フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

5月の庭の花たち

2019-05-02 | 森の植物 ア行

オオバナエンレイソウ (大花延齢草)
Trillium camschatcense
ユリ科 エンレイソウ属

早春の大きな花で実に印象深い。

花も葉も3枚できりりとした印象を与える

残念なことに、アダージョの森では全く増えない。

シラネアオイ (白根葵)
学名:Glaucidium palmatum Siebold et Zucc. 
キンポウゲ科 シラネアオイ。日本固有種の1属1種である。

花弁は大きく 立ち姿も美しい、「貴婦人」の異名を持つ

今年は、元気に葉を展開していたのだが、あろうことか、4月28日の遅霜で大きなダメージを受けた

エイザンスミレ (叡山菫)
学名:Viola eizanensis 
スミレ科  スミレ属

これもエイザンスミレと思うが、異種かもしれない

 フデリンドウ(筆竜胆) 

 学名:Gentiana zollingeri
 リンドウ科   

足元で踏みつけてしまいそうなほど小さい。森のいたるところで咲いているが、群生はしない

ワダソウ (和田草)
学名:Pseudostellaria heterophylla
ナデシコ科  ワチガイソウ属

いつのころからか、春のアダージョの森で咲くようになった。雄蕊の粒が可愛い。個体数は少ないので大事にしなければ。

ワスレナグサ (忘れな草)  

学名:Myosotis 
ムラサキ科  ワスレナグサ属

何人かの花友の庭では、毎年こぼれ種で咲くというのだが、アダージョの森では、そんなことはなかった。ところが、庭をゆっくり回っていると、ワスレナグサの小さな花が咲いているではないか。特に湿り気が多いというところではないのだが、こんなところで花が咲くのかと驚いた。

これならば、こぼれ種で増えるという日が来るのも夢ではなさそうだ。

ツルアジサイ

学 名 : Hydrangea petiolaris
ユキノシタ科

ツルアジサイの葉が勢いよく出てきた。毎年今年こそは花が咲くのでは、と思いながら、今年までまだ花を付けたことはない。

しかし、この葉の出具合では、本当に今年花が咲くかもしれないな、それを思うとワクワクする。


名前と違って、群生する「ヒトリシズカ」

2019-05-01 | 森の植物 ハ行

この時期、森のやや湿り気の多いところで、ヒトリシズカが、一人ではなく群生している。

芽が伸び出すころ、ブラシのような糸状の白い花を1本つける。白い糸状に見える部分は雄蕊の集まりだ。

学名:Chloranthus japonicus 

その他の名前:ヨシノシズカ、マユハキソウ

センリョウ科   チャラン属

源義経の愛妾「静御前」(しずかごぜん)は白拍子の名手で、一人舞う清楚な姿が、この花の命名の由来とされている。