日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

逆説の日本史 2⃣~聖徳太子の称号の謎~井沢元彦

2021-09-20 17:13:16 | 読書

 2006年度の時点で、シリーズ300万部突破したという、日本史に興味がある人であれば、誰でも一度は読んだか 耳にしたことがあるだろう、井沢元彦さんの人気シリーズです。

 私がこのシリーズを最初に手にしたのは、帰国後すぐ、31歳~でした。第一巻、封印された倭の謎には、自分が幼児期を過ごした大分県宇佐市にある、宇佐神宮が登場しており、嬉しかったものです。戦前は戦いの神様だったと両親から聞かされていましたが、伊勢神宮との関係も深かったとは! 天皇家は朝鮮半島から渡ってきた可能性もある(?)、出雲大社が日本最大の建築物である謎を解き明かす…資料が少ない(中国史に「倭国」として登場するだけ)まだ、記録を残す程には国として成り立っていなかった時代なので、推測する部分が多いものの、

 「これは大変興味深い仮説だな!」と思いながら夢中になったものでした。ただ、シリーズ最後まで読破することなく、(確か室町時代か、手前当たりで終わった気が…) 仕事が忙しくなり、図書館通いから遠のいたから、だったのか、理由は今となっては定かでは… まだシリーズも完結しておらず、図書館が所蔵していなかったからかもしれませんし???

 何はともあれ、再びこの本を手にとって、最初から読み直してみようと思い立ったのは、塩野七生さんを通して、古代ローマ史や、ローマ亡き後の地中海世界の歴史、更には古代ギリシアや十字軍の歴史に触れたからかもしれません。

 一応、「キリスト教倫理」や「聖書」も大学の文学部で読んでいた私には、「英文学を理解するには、キリスト教や聖書もある程度、知っていなければならない」ということは19歳の頃から感じてはいました。

 だからかな、井沢元彦さんが主張する、「神道」や 聖徳太子が最初に日本に広めたともいえる「仏教」はもちろんのこと、「日本宗教ともいえる言霊、怨霊」も日本史を理解する上で、欠かせない、ということは良く理解出来ました。

 国編纂の日本書紀や 続・日本書紀、のみに書かれたことが す・べ・て、ではないことも。 現代だって、森友・かけ学園問題の公表される資料は黒塗りだし、ノモンハン事件にしろ、当時は国民に伏せられていたことも多く、一般的によく知られるようになったのは、昭和も中期から後期に入ってから~ですもん。

 当時は書けなかったことが、時代が半世紀以上経てば、権力者に罰せられたりする心配もなくなり、語れるようになった、ということも当然あると思います。

 井沢さんの説であれば、「日本書紀は天武天皇の正体を隠すために編纂された!?」(316ページ)

 「壬申の乱は、親新羅派の天武が、反新羅の天智天皇を暗殺することによって、日唐同盟を阻止し、その息子大友「天皇」も滅亡させて、政権を奪ったという事件だった。また、天武は勝者となって後、『日本書紀』の編纂を命じた。自分の立場を正当化するためだ」(同ページ 1行目~6行目)

 特に興味深いところを抜粋していますが、「すでに読みました」という方が多いと思いますので、最後に副題ともなっている、聖徳太子の『称号の謎』について~

生前、厩戸皇子(うまやどのみこ)だった聖徳太子は、死後、聖徳という、おくりなが贈られたのは、彼が無念の死を遂げたからではないか? 

 という仮説を立て、「徳」の字を贈られた6人の天皇の死を井沢さんが検証されています。

孝徳天皇 代36 中大兄皇子に妻を奪われ、旧群に置き去りにされ、家臣に放置され孤独死。

称徳天皇 48 病死だが暗殺説あり

文徳天皇 55 第一皇子を皇太子にできず、発病後、わずか四日で急死。

崇徳天皇 75 政権奪還のため保元の乱をおこすが敗北し、讃岐へ流罪。「天皇家を没落させる!」と呪いをかけ憤死。

安徳天皇 81 平家の血を引く幼帝。二位の尼に抱かれ、海中へ 投身自殺。

順徳天皇 84 武家政権を打倒するため父とともに挙兵するが敗れ、佐渡へ流罪。都への帰還を切望しながら憤死。

111ページより抜粋

 

怨念となって「祟られる」ことを恐れ、出雲大社を始め、奈良の大仏や東大寺、福岡県民の自分としては真っ先に浮かぶ、菅原道真公が祀られた太宰府天満宮。どれも ”祀られたお方”の鎮魂を願い、「どうか祟り神にならず、お眠り下さいませ…」という日本古来の考え方が、無念の死を遂げた天皇に立派な「おくりな」を死後に贈るというのも、頷けます。

 

子供の頃、何か不吉な出来事が起これば、「いい子にしていないから、ほら、見なさい!罰が当たった!」と母親や祖母から言われた記憶が… これも一種の「祟りを恐れる」日本人ならではな感覚だったのかも…しれません…

かなり大掛かりな… 図で見ると、改めて驚いてしまいますね。

 

ここに紹介した2⃣は数日前に読み終わり、今、読書中なのは、第3⃣巻です。いや~懐かしい~ 当時はパソコンもなく、当然、ブログもやっていなかったので、読みっぱなしで時折、紙切れにメモする程度でしたので。世界史のあと、再び日本史へ戻ってくるのもいいかな、と。

 

明日から再び仕事なので、今夜中に読めるところまで読んでおきたいものです。📚 読書の秋、ですね。

 

ps 今、ざっと数えたら、今年になって114冊、本を読んでいました。1つの記事で上下巻だったり、1冊を数回に分けて書いたりしているので、カウント間違いもあるかもしれませんが。ちなにみブックカバーチャレンジで紹介した本は、幼児・小学生・中学・高校時代に読んだ本について書いたため、当然ながら、カウントからは省いております。

新年度の目標は、「コロナを有意義に過ごしたい:読書をする!」でした。今の所、目標達成率は100%と言ってもいいかな。

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椿姫 デュマ・フィス

2021-09-20 01:39:45 | 読書

 

光文社シリーズで、有名な「椿姫」を見つけたので、早速、図書館から借りてきて、一気読み~したのは、すでに5日ほど前のことです。なかなか感想を書き出せずにいました。すでに返却し、本は手元にはありませんし…

昨年、放送された朝ドラ『エール』古関裕而さんの奥様は声楽を専攻。オペラで椿姫を歌うことになり、

「深く愛していているのに、さよならを告げた椿姫の気持ちが知りたい!」と、男性のお相手も兼ねたカフェで働くことになりましたよねぇ。

諸々のシーンを思い出しつつ、椿姫を手にしました。当時は小説家よりも劇作家の方が核が上?だったようで、小説としてこの世に出した直後、演劇にもなり、それをビバルディも観ていたことで、オペラが誕生したとは! 

オペラの原作として知った『椿姫』ではありましたが、原作は解説も含めると500ページ近い分厚さ!

原作のタイトルは、なんと「椿を持った女」

娼婦なので、月の内、25日と5~6日に分けて、営業可能な白い椿、または営業出来ない赤い椿を手に持っていたことから、そう呼ばれるようになったとか。

翻訳家がもし、そのまま「椿を持った女」と訳していたら....、((+_+)) 『椿姫』とはナイスタイトル💗

 

デュマ・フェスの実話に基づいて書かれた純愛小説でした。失恋後、というか、彼女が亡くなり僅か1か月ちょっとで一気に書き上げたのだとか! 彼が『椿姫』を発表した時は、まだ23歳くらいだった筈。

 

相手を想うからこそ身を引く… 自己犠牲か… 

久しくこのような純粋な気持ちのみで生まれた愛情と、真っ直ぐに相手を想う恋愛小説は読んでいなかった気がしました。

椿姫が娼婦だから、悲劇性が増した気もしますが、そうでなくても やはり感動的だろうな…

わずか23歳の若さで結核に苦しみながら、愛する人を想いながら、この世を去っていった、というだけでも😢

 

 

さて~ 連休一日目の昨日の午前中は、3年使用した靴を処分。「ありがとうございました」の気持ちを込めて。一足、購入したため、です。シューズは基本的に、一足買ったら,一足、捨てる。 だから下駄箱に自分の靴が増えていくことはない…を基本としています。 

ついでに捨てようとしない擦り切れた父のスニーカーも母と二人で処分しました。父の靴も買ったので。

いつものスニーカー洗いの日が、こうして「処分の日」となり、そのまま洋間の片付けを開始。 いつもは4月に行う作業の一部を今回、始めたわけですが… 段ボール箱が1つ空いたので、中身の紙類も古紙に回せます。 リサイクル👍

 

折角、洋間で1時間過ごしたので、そのまま(手を洗ってから)ピアノを弾きました。ハノンとソナチネのみ。ソナチネは譜読みの段階で、全くと言ってよいほど弾けないですが。

午後から野球観戦。 折角、マッチのヒットで2-2に追いついたのに。2-4で負け。

もしかしたら… 帰国後、初のBクラスになるかも…しれない… プレーオフと呼ばれた時期から、クライマックスシリーズに出なかったことがないホークスなのに。

いかん、いかん

まだ、終わった訳じゃない!

 

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