フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

楽しい語らいとフルート二重奏

2012-11-23 | 人々との交流

今日は、忙しい仕事の合間を縫って、ブルーベルさんご夫婦にお越しいただいた。もちろんチョロちゃんも一緒だ。生憎の空模様だったが、幸運にも、我が家に到着した頃には、雨もやみ空が明るくなってきた。

10月の初めにお越しいただいた時は、私一人だったので、今日は初めて夫婦でお会いすることになった。
気取らず、物静かで、フレンドリーなお二人だ。

先ずは、木の葉がすっかり散ってしまった雑木林の中を歩いていただく。葉がないので明るくなった。ほとんど手を入れていない自然のままの雑木林は、私としては、少しなんとかしたいものと思っているのだが、「それがいいのですよ」とご主人。朽ちた木に生える苔を見つめるブルーベルさんは、自然のままが大好きな様子。

部屋に戻ってくると、「それでは少し吹いてみましょうか」と、早速ブルーベルさんとフルートの二重奏を始める。12月8日にフルート・ドュオの演奏会があるので、演奏曲10曲を一緒に吹いていただいた。ブルーベルさんは、全て初見でファースト・パートを吹き、私はセカンド・パートを練習した。
「ダニーボーイ」のゆっくりしたテンポがどうも苦手で合わしにくい。「オーソレミオ」のセカンド・パートのリズムが上手く決まらないか。「スカボローフェア」「最初のノエル」は美しくハモッたかな。

そうこうするうちに、美味しそうな匂いが漂ってきた。ブルーベルさんご夫婦とは、打ち解けた楽しい会話が続く。お茶を習っていたときの失敗談を披露していただいたときは、大笑いをさせていただいた。
小さいときの厳しい音楽教育の話、ハンギングバスケットの楽しみ、ご主人の趣味でもある陶芸の話など、笑い声の尽きない楽しい時間だった。

その後、お忙しいお二人の時間を取って、再びフルートの二重奏をやった。前回お預かりしたバッハの曲集から「主よ人の望みの喜びよ」と「二つのヴァイオリンのための協奏曲」から第二楽章をやる。とりあえず、初めてこの2曲の二重奏を吹き通せたのが嬉しい。まぁ、これから練習を積んでいくとなんとかなりそうな気がしてきたのが良かった。

あまりに人たちが長く話するものだから、チョロさんは少し退屈して不機嫌なご様子。また、お会いできる日を楽しみに、お別れした。


いい夫婦の日 タマネギを植え付ける

2012-11-22 | 日記

10時過ぎに地元のFさんが、タマネギの苗をもってきてくれた。なんでも、近くの農家の方が夏に種を播いて、それを先日植え付けたのだが、40株余ったからもらってきてくれたのだ。

それだけで終わると思っていたら、「畑に行きましょう、鍬と紐をもってきて下さい」と声をかけられる何と、植え付ける時期が少し遅いので、今すぐに一緒に植え付けましょうということだ。慌てて着替えて畑に駆けつけると、早速、畑を耕し始めた。

割りばしで区画を決め、肥やしと米ぬかを鋤きこむ。

そこへ穴あきマルチを貼る。

その穴に、タマネギの苗を割りばしで掴んで「すっと入れ、根元を土で固める」という植え付け方を教わった。

40株の植え付けが終わると、

その後は、ビニールを貼る。これをやっておくと育ちが違うそうだ。

ものの1時間もかからない内に、タマネギの植え付け作業が終わった。Fさんは、今から大豆を寄り分ける作業があると言って、休憩する間もなく帰って行った。実によく働く方である。

昼から、私がフルート練習をしている間に、妻は今日もパン作りに精を出している。夕方Fさんご夫婦がやってきた。これから、97歳と100歳になる、それぞれのおばあちゃんの御見舞に行くとのこと。朝のタマネギ植え付けのお礼に焼きたてのパンをお裾分けする。

今日は11月22日、「いい夫婦」の日だ。そういえば今日は、一緒にタマネギの植え付けをし、互いの好きなことをし、喧嘩をしなかったな。


小春日和の趣味悠々

2012-11-21 | 趣味

今日もいい天気になった。毎朝7時過ぎになると市営バスがやってくる。

昼からはいつも通り、妻を環陶芸工房へ送り、私は明野の「チャミタクハウス」にフルートレッスンへ行く。小春日和の日差しでポカポカと暖かい。

アルテ24課「ターン」練習曲NO2を一通り吹いてから、先生と二重奏をやった。先生に下のパートを吹いてもらうと、なかなか響きの美しい曲である。もっとも私の「ターン」が上手く決まらないので、もう一度練習してきて下さいとなった。NO3の方も先生と二重奏をしたが、こちらの方は、「ターン」がそれほど難しくないので、なんとか最後まで吹くことができた。

レッスンが終わってから見た八ヶ岳は、普段見ている姿より、やや西側からの角度になり、いい形だ。


赤岳、阿弥陀岳も美しい。

陶芸工房へ行くと妻の作品が出来上がっていた。今回はデザートカップ作り。高台を作り底を水平にするところが神経を使う。

全部で8客作ったとのこと。これを素焼きしてもらって、その後、釉薬をかけることになる。なんとなく大きさが違う気がするが、これは言わないでおこう。


初冬の楽しみ 吊るし柿

2012-11-20 | 日記

今日もいい天気になった。朝の外気温は4度と暖かい。しかし、かなり強い風が吹いている。昨日、フルート仲間のFさんから、藁の束と渋柿を分けていただいた。強い風が吹いているなか、草木のマルチングをやることにする。南側の花壇では、白いリンドウが寒さに耐えて咲いている。

大きな藁束の中には、括られた小さな藁束が入っている。それをほどかずに使うのがポイントと教えていただいた。

寒さに弱いサルビヤ・レプタンスやバラの苗、それにブルーベリーやサクランボの小さな苗などの周りに藁を敷いていく。

草木には冬の乾いた冷たい風が一番悪いのだ。藁のマルチングで少しでもそれを防ぐことができればうれしい。

午後からは、部屋の中は陽が入り込んできてポカポカと暖かい。私は、日課のフルート練習をする。基礎練習とアルテ24課の練習曲NO2.NO3をやる。NO2のターンがなかなかできないので苦労している。思えば、この練習曲は今年の5月からやっている曲だが、11月も終わろうとするのにまだ仕上がっていないのがつらいところだ。

その後、バッハ「二つのヴァイオリンのための協奏曲」第2楽章をやる。曲の雰囲気が大分分かってきた。テンポを落として丁寧に吹くのを心がける。

次に、12月8日のフルートDuo演奏会に向けて、演奏する10曲のセカンドパートを練習した。セカンドパートは思わぬ旋律の変化と運指があるので、気をつけなければならない。まだまだ、練習が足りないのを痛感した。

私がフルートを吹いている間に、妻は、いただいた渋柿(品種はわからない)

の皮をむき、吊るし柿を作った。

私の役割は、それを吊るす木の枝を軒先に差し込む作業だけ。

30個の柿は冬の冷たい風と太陽で2週間後には美味しい干し柿になるという。それを楽しみに待とう。


初めての蕎麦打ち

2012-11-19 | 趣味

今日は地元の80歳のおばあちゃんに蕎麦の打ち方を教えていただいた。
蕎麦打ちは、夫婦とも全く初めてだ。打ちやすいようにと蕎麦粉700g、小麦粉300g合わせて1000グラムの粉を用意する。地元の蕎麦畑で採れた蕎麦は冷蔵庫で保存されてていて、必要に応じて蕎麦粉に挽かれる。粉を混ぜていると、プーンといい香りがしてくる。

それに熱湯410ccほどを加えて、捏ねる。最初は熱いので注意するようにとのこと。

少しずつ集めていく。

陶芸をやっている妻は要領が同じだと手際が良い。

私の方は、「そんなに抑えつけずに、玉を作るように」とおばあちゃんから何度も注意される。おばあちゃんと交互に捏ねているとだんだん玉になってきた。蕎麦粉が冷たくならないうちに、捏ね終わらねばならないとのこと。なんとか、いい玉が出来上がった。

次は、伸ばしの工程に入る。打ち粉を用意して

棒で、少しずつ伸ばしていき、

ある程度の大きさまで伸びると、棒に巻く。

それを手元まで抑えつけながら戻してくる。それを4度ほどくる返すと、蕎麦は少しずつ伸びてくる。

今度は、向きを180度変えて同じように巻き、それを手元まで抑えながら戻してくる。

油断すると、蕎麦の生地に、「ギャザー」ができてしまった。おばあちゃんは、打ち粉を振りながら、その「ギャザー」を上手く解消していく。「もっと力を入れて」と指導を受けながら蕎麦を伸ばしていく。

そうこうしていると、おおきな板に蕎麦の生地が広がってきた。正方形になるように生地を上手く伸ばすのがコツだ。

生地が伸びると、それを半分に畳み更に3つ折りする。

今度は蕎麦を切る工程だ。おばあちゃんは、実に細く、一定のテンポで小気味よく切っていく。

「切りますか」と言って包丁を渡された。見よう見まねで切るのだが、意外と力が入る。「左手の生地を支える方には力を入れないように」とのこと。確かに包丁を持つ右手に力を入れると、左手まで力が入ってしまうのだ。

それでも何とか、切り終えることができた。もちろん太さはまちまちであるが、これも手作りの良さとも言える。

打ち終わった蕎麦は緑色して美しい。家へ持ち帰り、しばらくなじませる。

丁度夕食の時間になったので、それをたっぷりの湯で茹でる。沸騰した鍋に蕎麦を入れ、再度沸騰すると差し水をして、更にしばらく茹でる。茹で具合を確かめて、頃あいよしとなると笊に取り、冷水で締める。

まさに、「挽きたて」「打ち立て」「茹でたて」の三立ての蕎麦だ。口に入れてみると、蕎麦の香りが立って、歯触り味とも申し分なかった。これは蕎麦打ちにはまりそうだ。練習用に700グラムの蕎麦粉をいただいたので忘れぬうちに、一人でやってみよう。