漸く、気温十度超の予報が出た。早速、半月振りのハイキングを計画。
冬眠の間、時々は一時間ぐらいの速歩をやってはいたが、何しろ平地の事なので
やや足に不安。
狙いは手馴れた吉井・小梨山(仮称)、但し峠道は使わずに稜線拾いのお遊び。
R-71で吉井市街地を南下して砂防ダム手前の採石場跡に駐車。丁度イヌ連れで
小梨峠へ行く御仁も殆ど同時に到着(10.28)。
一寸下ってこの道標から関東ふれ合いの道を兼ねる峠道に入る。峠まで3.1Kの
表示だが藤岡の馬渡戸(マツバ)から峠までは2.3K。
東谷(ヒガシヤ)川に向かって僅かに下ると左手に今日這い登る稜線の突端が見えるが
橋梁工事で防災壁が出来てしまったので少し先に廻りこむ。
そして未だ新品同様の小梨橋を渡る。
僅かに進んで支流を跨ぐ小さな橋の手前で防災壁がなくなるので斜面に突入。
直ぐに数本の踏み跡が表れるがその中で一番ハッキリしたルートを選んで左に
周り、小梨橋の真上まで回り込む。ここが稜線の突端。
上を見ると林の中にスッと一本、通過できる隙間が現れ稜線の肩に向かっている。
稜線上に立つとやや傾斜のある一本登り。大分、手が入っているのは良いが、
伐採された常緑の雑木がそのまま未だ朽ち果てないで残っているので歩き難い。
こんな倒木も放置されているから尚更の事。これは伐採でなく根元から倒れている。
こんな薄暗い林の中を進むが踏み跡などは見受けられない。
やがて前方に東西稜線が見えてきた。
この稜線は東西、右(西)へ行けば小梨浄水場辺で峠道に出られる。
こっちの予定は左折してこのなだらかな登りの尾根道を東進して467.1m峰を目指す。
この辺りの杉林も手入れ十分で天敵の蔓などはこのように切断されている。
楽々と第一ポイントの467.1m地点。頂上には最近あちこちで見る「境界明確化」の柱。
この頂点から進路は東南に向かって緩い登り。途中で目印の倒木。
かつてはこんな具合に下を潜ったものだが、今や軽く跨ぐだけ。
やがて南北に近い稜線の鞍部、左からは地形図上の487m峰からの尾根が来ている。
ここは右への登りに掛かって一寸距離のある583m地点を目指して幾つものコブ越え。
こんなコブが連続して襲ってくるので年寄りにはやや苦しい。が、この先には
もっと凄いのが何段も待っているからこの程度では負けてはいられない。
左手が開けて大沢山らしきもの、その右手が小梨山だろう。
急登を乗り切ると左斜面下に大規模な伐採地。牛伏山の南にある大沢集落から
北コースで作業道を辿ってくるとこの場所に到達できる。
長い登りが終って漸く582.7m峰、目印に赤テープ。進路はここから左に急降して
藤岡境の稜線まで一直線。
鞍部から直ぐにトンガリ山に見えるコブが連続するが、この辺から下地の土質が
一変してカリカリに硬く乾いてストックが全く刺さらない。この傾向は
稜線までの北斜面にずっと続く。
いよいよ、難所の二段の急登が始まる。一寸休んで足を休め、軽アイゼン装着。
行く手の両側は切り落ちなので正面突破だか岩角、立ち木を頼りにして細心の
注意を払いつつ少しずつ前進。
第一段をクリヤするとそこは643m地点、前方に第二段が見えた。
又、休憩。左に再び姿を現した大沢山を見ながら気合を入れなおす。
直下に到着、第一弾と同じぐらいだか距離55mで標高差47mだから爺イ程度のハイカー
には殆ど垂直壁の印象。このコブは藤岡境の稜線が船の舳先のように吉井側に
90度の角度で飛び出しているもの。
最初は小枝が頼り、中盤は稜線に沿って露出しているこの根を掴んで四つんばい。
上部は根っ子が消えるので再び小枝に縋る。ストックは無用の長物と化す。
冷や汗かきながら登り終わるとこの赤杭がお出迎え、右に行けば小梨峠、左が
小梨山(13.46)。もうスタートから3時間20分も掛かっているので峠経由の2倍以上。
少し西に下がって荒船の艫岩見物の要領で今の斜面を見て我ながらゾッとした。
実際に登ったのはこの写真の少し東側だが大差は無い。
もう、こんなルートは80歳間近の年寄りには危険だから今日で終わりにする。
さて、小梨山に向かって東進開始、相当前からある倒木が相変わらず邪魔。
進路はほぼ平坦だが蔓のトンネル状、数年前に某ベテラン氏が一旦は切り払いを
したが再びの繁茂なので夏場の通過時はかなり煩わしいだろう。
あっという間に狭い頂上、爺イの標識が色褪せた姿で出迎える。この標識に「仮称」と
あるように「小梨山」とはあくまで地元の通称で正式な山名ではない。
ここにある三角点の点名がせめて「小梨山」であってくれれば救われるのだが
残念な事に点名は「網掛」。しかも管轄は高崎・吉井ではなく藤岡市(13.54)。
これはかつてのG氏の小型プレートのあった場所。螺子が残っているので取り去られたか?
以前の姿も。
三角点は堂々の二等君。
陽だまりでゆっくりと遅い昼食。本日の爺イ。
周囲の景観は雑木の枯れ枝が邪魔でよくは無い。大沢山、再々の登場。
中々立派な姿、地元では小梨山よりこっちが良く知られているらしい。
北方の山は写真にならず。
南の眼下に上日野の集落。
その先の藤岡・神流境の山々は逆光の中。
のんびりしてから帰路に着くが(14.30)、峠経由の判りきった峠道では面白く無いので
勝手に稜線手繰りで下る事にする。
往路の赤杭から一旦は小梨峠に向かうが最初の突起の分岐で右の尾根を下って
ショートカットの積り。
適当に尾根を拾って下るが意外に段が多くてやや戸惑い。暫くで面倒くさいので
下に見えた沢に下りて崩落地点で作業道を見つけて這い上がる。
だが、それも僅かの距離で消滅、
再びこんな林の中。だが、倒木・伐採材がめちゃくちゃに放置されているので
進行に時間が掛かる。
あまりの荒れ方に我慢できず、頃合をみて地形図上の東西の大きな沢に降り立つ。
だが、この沢も大荒れ。多分、斜面にあった放置木材が台風などで沢に落ち込んで
そのままの姿。どうにもならない。
苦戦しながら西に向かうとやっと前方に峠道が現れて一安心。
そして林道に立つ(15.12)。叢に腰を下ろして休憩。
近くの看板には林道終点・918Mとあつた。つまり、小梨橋まで林道歩き1K弱。
ブラブラ歩き、と言うより下りで突っ張ったので足が重くて動かないのだ。
それでも八束西峰に迎えられて何とか帰着(15.34)。
9.700歩、久し振りにしては一寸きついハイキングだった。
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冬眠の間、時々は一時間ぐらいの速歩をやってはいたが、何しろ平地の事なので
やや足に不安。
狙いは手馴れた吉井・小梨山(仮称)、但し峠道は使わずに稜線拾いのお遊び。
R-71で吉井市街地を南下して砂防ダム手前の採石場跡に駐車。丁度イヌ連れで
小梨峠へ行く御仁も殆ど同時に到着(10.28)。
一寸下ってこの道標から関東ふれ合いの道を兼ねる峠道に入る。峠まで3.1Kの
表示だが藤岡の馬渡戸(マツバ)から峠までは2.3K。
東谷(ヒガシヤ)川に向かって僅かに下ると左手に今日這い登る稜線の突端が見えるが
橋梁工事で防災壁が出来てしまったので少し先に廻りこむ。
そして未だ新品同様の小梨橋を渡る。
僅かに進んで支流を跨ぐ小さな橋の手前で防災壁がなくなるので斜面に突入。
直ぐに数本の踏み跡が表れるがその中で一番ハッキリしたルートを選んで左に
周り、小梨橋の真上まで回り込む。ここが稜線の突端。
上を見ると林の中にスッと一本、通過できる隙間が現れ稜線の肩に向かっている。
稜線上に立つとやや傾斜のある一本登り。大分、手が入っているのは良いが、
伐採された常緑の雑木がそのまま未だ朽ち果てないで残っているので歩き難い。
こんな倒木も放置されているから尚更の事。これは伐採でなく根元から倒れている。
こんな薄暗い林の中を進むが踏み跡などは見受けられない。
やがて前方に東西稜線が見えてきた。
この稜線は東西、右(西)へ行けば小梨浄水場辺で峠道に出られる。
こっちの予定は左折してこのなだらかな登りの尾根道を東進して467.1m峰を目指す。
この辺りの杉林も手入れ十分で天敵の蔓などはこのように切断されている。
楽々と第一ポイントの467.1m地点。頂上には最近あちこちで見る「境界明確化」の柱。
この頂点から進路は東南に向かって緩い登り。途中で目印の倒木。
かつてはこんな具合に下を潜ったものだが、今や軽く跨ぐだけ。
やがて南北に近い稜線の鞍部、左からは地形図上の487m峰からの尾根が来ている。
ここは右への登りに掛かって一寸距離のある583m地点を目指して幾つものコブ越え。
こんなコブが連続して襲ってくるので年寄りにはやや苦しい。が、この先には
もっと凄いのが何段も待っているからこの程度では負けてはいられない。
左手が開けて大沢山らしきもの、その右手が小梨山だろう。
急登を乗り切ると左斜面下に大規模な伐採地。牛伏山の南にある大沢集落から
北コースで作業道を辿ってくるとこの場所に到達できる。
長い登りが終って漸く582.7m峰、目印に赤テープ。進路はここから左に急降して
藤岡境の稜線まで一直線。
鞍部から直ぐにトンガリ山に見えるコブが連続するが、この辺から下地の土質が
一変してカリカリに硬く乾いてストックが全く刺さらない。この傾向は
稜線までの北斜面にずっと続く。
いよいよ、難所の二段の急登が始まる。一寸休んで足を休め、軽アイゼン装着。
行く手の両側は切り落ちなので正面突破だか岩角、立ち木を頼りにして細心の
注意を払いつつ少しずつ前進。
第一段をクリヤするとそこは643m地点、前方に第二段が見えた。
又、休憩。左に再び姿を現した大沢山を見ながら気合を入れなおす。
直下に到着、第一弾と同じぐらいだか距離55mで標高差47mだから爺イ程度のハイカー
には殆ど垂直壁の印象。このコブは藤岡境の稜線が船の舳先のように吉井側に
90度の角度で飛び出しているもの。
最初は小枝が頼り、中盤は稜線に沿って露出しているこの根を掴んで四つんばい。
上部は根っ子が消えるので再び小枝に縋る。ストックは無用の長物と化す。
冷や汗かきながら登り終わるとこの赤杭がお出迎え、右に行けば小梨峠、左が
小梨山(13.46)。もうスタートから3時間20分も掛かっているので峠経由の2倍以上。
少し西に下がって荒船の艫岩見物の要領で今の斜面を見て我ながらゾッとした。
実際に登ったのはこの写真の少し東側だが大差は無い。
もう、こんなルートは80歳間近の年寄りには危険だから今日で終わりにする。
さて、小梨山に向かって東進開始、相当前からある倒木が相変わらず邪魔。
進路はほぼ平坦だが蔓のトンネル状、数年前に某ベテラン氏が一旦は切り払いを
したが再びの繁茂なので夏場の通過時はかなり煩わしいだろう。
あっという間に狭い頂上、爺イの標識が色褪せた姿で出迎える。この標識に「仮称」と
あるように「小梨山」とはあくまで地元の通称で正式な山名ではない。
ここにある三角点の点名がせめて「小梨山」であってくれれば救われるのだが
残念な事に点名は「網掛」。しかも管轄は高崎・吉井ではなく藤岡市(13.54)。
これはかつてのG氏の小型プレートのあった場所。螺子が残っているので取り去られたか?
以前の姿も。
三角点は堂々の二等君。
陽だまりでゆっくりと遅い昼食。本日の爺イ。
周囲の景観は雑木の枯れ枝が邪魔でよくは無い。大沢山、再々の登場。
中々立派な姿、地元では小梨山よりこっちが良く知られているらしい。
北方の山は写真にならず。
南の眼下に上日野の集落。
その先の藤岡・神流境の山々は逆光の中。
のんびりしてから帰路に着くが(14.30)、峠経由の判りきった峠道では面白く無いので
勝手に稜線手繰りで下る事にする。
往路の赤杭から一旦は小梨峠に向かうが最初の突起の分岐で右の尾根を下って
ショートカットの積り。
適当に尾根を拾って下るが意外に段が多くてやや戸惑い。暫くで面倒くさいので
下に見えた沢に下りて崩落地点で作業道を見つけて這い上がる。
だが、それも僅かの距離で消滅、
再びこんな林の中。だが、倒木・伐採材がめちゃくちゃに放置されているので
進行に時間が掛かる。
あまりの荒れ方に我慢できず、頃合をみて地形図上の東西の大きな沢に降り立つ。
だが、この沢も大荒れ。多分、斜面にあった放置木材が台風などで沢に落ち込んで
そのままの姿。どうにもならない。
苦戦しながら西に向かうとやっと前方に峠道が現れて一安心。
そして林道に立つ(15.12)。叢に腰を下ろして休憩。
近くの看板には林道終点・918Mとあつた。つまり、小梨橋まで林道歩き1K弱。
ブラブラ歩き、と言うより下りで突っ張ったので足が重くて動かないのだ。
それでも八束西峰に迎えられて何とか帰着(15.34)。
9.700歩、久し振りにしては一寸きついハイキングだった。
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