フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

クロスカントリーコースを歩く (清里フットパスその2)

2012-11-18 | 山登り

昨夜からの雨は朝には止んでいた。外気温は2度だが、風が強いので、寒さを感じる。朝食後、いい天気になってきたので、清里フットパスを歩くことにした。

今日も出発は清泉寮だ。

今回は広大なキープ協会の北側、映画「西の魔女が死んだ」のロケ地にもなったエリアにクロスカントリーコースがあり、そこがフットパスの入口となっている。

自然そのままの森の中に道がついていて、歩いていくと八ヶ岳高原道路のすぐそばまで上り詰めた。

道はそこから下りになる。途中、何の小屋であろうか、小さな倉庫があった。

クマザサの道を歩いていくと、

「展望テラス」という見晴らしのいいところに出てきた。

清泉寮の草地とは全く別の草地で、これまで訪れたことがなかったところだ。テラスからは、霞んでいるが富士山を望むことができた。

その草地に沿って下る道は実にすがすがしい。

標高が高いこのエリアは、紅葉がほとんど終わりに近づいていた。

ほどなく、「キープ・ファームショップ」に着いた。

そこを行くとジャム工房前に出てくる。可愛いジャージー牛の子牛が草を食んでいて、観光客におねだりをしていた。

真っ直ぐ清泉寮に続いている道を登ると、元の駐車場に到着した。1時間少しの、疲れない歩きやすいコースだった。


冬の装いを始めた山々

2012-11-16 | 八ヶ岳

葉を大分落とした雑木林の向こうに、スッキリした青空が広がっている。外気温はマイナス1度。夜が明けてくると山々が朝焼けに美しく染まってきた。

防寒対策をして、外に出る。やや薄暗い裾野の上にどっしりと聳える八ヶ岳。

赤岳は神々しく輝いている。

目を南に転じると、、南アルプスの山並みが素晴らしい。

その山並みの向こうに、控えめに鎮座している北岳。この日本第二の高峰は、いささかもしゃしゃり出ることもなく、いち早くまっ白に雪を纏って、南アルプスの峰々を統べている。

昼前にもう一度散歩に出る。檜の緑を織り交ぜながら紅葉の最後を飾る落葉松林が美しく丹色(にいろ)に染まっていた。


フルートDuo演奏会に向けて

2012-11-15 | フルート

今朝の外気温はマイナス2度。かなり冷え込みがきつくなってきた。朝食後、八ヶ岳西麓まで車を走らせる。TMTMさん宅では、昨夜からの雪が薄らと残っていた。10月20日の「ミューズの調べ」コンサートでは、奥さんに受付、ご主人に駐車場誘導を手伝っていただき、そのお礼を述べる。

奥さんが、素敵なフルーツティーを用意してくれた。八ヶ岳倶楽部の直伝のフルーツティーだ。リンゴの味をベースに、キーウィ、葡萄などフルートの香りと甘さが紅茶に絡み合って、深い味わいを楽しませていただいた。

その後は奥さんのピアノの伴奏で「愛の挨拶」を吹かせていただいた。ほとんど練習していなかったが、なんとか最後まで吹くことができた。愛らしくも美しい旋律がいいので、これからももっと練習を積みましょうということになった。

昼食は、いつもの梅蔵へ行く。平日というのに、満員の盛況だ。店の雰囲気がよく、もちろん味もよし、その上リーズナブルということなので人気の店なのだ。ランチのリンゴの薄切りをトッピングしたピザが、甘くユニークな味がしたのが美味しい。

その後、Ohimajiさん宅を訪ねる。12月8日、清里のペンション「ミュー」さんで、フルートduoの演奏を行うことになっており、その第1回合同練習という触れ込みだ。

先ずは、Ohimajiさんが、夏からコツコツと作り上げてきた倉庫を見せていただく。自宅を建設したときに残った建材を使って作り上げたとのことだが、プロの大工さんかとも思える、丁寧な仕事だ。南側に面した片流れの屋根で、骨格が出来上がり、これから内装と外装を仕上げていくとのこと。

その後、二人で、演奏しようとしている曲を全て通して演奏した。全部やるとかなり長くなるので、そのうちから10曲をセレクトして演奏する。12月ということもあり、クリスマス曲を入れたり、愛唱歌を入れたりすることにした。曲の配列、繰り返しをするかしなか、などを考える。最後にその10曲を通して演奏すると20分ほどだったので、丁度いい加減な長さになった。

これから本番まで1週間に1回ぐらい音合わせをやりましょうということになった。次回は11月22日(木)だ。演奏を終わってから、しばらく音楽の話を楽しむ。バロック音楽、純正調~平均律などの話では、Ohimajiさんは、関係著書も沢山読まれており、教えられることが多かった。


清里フットパスを辿る

2012-11-13 | 山登り

 今日もいい天気になった。気温も上がってきたので、久しぶりにハイキングに出かけよう。「清里フットパス」というのがあるのを聞いたので、清里駅前の案内所で資料を貰うことにする。応対された方は、親切に色々教えてくれた。チラシ置き場に「清里フットパス」15コースの地図が置かれていた。発行は「清里・八ヶ岳南麓魅力づくり協議会」となっている。それをいただくいた他に、様々な観光資料もいただいた。

15コースのうち、今日は「キープエリア1」 川俣渓谷への小径、2キロのコースを歩こう


出発地点は清泉寮の駐車場だ。10時過ぎに歩きはじめる。清泉寮前の草地では、いくつかの写生グループが、写生を楽しんでいた。

広々とした草地の景色が実にのびやかだ。

そこから、クマザサの道を辿り、ややきつい下りとなる。東沢渓谷へ下りていく。

渓谷の出会いで、吐竜の滝方面(下り)と東沢大橋方面(登り)に分かれていて、私たちは、登りのコースをたどる。

天井岩や黄金岩などと名付けられた巨岩を見ながら渓谷を登る。あたりの紅葉はほとんど終わっていた。水の流れは、ところどころ滑滝になったり、勢をましたり、淵になったりしている。

渓谷にかかる橋を渡る。一度に5人の方は渡らないでくださいとの、注意書きがあった。天狗岩という大きな岩があるところで、東沢大橋まで上り詰める道と清泉寮へ戻る道が分かれている。右側の清泉寮へ戻る道を取る。いきなり急な階段を登るのがなかなかきつい。

それも、しばらく行くと終わり、八ヶ岳を望む平坦なところに出てきた。

そこからは歩きやすい道になって、

ほどなく車を置いている清泉寮前に出てきた。11時20分過ぎになっていた。

1時間余りのウォーキングだったが、途中、一組のご夫婦に会っただけで、静かで、清々しいハイキングを楽しむことができた。これに勢いづいて、「清里フットパス」の全15コースを歩こうかなという、夢が膨らんできた。なかには270分もかかる「羽衣の池・まきば公園コース」というのもあるが、はてさて、どうなるであろうか。


晩秋 その美しさ

2012-11-12 | 日記

昨日からの雨も上がり、今日はいい天気になった。紅葉の前半を彩ったヤマザクラ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、コアジサイ、コハウチワカエデなどが葉を落とし、森の中は幾分明るくなった。アダージョの森は、雨に濡れた落ち葉で埋め尽くされている。

紅葉の最後を飾るのは、コマユミ、オオモミジ、ダンコウバイ、それにコナラとカラマツ、これらが見事に紅葉・黄葉している。

付近の山々も、鮮やかに紅葉してきた。少し歩いて、それらを楽しもう。

 

ハイキングコースを歩いていくと、宮沢賢治の童話、「風の又三郎」の話のもとになったとも言われる、風の三郎伝説の「五幹の松」に着いた。根回り4・5mの巨大な赤松は凄い迫力だ。人々はここで「暴風雨避け」を祈願したという。

そこから北甲斐亭までの道を歩く。まだ散らずにあるウリカエデの目の覚めるような黄葉。

コハウチワカエデの紅葉。

アダージョの森に戻って来ると、西側のオオモミジの大木が鮮やかに色づいている。

足元には、黄色から真っ赤までの様々な色合いに染まった葉が一面に落ちていた。

八ヶ岳を見ようと少し車で行くと、冠雪した八ヶ岳はひときわ美しく、気高くなってきた。

秋の日のつるべ落としと言われる通り夕暮れが早くなってきた。斜めから射し込む光で紅く染められたアダージョの森は、ひっそりと静かで、ただただ美しい。