4日かけて、職場で、自宅で。ゆっくり読みました。
最初の章を読み終えた時点では、
「なんだ? 二人の詩人が 秩序がどうの、無秩序がどうの、無政府主義がどうの、と言い争いしてる。なんか、退屈そうだなぁ...」
「選ぶ📚を間違えたかも? でも、新訳が出るくらいだから有名なんだろうし、頑張って最後まで読むか...」
そんな感想だったのです。
と・こ・ろ・が!
第二章以降、突然、ハラハラドクンドクンが止まらない!
身元を隠し、敵方へ潜入するシーンに始まり、特に麻痺があり歩くのもやっと、という老人に尾行される章。
逃げても逃げても、「今度こそ杖の老人を巻いた!」と思っても、追いつかれている!
心臓に悪い... 特に杖を床に、ドン!とつかれたら
ホラーでありサスペンス。誰が敵で、誰が味方?
そもそも、無政府主義とは、どのような犯罪組織なのか?
爆弾テロを阻止できるのか?
予想だにしなかったスケールの大きすぎる冒険が始まっていたのか、踊らされているのか?
壮大な冒険であり、哲学でもある。
こんなに面白いのに、それほど作家名を知られていない気がするのだけれど。
自分が知らなかっただけ???
最後に「解説」に目を通し、作者は詩人であり、ジャーナリスト出身だと知った。
元々、当時、有名だった作家たちの批評を多く書いていたらしい。例えば、『宝島』やジーキル博士とハイド氏 を書いたスティーヴンスン等。
そして~
「最初に解説に目を通す読者の方、残念でした! 本文の内容には一切、触れていません」
とのこと。
私はここ、ブログで触れすぎてしまった… かもしれない... とはいえ、何も書かない訳にも...。
最後に~
これまでに読んだ海外サスペンスものでは、ピカ一
一章だけが自分には訳が分からず退屈だったが、その先は絶対に読者を飽きさせないどころか、面白すぎる!
どんでん返しが10回以上... これ以上の解説は必要ないかな。