クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

吉井・甘楽境界尾根散策 H-27-2-11

2015-02-12 20:48:58 | 高崎・甘楽・藤岡方面
3月中旬の気温、おまけに無風と来れば如何に冬篭りの虫でも、のこのこと
這い出すことになった。行き先は高崎・吉井と甘楽町の境界線歩き。
勿論、境界線といってもその僅かな部分をのんびりと一巡するだけだ。

自宅から40分ほどでr-71の吉井東谷川砂防ダムに駐車。ダム湖の日陰は凍結しているが
陽の当たるスペースは半凍結、朝日の当たっている所は水面が見えている(10.10)。



登山口はここから約400m上流の製材所脇だが着いて見ると事業所は相変わらず
休止状態で作業場内はまるで廃屋。かって五人釜林道からの伐採材搬出が
最盛期の頃はここで加工するので大盛況だったのに変わり様が極端。



登山口は斜面中段に付けられたこの細道で湾曲して作業場の西側を通過していく(10.19)。



だが、入った途端に枯れ草の密集地帯、長い事誰も利用していなかったらしい。



枯れ草地帯を抜けると植林地帯に入る。右は大きな深い窪、道は左斜面の中腹に延びるが
やがて窪がせり上がって浅い窪に変貌。



何か様子がおかしい。忽ちの内に倒木と下枝下ろしの残骸の山に遮られて立ち往生。
かっては荒れてはいたがこんなに酷くは無かったので困惑して斜面の上部に逃げる。



しかし、前進不能で再び窪に逆戻り、見覚えのある第一の防災石垣を通過。稜線まで
こんな石垣が七段以上もある。



少しづつ前進して第二の石垣。少し高いが崩れ箇所から乗り越え。



又、左斜面に逃げると何やら人工物、多分炭焼き窯の残骸か?



どのルートを採ってもこんな具合で全く閉口。



窪に逃げても



右斜面に逃げても同じ。周囲を観察すると杉木の間隔が広く、かなり上部まで綺麗に
枝下ろしされているので土に帰す為に放置されている伐採材と倒木のダブルパンチだろう。



やがて少し下地が落ち着いた頃、目指す稜線の鞍部が見えた。



そして多分に気分も萎えて稜線着(11.09)。直線距離でたったの360m、標高差130mの地帯を
通過するに50分も費やした。ゲート状に付けてある赤テープは下山用の窪への入り口目印。



ここから北方の甘楽・幕岩が見える。余り近寄ると植林地帯に邪魔されて良く見えない。
この東西に伸びる岩帯は東に繋がって朝日岳南峰の岸壁を形成する。



一呼吸置いてここから派生する北向き尾根を下って幕岩取り付き口を確認に行く。
下り尾根は平坦で唯一の段差もこの程度。



鞍部に古い境界杭、既にこの尾根は南北に走る甘楽・吉井の境界線上。ここを右に(東)に
進むと朝日岳南峰登山口に出られる林道に達する。



さっきの赤テープ位置から約200mで幕岩取り付き口。写真で見るよりも実感は急登。
下地がカラカラに乾燥したザラ場でその上に滑りやすい落ち葉が乗っかっているので
ロープが無いと年寄りには危険。かってここに20ミリの赤白ロープ30mを取り付けたが
半年ぐらいで無くなってしまい、その後は付けていない。



少し眺めて引き返す。この辺は不思議なことに常緑樹の密集地帯。



葉はこんな形で



何れ緑から赤くなる実が付くが何と言う樹木だかは知らない。



元に戻って西への稜線歩き開始(11.35)。



尾根は左に湾曲しながら第一の小ピーク、頂上からの二股分岐は右(西)へ。



第二ピークは二段の岩尾根付き。



登りつくと樹幹に黄色の目印テープ。西向きの方向は変わらず。



第三ピークは真ん中に巨木が陣取り



その脇に石の標柱、文字は読み取れないが確か図根点の筈だから地形図上の
424m表示の所か。ここから進路は南西。



その先は岩尾根だが爺イでも難なく通過できる程度。



岩尾根が終わったところに「五一九」との漢数字入りの境界杭。この杭は藤岡境まで続く。
ここから「五二五」杭まで急降が続く。



下りながら前方を見ると大きな山塊、これは甘楽・天引森林公園の最高地点東屋のある山。



第四のピークは小振りながらトンガリ、頂点から南に方向が変わる。



下りきって振り返ると降りてきた山は結構一人前(12.08)。



その奥にさっきの幕岩も僅かに頭を出している。



直ぐに小さな第五のピーク、右に回り道が付いているがまだ元気はあるのでそのまま乗り越し。
頂点から予想外の急下降。



又、振り返るとこれも立派な山。



やがて薄暗い所で峠着。峠名は付けられていないが鎮座する山神の石碑で爺イは勝手に
「山神峠」と仮称している。左に下るとr-71、右下1.5mの崖を降りると森林公園から
鳥屋地区に達する林道。甘楽側に崖があるので明確な乗り越しで無いが道は
崩落などで無くなってしまったのかも。



石宮は五基あるが左の二基は崩れている。



石宮前で本日の爺イ。



気温は高い筈なのに峠下から吹き上げる風が冷たいので甘楽側の林道に降りて軽食と
休憩(12.26)。
さて、一休みしてから未だ時間は早いので近くの三角点・鳥屋にタッチしに行く。
取り付き口までは林道を森林公園方面に約600mの歩行距離。地形図上の水平直線距離は
300mなんだが山並みの入り繰りに沿った林道が大きく蛇行していくのだ。

予定地に到着するが実はここは林道建設で尾根を強引に切り崩しているので崖の斜面。
かって元気のあった時は崖に飛びついて突破してしまったが今は無理。



予定地を中心にして30mの範囲で崖の摺り跡を探す。二箇所ほどが見つかったが野生動物の
獣道が小崩落の跡のようで何とも取り付く勇気がない。動物たちの生活道路には掴まる
潅木は不要だなーーなどと思いながら一休みして気合を入れる。





何とか斜めに筋のある方を選んで苦戦しながら入り込んだが、入ったところも可なりの
傾斜地。やむを得ず左に見える尾根を目指して慎重に少しづつトラバース。



尾根に到着して一安心。三角点までの距離は僅かに100m弱、標高差は45m位。



前方に目標が見えた。尾根上の岩場の上にある僅かの平地に三角点はあるのだ。
岩場はかなり大きいコブの突端の感じ。



正面突破は無理なので左右どちらかと迷ったが足元に左への踏み跡が見えたので左に回った。
これが失敗の元、踏み跡は多分獣道で下り気味に岩塊から離れてしまうので撤退。



改めて正面に戻って右へ回り込む。今度は簡単に直下に接近できた。




だが、岩の間のすり抜けは可なりの苦労、右左に体を反転させながら岩角を頼る。



漸く平地北端らしい岩が見えて四つん這いで乗り越え。



乗り越えたら何のことは無い未だ先があるのでもう一踏ん張り。



やっと三角点前に到着。ここから尚も登れば森林公園最高点の東屋に到達できるが
今日はパス。



この三角点は甘楽町管轄の四等で点名は「鳥屋」428.64m 。



三角点前で再び爺イ(13.50)。北の展望は良い筈と記憶していたが枯れ枝も多くて
写真にはならない。



一休みして下山開始、急降の為苦戦を危惧していたが上からは進路の様子が良く見えるので
意外に楽。但し、最後はこんな所を滑り降り。



林道を峠に向かって引き返す。峠に登るには再びこんな崖があるがさっきのに比べたら
2m程度なので楽なもの(14.24)。



山神様に挨拶して峠道を吉井側に下るが相当部分が崩落と伐採材の堆積で不明になる。
だが遥か下にはもうr-71が見えているから西の尾根に沿って適当に歩くと何時の間にか
ちゃんと峠道が現れるので全く不安なし。



r-71への出口はしっかり石垣で構築されておりかってはこの峠道も良く使われていたらしい
と推察される(14.47)。



県道をブラブラ歩きどうも釣果が無いらしいダムでのルアー釣りを眺めながら無事帰着(15.05)

余談ながら昨日も天気が良かったので烏川に黒鳥が来ていると聞いて行ってきた。岩倉橋下に
行ってみると確かに居たがたった一羽だけ。白鳥の群れに入れずに離れていた。

MVI 5924

(もう一度見るには終了後に下段左端にある繰り返しマークをクリック)



帰宅すると庭先にメジロが来ていた。これも未だ一羽だが何れ家族連れになる。
但しヒヨドリが嗅ぎ付けるとメジロは追い払われてしまうのだか。

めじろ

(もう一度見るには終了後に下段左端にある繰り返しマークをクリック)

2/15ヒヨドリがやってきて餌場を完全占領。メジロの一日分を一回で平らげてしまう。
明日からの餌は蜜柑にバナナを混ぜて増量しなくては。

MVI 6013

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