フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

マツムシソウ (アダージョの森の花たち 8月第4週 その1)

2015-08-16 | アダージョの森

マツムシソウが風に揺れている。

初めて、夏の清里スキー場に行ったとき、マツムシソウが風に揺れていた。

淡い藤色の花が実に美しかった。

園芸店でマツムシソウの名前で売られている花は、ほとんどが西洋マツムシソウ(スカビオサ)で、日本の固有種とは少し感じが違う。

その時から、是非アダージョの森でも日本固有のマツムシソウを育ってたいと思っていた。

3年前に苗を買って育て始めた。

マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であると言われている。
マツムシソウの姿は、1メートル弱でやや大きく、なんとも風情がある。

昨年種を採取して播いてみたが、発芽した形跡が見られない。
今年も再挑戦して、是非、種からマツムシソウを育ててみたいと思っている。


ルリトラノオ (アダージョの森の花たち 8月第3週 その5)

2015-08-15 | アダージョの森

オカトラノオと同じように、虎の尾のようになすらっとした形で伸びあがっている姿が美しい。

しかも、色が瑠璃色で艶やかだ。

ルリトラノオと名札に書かれていて購入した。
ところが、調べてみると、伊吹山に自生する、ルリトラノオなのか
はたまた、園芸種で、これも同じルリトラノオとして販売されていいるベロニカ・スピカータなのか、は区別できない。

同じ育てるなら、伊吹山自生のルリトラノオであってほしいものだ。


エキノプス (アダージョの森の花たち 8月第3週 その4)

2015-08-14 | アダージョの森

苗を植えつけて2年目にして、ようやく花をつけた。

丸いイガイガの青い玉が独特だ。

和名をルリタマアザミという。文字通り、鮮やかな深い青色である。
エキノプス(Echinops)は「ハリネズミに似る」という意味のギリシャ語に由来している。
葉はアザミに似て棘がある。

花が咲くのには時間がかかったが、根は直根で、地中深く伸びていくので、乾燥には強い。耐寒性も強いので清里には合っている花だ。
少しずつ個体数が増えてほしいと願っている。


キキョウ (アダージョの森の花たち 8月第3週 その3)

2015-08-13 | アダージョの森

秋の七草のキキョウは、7月になると咲き始める。

山野の日当たりのいいところが好きだが、森の中でも咲いている。

蕾の時は花びらがくっついたまま、風船のように膨らむ。そのために、”balloon flower”という英名を持っている。

ハッキリとした紫色と厳密な5角形の形が好かれて、桔梗紋が生まれた。美濃の土岐氏一族の紋所である。
土岐氏一族の明智光秀の桔梗紋は有名だ。

園芸品種として白花や、背丈を低くしたものがある。

晩秋に種を採取して、アダージョの森のいろんなところに播いていると、嬉しいことに自然にキキョウが咲くエリアが広がってきた。