先週アップしました“画材”を、我が家で描いているときのことです。
洗うための筆をガラス瓶に入れた瞬間、
その時に彩なす水模様、色模様が面白く、絵にしてみたいと思いました。
あるところは塊りとなって、またあるところは糸状になって
まさに拡散しかかる様がたまりません。
今まで何度となく目にしてきた光景ですが、
絵にしようと思ったのは今回が初めてです。
やはり、画材をテーマにした絵を描いていたからだと思われます。
描くにあたっては、
筆を入れる作業を繰り返しては、この模様を眺めたり、
写真に収める(右手で筆を、左手でカメラを操作)などして描いたものです。
先々週再開された教室(小玉精子先生)で、この写真と試し描きの絵を先生にお見せしたら、
「面白いですね」とのお言葉を頂くとともに、
水の表面の表現やこのための絵具の散らし具合などについてご指導いただきました。
水と絵の具の模様だけでなく、
ガラスの透明感や筆先金属部の三重四重の屈折など、
結構、テーマ一杯のモチーフでした。
因みに本作、主役の色はウルトラマリン ディープ、
紙は微細な表現に応えてくれるアルシュ(極細目)を使用しました。
次いで説明を読んで成程成程と大いに納得しました。
何時も感じますが、求める人にはどこにでもなんでも材料はあるのだな~と感心します。
それから触れられていませんが、筆の立体感、ビンを通して見えるバックと床も素晴らしいと思います。
バラエティと言ってしまえばそれまでですが、俳句はレベルが高く、水彩画、色鉛筆など興味深い作者、作品が見られます。
この作品のようにガラス瓶や筆の柄、木、金属、水、その乱れなど画材の持つ特徴を描き分けるのがテーマになることが多いです。
難しいのでは、と思うのですが練習された技量と工夫で達成感を得られるのでしょう。