」
の演奏は素晴らしいの一言だ。トレモロ風の演奏をはじめ、ありとあらゆる至難のテクニックが盛り
込まれた実に美しい演奏である。
酒井邦彦さんが作曲された「ポエム(1)(2)」は、どこか「アルハンブラの思い出」のような繊
細な響きが聞こえてきた。私としてポエム(1)が好きだ。
アンコールでは、シューベルトの「楽興の時 第3番」、ベートーヴェンの「エリーゼのために」を
聴かせていただいた。箏の多彩な表現力を楽しませていただいた。
最後には唱歌「日本の四季」のメドレーが演奏され、それに合わせて参会者からの歌声が溢れて、大
いに盛り上がり盛会のうちにコンサートは閉会した。
※ 箏について
琴柱(ことじ)を移動して調弦するのが箏、琴柱を使わずに音のつぼをおさえて弾くのが琴です。
箏は常用漢字になく世間に浸透していない理由から、琴の字が代用されているそうです。
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