フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

びっくりするほどの暖かさ

2012-02-07 | 趣味

目覚めようとすると、なんとなく暖かい感じがやってきた。外は、雨が強く降っている。外気温は何と3度、室温は17度もある。湿度21%、びっくりするほどの暖かさだ。これでは、薪ストーブを焚く気も起らなかった。

昨夜は、例によって少し飲み過ぎてしまったので、午前中は身体が重い。雨も降っているのでなんとなく気持ちも重い。昼過ぎに雨が止んだが、部屋の中で過ごす。
4時過ぎに庭を散歩に出る。。付近の畑はまだ雪が残っているものの、森の中の日当たりのいいところはすっかり雪が融けてしまった。濡れた落ち葉が赤茶色に染まっているのを見ると、なんとなく新鮮だ。

昨日作ったビーフシチューと妻が作ったフラワーアレンジメントを報告しておこう。

ビーフシチューは先ずは材料と調味料を揃える。

牛肉と一緒に煮込むのは、ニンニク、セロリー、ニンジン、タマネギそれにブーケガルニ。それとは別に、食べるときの付け合わせ野菜、ジャガイモ、ニンジン、タマネギは大きく切り、椎茸は丸のまま使う。

最初に牛肉をフライパンで焼いて鍋に移す。

フライパンに、煮込み野菜を入れて色づくまで炒める。

牛肉の鍋に赤ワイン1本分を注ぎ込む。

炒めた野菜、ホールトマト、ブーケガルニを入れる。紙蓋をして、鍋蓋をし、薪ストーブの上で2時間ほど煮込んだ。

その後、牛肉だけを取り出し、他の野菜を漉して取り除き、煮汁だけを牛肉の鍋に移す。それに、付け合わせ野菜を入れて、再度煮込む。野菜が柔らかくなったらコーンスターチを入れて出来上がりだ。少し淡白な味になってしまった。まぁ市配のルーの様な味ではないが、赤ワインの香りが強く残っている。まだまだ煮込み不足のようだ。

妻はハーブスタンドさんの第160回、フラワーアレンジメントを受講した。テーマは「春を呼ぶスミレ色のアレンジメント」、18種類の花材を使っている。


休憩時間にはハーブティが出される。

ハーブスタンドさんの店は、それほど広くはないが、センス良く飾られていて楽しい。

4時間ほどかかって作品が完成した。

持ち帰った作品は今日、壁に飾られた。部屋の一隅が、春を呼ぶ、淡いスミレ色になった。


念願の作業台が完成する

2012-02-06 | 趣味

今朝の空は曇っているが、明るい。外気温マイナス8度、室温11度、湿度16%。そうこうするうちにみぞれ混じりの雪が降り始めた。午前中はビーフシチューを仕込んでおいた後、1時間ほどフルート練習をした。

昼過ぎにTMTMさんがやってきた。今日は、女性たちがフラワーアレンジメント教室に行っている間に、私は、TMTMさんからDIYの手ほどきを受けることになっている。まず何をおいても必要なのは作業台とのこと。DIYの手始めとして、その作業台作りの指導を受けることになった。

作業台の図面はTMTMさんが画いてくれていて、それに基づき木材やビス、シンプソン金具などはあらかじめ買っておいた。それらをガレージの下に並べると、俄然雰囲気が出てきた。


「やりましょうか」のTMTMさんの掛け声で作業が始まった。まずは、作業台の下のスノコ風の物置台を作る。これは物置台の用途もあるし、作業台の強度を増す役目もある。脚の横木に合うように、丁寧に鉛筆で線を引き、そこに板をビス止めする。TMTMさんのやる通り私も、インパクトドライバーでビスを打ち込んでいく。勢いよく、ビスが木の中にめり込んでいって、物置台は出来上がった。

次は、作業台の天板作りだ。真ん中にクランプを使うとき用の溝があるのがTMTMさんの工夫だ。先ずは、ビスが打ち込みやすいように、キリで穴をあけておく。手間だがこれをやっておくと、ビスの入り具合が全く違うのがよくわかる。

続いて、一番やりにくい、足に上下2本の横木を取りつける作業に移る。先ずは。横木の位置を丁寧に計算して、鉛筆で印をつける。役に立つのが差し金だ、小さいものと大きいもの2本の差し金で寸法を測りながら、線を引く。私は、計算式がよく分からないので、タダ見守るだけである。

次は、接着面にボンドを塗って横木を垂直に立てかける。ボンドが渇いて固定されるまで待つと作業が簡単だが、その時間が無いので、材料を抑えてながらビスを打つことになった。ビスの回転力強く、中途半端な押さえ方だと、材料を動いてしまって行けない。何度かやりなおして、なんとか、鳥居状の足が2組出来上がった。この作業は、一番の難所で材料が固定しにくいのが問題だった。

それが終わると、その2組の足に天板を取りつける。これも、位置を決めて鉛筆で線を入れ、材料を抑えてキリで穴を開け、その後ビスを打ち込んでいく作業だ。このあたりまで来ると、インパクトドライバーの使い方にも大分慣れてきて作業が速くなってきた。
次は、物置台の取りつけ作業だ。これは、ほとんどが固定されているので、あまり難しくはなかった。

最後は、8本のシンプソン金具で4本の足を外側と内側から固定する作業だ。作業台を倒して金具用のビスを打ち込んでいく。全ての金具を取り付けて、作業台は出来上がった。後は好きな塗料を塗ることになっている。TMTMさんは、その前にと、丁寧にサンドペーパーがけをしてくれたので、手の当たるところはツルツルになった。

こうして1時過ぎから5時まで休憩なしの作業は終わった。丁度、女性たちのフラワーアレンジメント教室も終わったとの連絡が入った。5時30分を目処にKさん、N子さんもやってきて、楽しい反省会となる。

今日は期せずして、皆さんパンを持ち寄ってくれた。Kさんの築地「折峰ベーカーズ」のパン、

TMTMさんの大納言パン(甘納豆入り)、

妻のおかずパン。


それにサラダとビーフシチュー。Kさんは「霧下」という、蕎麦焼酎を持ってきてくれた。スッキリして飲みやすい。今夜の左党は二人だけだ。

先ずは、音楽や楽器演奏の話になった。最近リコーダーのはまっているN子さんは、「上手くなるためには吹いて吹いて吹きまくる」とのこと。himajiさんとのBasque二重奏をやっているTMTMさん夫人は、フルートの演奏にどういう伴奏を入れるか考えるのが楽しいとのこ。KさんとTMTMさんは、前回の宿題で「PPM」の曲をギターでやらねばと。

その後、庭づくりの話となる。Kさんももう少ししたら本格的な庭作りをやっていくとのこと。その後も園芸や庭づくりの話は、時に熱く燃え上がりすぎることがあるなどして、いつ終わるともしれない展開となった。夜もかなり更けてようやくお開きとなった。


山々に霞みがかかる

2012-02-05 | 濫読

 今日も八ヶ岳はいい天気だ。外気温マイナス13度、室温9度、湿度12%。南アルプスも八ヶ岳もよく見える。ゆっくりと部屋を温め、コーヒーを淹れる。今朝はヘンデルフルートソナタを聴こう。ヘンデルは、あくまでも優雅で分かりやすくていい。

窓の外の雪景色を見ながらサンドイッチの朝食を食べる。


午前中は、フルート練習だ。基礎練習の後、アルテ第22課の短いトリルの練習曲を吹く。テンポをぐっと落とすと、なんとか最後まで吹くことができた。ついでに23課の反発トリルの練習曲も吹いた。こちらの方は、細かいトリルが連続するので簡単ではなかった。

昼からは、春のような日差しで、山々が霞がかかったようにぼやけている。ポカポカと22度まで上がった部屋で本を読む。

NHKが年明けからBSで放送した「開拓者たち」の北川恵の原作を読んだ。戦前の国家政策に翻弄されて、宮城県の貧農から「大陸の花嫁」として満蒙開拓団に参加した4人の兄弟の物語である。主人公ハツはまだ16際、結婚する男性は同じ宮城県出身の24歳の浅野速男。行き先は「満州」の「千振」(ちふり)。先に移住したハツに続いて金次、史郎、富枝の兄弟を呼び寄せる。平和な開拓生活は直ぐに終わり、ソ連の参戦、日本の敗戦、中国の国共内戦の渦に巻き込まれる。いつ終わるともしれない「逃避行」が続く。1946年夏、命からがら日本に帰国した。貧窮にあえぐ、ふるさとを後に、今度は栃木県の那須に国の用意した荒れ地の開拓村に行くことになる。そこで第2の開拓が始まった。千振の仲間が集まり、困窮にもめげずに開拓、酪農の新しい村づくりを元気にやり始めたところで物語は終わった。宮城県が出てくることにより、大震災の困苦に立ち向かっている人々の姿と重なった。歴史に翻弄されながら、明るく真剣に生き抜く人々の姿に引き込まれた。

読書に疲れたので、森の中を散歩する。周りの畑にはまだまだ雪が残っているが、森の中の日当たりのいいところは、大分雪が融けてきた。


その間、妻は、暖かい部屋で今日もパン作りをやっていた。

その後、今夜の夕食用に擬製豆腐を作り始めた。

他にちらし寿司。私は汁ものが欲しかったので、にゅう麵を用意した。


八ヶ岳での初めての将棋対局

2012-02-04 | 趣味

今日もいい天気になった。外気温マイナス11度、室内10度、湿度11%
このところの厳しい冷え込みのため、庭や畑の雪はほとんどと言っていいほど融けていない。

いつも通り、ゆっくりと部屋を暖め、コーヒーをすすりながらCDを流す。朝の静かなひと時だ。そうこうすると朝食の用意ができた。リンゴとバナナのフルーツ・スムージーをゆっくり飲んでから食事を食べる。

立春となると、射しこむ日差しも大分強くなってきた。陽に暖められた部屋でフルートの練習をしばらくする。時間が無いので基礎練習だけで終える。Jマートからトンプソン金具が取り寄せられましたと、連絡があったので取りに行くことになっているのだ。

その後、「ラ・シルフィード」でハンドクリーム作りのワークショップがあり、妻が参加するので一緒に寄せてもらうことにした。店の入口には、ワークショップの看板が立てかけられていた。

陽が射しこむ庭は、雪が残っているものの暖かい。バラには藁の服が着せられている。

店では早速、「ハンドクリーム作り」のワークショップが始まった。ホオバオイルやアボガドオイルに、スキンケヤに有効なラベンダー・やベンゾインなどの精油を入れる。

その他の材料と一緒にかき混ぜる。

するとだんだん固形化してきて、

しばらく続けると出来上がった、そうだ。

一方、私は、Maryroseさんのご主人が将棋を指されるとのことなので、お手合わせをお願いした。本来なら駒落ちの実力差があるが、今日は平手での対局だ。
一戦目は、角交換腰かけ銀。私の方が攻めているのだが、実態は攻めさせられているという感じで、後一歩と言うところまで追い込んだものの、私の玉が先に打ち取られてしまった。二戦目は、私の居飛車対四間飛車の戦形。ご主人の見落としがあって、私が勝たせていただいた。三戦目は、同じ戦形で、がっちり組み上がった。攻め口が見つからず苦吟したが、こちらの攻めをいなしながら上手く端攻めされて、即詰みに打ち取られた。ご主人は、しばらくやっていなかったが、大分、勘を取り戻されてきたようだ。またの対局に向け、将棋盤を用意しておきましょうとのこと。八ヶ岳に来て、趣味の将棋を指すことができたのが何とも楽しかった。

私たちが、「ウンウン」と苦悩している間、ハンドクリーム作りが終わった女性たちは、紅茶とケーキが出されて、しばしおしゃべりを楽しんでいた。


猫のミッシェルが、薪ストーブにあたりながら、退屈しのぎに身体を舐めているのが可愛い。

一同散会し、私たちもお暇した。

夕方アダージョの森に帰りつく。冷蔵庫に牛肉が残っていたので、妻が韓国風焼き肉にしようという。それではと、私は、ポテトサラダを作ることにした。二人で料理を作るとあっという間に出来上がった。

今日は立春の言葉通り、なんとなく暖かい日差しの一日だった。これからの一日一日が楽しみだ。

 


快晴の節分

2012-02-03 | グルメ・クッキング

朝起きて薄暗い外を見る。空にはほとんど雲が無く、いい天気だ。八ヶ岳の頂上が白く輝いている。外気温はマイナス19度、室内7度、湿度10%と、この冬一番の冷え込みになった。

早速、温水ヒーターのスイッチを入れる。コーヒーを淹れ、すすりながら、薪ストーブのガラスを磨く。磨き終わると薪、牛乳パック、柴を入れて火を付ける。直ぐに勢いよくぼーと音を出して燃えだした。


1時間ほどフルートの練習をした後、散歩に出る。風もなく快晴だ。
南アルプスがひと際美しい。

八ヶ岳は、青空を背景に真っ白だ。

午後になると、部屋の温度は20度を超えたので、薪ストーブは焚かなくてもいい。ポカポカした日差しを受けて
久しぶりにたっぷりと本を読んだ。

夕方近くになってきたので、柴拾いに森に出る。

雪が融けて地肌が出ているところで、柴を集める。


ほどなく柴が集荷籠に2杯集まったので、作業は終わりだ。太陽が傾いてくると、直ぐに冷気が迫ってきた。残照の南アルプスのシルエットが美しい。

いつのころからか、節分の夜は海苔巻を頬張るという面白い風習が出来上がってきた。店まで買いに行くというほどのこともないので、、妻が海苔巻きを作った。


海苔巻を今年の恵方の北北西に向かって、無言で丸かじりしながら、願い事をすると叶うと言われている。

夕食後は、「福は内!鬼は外!」と言いながら、デッキに豆を播いた。今年はいい年になってほしいものだ。