先週、図書館へ立ち寄った際、一冊は林真理子さんのエッセイを~と思い、本棚を眺めていたら、ちょっと過激なタイトルが目に留まりました。
「美貌と野心」
言うまでもなく、美貌もなければ、野心もない自分には、関係ないなア~と思いつつ、裏表紙を読んでみると~
「ちょっと前まで、女は40を過ぎれば、”おばさん”になることができた。それがどうだろう。「美魔女」「アンチ・エイジング」などの言葉に踊らされ、いつの間にか ”女の現役”から降りられなくなった私たち。必要なのは、顔じゃなくて ”心のリフトアップ” 加齢難な時代を生きるための極意満載エッセイ。『中年心得帳』を改題。
…だそうです。成程ねえ。
実際に読んでみると~
エステ、美容整形 : この二つは自分には100%関係ない!
メイク、ファッション :
若者とは違う肌、見た目なので、若作りした「イタイおばさん」にならないための心得帳❓
「アジア系女性はファンデーションとコンシーラーの厚塗りで、厚化粧になりがち」
「中年になったら、ファンデは辞めた!という人が多い」
という真理子さんのご意見。
自分が20代の頃に思っていたことと同じだ~
…というのもですね。当時の40代女性は、しわも多く、ファンデーションをシワとシワの間に挟んであるかのように、若者だった自分の目には、見えたのです。
当時の自分はまだ、視力も1.2と0.7くらいで良かったですから、シワにファンデの詰まり具合がよく見えました。
かえって汚く見えるから、化粧はしない方が良い。だから母にも化粧は最低限に抑えてくれ!と言っていたものでした。アジア人の肌はきめが細かく綺麗だから、塗らなくてもいいよ~と。
欧米の女性は肌が荒くて30歳でも50歳に見え、40歳なら還暦に見えたものでした。
だからか、あまりファンデーションを塗りたくっている印象はなかったです。
じゃあ、あなたはどうなのよっ!と言われそうですが、私は高校生の頃から、「30歳になるまで化粧は一切しない」と決めており、実際その通りに…いや、正しくは47歳までノーメイク。 48歳を過ぎてからは、大事な行事があるときはファンデーションと色付きリップ。「シミとそばかす」の違いが判る女!になったからですが。 ブルーインパルスを見上げたあの日の数日後から、一気にシミができた!と母が言うように、シミおばさんになったので。
自分でおばさんと、あっさり認めたのが、48歳の冬でした。
数年ぶりに再会したシドニー友のあやちゃん曰く、
「すずちゃん、服装が若い~」
「え? そーお? これって、そういえば30代の時に買った服だよなあ~」
海外で過ごした20代の方が、今より太っており、31歳で帰国してから一気に痩せて、今も体重は変わらず。 捨てたら勿体ないし、もともと気に入っていた服だし、着れるから着る、これでは、無意識の内に「若作り」してることになるのか....
「イタイおばさん」になっちゃった訳です。でも、困ったなあ。部屋着以外は、何を着たらいいんだか?
50歳を過ぎたら、自分の祖母のように、割烹着と赤いちゃんちゃんこが似合う、おばさんになると信じて疑わなかった小学生の頃のわたし。 ある意味、幸せだったよなあ。
46年前…祖母が「おばあちゃん」になった日