コメント欄でもおなじみの、とみのん先生のご主人は時計屋さんで、時計屋さんの小説をブログで紹介されており~
では、私も読んでみよう!と市内図書館に置いていないかネットで調べたのですがー 新刊だからか無い。 代わりに同じ作家さんによる、カメラ屋さんのお話を読むことにしました。
物語はとても静かに、厳かに。
主人公は来夏(ライカ…カメラ機種?メーカー?)
彼女の身内が他界し、独り、自宅の部屋の中にある骨董カメラの品々を査定し、買い取ってもらおう、と決心するシーンから物語は始まります。
買い取りに現れたのは、来夏が予期した年配のおじいちゃんのような人ではなく…
30歳くらいの、まだ若い男性だった。
身内が亡くなってから、ずっと引き籠っていた来夏。
一見、学生に見える女性に、カメラ屋さんは尋ねる。
「学生さんですか? お仕事は…?」
まだ20代で若い筈なのに、地味な服で身を固め、お互いがお互いのことを いやいや、読者である自分も、
「何か訳アリだな、二人とも」と思ってしまう。
小説の中には、読者は神様のように、すべてお見通し。知らないのは本の中で生きる登場人物たち、
というパターンと、
読者は何も分からない。 しかし、登場人物(特に主人公)は何もかも分かっていて、ふと、何かを思い出したりすることで、読者にちらっと暗示したり。
小出しにされる情報をもとに、私も推測していった。
最後の方になると、 「え? 亡くなった来夏の身内って…?」
「あぁ、そういうことだったのか。」
「最初から、気付いてたのか~ 流石、観察力!」 (このくらいにしておきます。あまり書くと、あとで読む場合、面白くないだろうから(;^_^A)
ハートフルな作品です。 しかも、謎解き… 決して怖くはなく、どの来客も、エピソードも微笑ましいのです。
お勧めの一冊ですし、同じ著者の他の小説も読んでみたくなりました。
特に、機械いじりなどが好きな方。
メカに興味がある方。
物作りに興味がある~ 何かに没頭するタイプ。
きっと、この小説に夢中になるでしょうねぇ。💕📷
そして~ 万能鑑定士シリーズで活躍する莉子も登場!
人が死なないミステリー αアルファシリーズ、第一弾を先週末から読み始めました。
莉子のシリーズで、莉子と小笠原が立ち往生していた際に登場した添乗員が、このシリーズの主人公なのです。
同じシーンを再び読むことになるとは~ 面白いなぁ、この小説テクニック!
第二弾では、香港へ飛びます。
ギクシャクしていた家族関係も、思わぬ展開へ~
最後の最後は笑ってしまいました💕 (両家の挨拶!)
(今年61冊~63冊目)