日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

そばかすの少年 ジ-ン・ポーター

2021-09-24 21:23:09 | 読書

ポーチュラカ

(自宅の植木鉢に咲いています)

 

我が家の庭の彼岸花

 

『そばかすの少年』

光文社新訳シリーズ。

こちらも500ページの大作。ジーン・ポーター、アメリカ人作家であり、フォトエッセイスト。

当時はまだ珍しかったカメラを手に入れ、小説の舞台となったリンバロスト沼地(森林)で過ごした作者の、いわば実体験を基にした小説。

作家本人は、バードレディー(昆虫や鳥を観察する著名な写真家)として登場、また、小説の中でも、その名で呼ばれているところが面白い。

突然、目の前に現れた16歳の少女のことを 「エンジェル」と呼ぶ主人公の少年には片腕がない。孤児院で育ち、身内のことも、自分の本名すら分からない。

そんな彼は、ずっと「そばかす」と呼ばれていた。

 

ある日、孤児院を飛び出した彼は、材木屋を営むマクリーン氏のもとで、木材を盗み出そうとするブラック・ジャックから森を守る「番人」として働き始める。

 

あらすじは、ざっと、こんな感じです。

トム・ソーヤの冒険や、宝島のような面白さ。

善良な人たちも、悪党も両方、登場します。

物語の終わりの方では、彼の出生の秘密もエンジェルの調査によって明らかに…

冒険物語であり、あしながおじさんのような愛情の物語でもある!

何より、自然と動物たちと人の関わり。

自然豊かな森は、恐怖でもあり、神秘的で恵をもたらしてくれるものでもある。

自然や花や鳥や動物を愛し、林業に携わったことがある人✋✋✋

実体験と重なる部分もあり、きっと楽しめるんじゃないかな。

 

トム・ソーヤと同じ、いやそれ以上の冒険物語であり、

あしながおじさんと同じくらい「深い愛情物語💕」であるのに。

この物語も作者も、日本ではあまり知られていない気が…

「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子さんが、この本を最初に翻訳し、日本人に紹介したそうですよ。

 

ちなみに米国では、「子供たちに読ませたい本」として今も愛されているのだとか!

そりゃそうでしょう~ 

終わりの方は特に、少年そばかすの心の動きに… 決断に… 

エンジェルと呼ばれる少女の強さに… 涙しました。

この本が広く日本人に知られていないという事実が、実に惜しい…です。

 

 

 

 

Comments (18)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする