古稀からの手習い 水彩ブログ

人生の第4コーナー、水彩画で楽しみたいと思います

鶴舞千年樹 亀游萬歳池(漢字の練習)

2017-12-04 06:59:46 | 書道
鶴舞千年樹 亀游萬歳池(半切2/3大)

コッテリした色物が続きましたので、久しぶりに白黒でまいります。

この文言は、
“墨場必携”(書を嗜む人のために、古人の成句・詩歌などを集めたもの)(web版)
の五言十字の賀詞からです。

前にも書きましたが、私は書道については仮名を中心にアップしてきました。
ただ、漢字にも関心は持ち続けていましたが、
アップするにはもうちょっと書道としての練習を積んでから、・・・といったところでした。

漢字に関し、私が好きな字体の日本人書家は次の二人の方、
高塚竹堂先生と松本芳翠先生です。

高塚竹堂先生の「書道三体字典」は、20数年愛用させてもらっています。
約640p、3000字ほどの楷・行・草書体です。
先生の気品ある堂々たる字が好きで、
いつも机の傍らに置き、真似てみたい字があれば、鉛筆でこれを書いていました。
ただ書道として筆で書くというところまではいっていませんでした。

そんな折も折、一昨年、書道クラブの友から、新たに松本芳翠先生という書家の存在を教えてもらいました。
こちらも直感的に好きになる筆致で、独特の書体や筆遣いにはため息が出ました。
是非とも筆で書いてみたいと思うようになり、ネットで先生の作品(特に行書)を集め、プリントアウトしたり、
昨年は、通販で、先生の著による「行書指鍼」(初等篇)なるものを入手しました。
昭和17年発行の、かなり変色した中古の冊子で、行書のみですが、約100字ほどの基本中の基本の字がお手本として書かれています。


多くの書家の方がおられる中、漢字については、たまたま、このお二人のそれが好きになり、
もうちょっと、お二人のことを知りたくなり、ネットで調べてみました。

不思議や不思議!
お二人とも明治の半ばにお生まれになり、大正、昭和の時代の日本の書道界を引っ張ってこられたお方とのことでした。
ともに日展の審査員をおやりになったり、昭和24年書道同友会という大きな組織を創設された時の、その中心メンバーだったりとか。

もちろんお二人の書風などは違いますが、ささやかながらも自分の中では一致する何かがあったのではないか、と思います。
その何かは適切に表現できませんが、不思議なものを感じています。

今回の練習作は、鶴と亀を除き他の字はすべて、松本先生の書(大半が上記「行書指鍼」)から集字してお手本にさせていただきました。
肝心の鶴と亀は見つからず、自己流であります。
アップするには恥ずかしい出来ですが、お許しあれ・・・

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1 コメント

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Unknown (mori)
2017-12-04 07:17:23
何でもそうなんでしょうが、先ず見聞して感ずるものと言うか違いと言うかが分からないと次の話には無いんでしょう。私なんかはその辺の違いが全く分かりません。ただ堂々とした落ち着きのある感じがします。
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