日々のあれこれ

現在は仕事に関わること以外の日々の「あれこれ」を綴っております♪
ここ数年は 主に楽器演奏🎹🎻🎸と読書📚

谷中レトロカメラ店の謎日和 柊サナカ (その他2冊)

2022-05-17 22:49:25 | 読書

 

 コメント欄でもおなじみの、とみのん先生のご主人は時計屋さんで、時計屋さんの小説をブログで紹介されており~

では、私も読んでみよう!と市内図書館に置いていないかネットで調べたのですがー 新刊だからか無い。 代わりに同じ作家さんによる、カメラ屋さんのお話を読むことにしました。

 

物語はとても静かに、厳かに。

主人公は来夏(ライカ…カメラ機種?メーカー?)

彼女の身内が他界し、独り、自宅の部屋の中にある骨董カメラの品々を査定し、買い取ってもらおう、と決心するシーンから物語は始まります。

買い取りに現れたのは、来夏が予期した年配のおじいちゃんのような人ではなく…

30歳くらいの、まだ若い男性だった。

身内が亡くなってから、ずっと引き籠っていた来夏。

一見、学生に見える女性に、カメラ屋さんは尋ねる。

「学生さんですか? お仕事は…?」

まだ20代で若い筈なのに、地味な服で身を固め、お互いがお互いのことを いやいや、読者である自分も、

「何か訳アリだな、二人とも」と思ってしまう。

 

小説の中には、読者は神様のように、すべてお見通し。知らないのは本の中で生きる登場人物たち、

というパターンと、

読者は何も分からない。 しかし、登場人物(特に主人公)は何もかも分かっていて、ふと、何かを思い出したりすることで、読者にちらっと暗示したり。

小出しにされる情報をもとに、私も推測していった。

最後の方になると、 「え? 亡くなった来夏の身内って…?」

「あぁ、そういうことだったのか。」

「最初から、気付いてたのか~ 流石、観察力!」 (このくらいにしておきます。あまり書くと、あとで読む場合、面白くないだろうから(;^_^A)

 

ハートフルな作品です。 しかも、謎解き… 決して怖くはなく、どの来客も、エピソードも微笑ましいのです。

お勧めの一冊ですし、同じ著者の他の小説も読んでみたくなりました。

特に、機械いじりなどが好きな方。

メカに興味がある方。

物作りに興味がある~ 何かに没頭するタイプ。

きっと、この小説に夢中になるでしょうねぇ。💕📷

 

 

 

 

そして~ 万能鑑定士シリーズで活躍する莉子も登場!

 

人が死なないミステリー αアルファシリーズ、第一弾を先週末から読み始めました。

莉子のシリーズで、莉子と小笠原が立ち往生していた際に登場した添乗員が、このシリーズの主人公なのです。

同じシーンを再び読むことになるとは~ 面白いなぁ、この小説テクニック!

 

第二弾では、香港へ飛びます。

ギクシャクしていた家族関係も、思わぬ展開へ~ 

最後の最後は笑ってしまいました💕 (両家の挨拶!)

 

(今年61冊~63冊目)

Comments (10)
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