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梅雨時の晴れ間、暫く中断していた安中市の三角点巡りの再開を思い立った。
安中市には73基の三角点があるが、山岳地帯が多い松井田地区が合併した事で
既に全てにタッチした高崎(群馬町・榛名町・箕郷町・吉井町を含む)・榛東・
吉岡の様に簡単には行かず現在43基まで。
そこで今日は霧積湖東岸の822.4mの「水谷」へ。其の序に霧積温泉近くに
ハックリ山とか大丸山とかの比較的簡単な山があるので若しかすると新規の
頂上標識のコレクションが出来ると思って先に寄る事にした。ところが
この辺の登山道無しの山は夏場には行くべきではない事を思い知らされ、
「序」のハックリ山だけで敢え無く沈没の情けない結果になってしまった。
ネットで見た往復記録は冬場とはいえ重鎮さん50分、
「やんちゃオヤジ」さん37分、「等高線の狭間」さん24分、特に24分の内で
下山7分だから殆ど天狗様の域で鈍足爺イには其の速さは「想定外」。
R-18から旧道に入り坂本を通過してNO.3カープからこの霧積温泉への路に入る。
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やや狭いこの県道は56号線だが「北軽井沢松井田線」と云うのだから不思議千万。
「専ら霧積温泉へのアクセス道路として使われる」の表現は判るが
「坂本から長野原町北軽井沢を結ぶ県道で一部区間を54号長野原倉渕線と重複する」
とあるので頭が混乱する。
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水谷川に沿う林道を右に分けて進み、霧積山登山口への案内の目印として屡ネットに
出てくる新幹線高架下を通過。この辺、サルの群れが見られると言うのでカメラの
電源を入れ両サイドのウィンドーを全開にして低速で進むもその甲斐も無く遭遇せず。
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少し先の大きなクランクを過ぎると右に橋が見えて舗装路が伸びている模様。
ここから車で入れるなら大丸山の直下まで到達出来るらしい。
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この碑には霧積上流ダムとある。ここから沢に下りても大丸へ行かれるとの記事もある。
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細くなった路を対向車が来ないことを願いながら蛇行していくと大掛かりな
道路補修工事の真っ最中で其れでなくても狭い路が車一台が漸くのギリギリ。
僅かの先に目印の二基並ぶ堰堤。筋違いの二つの沢への堰堤で右の堰堤脇が
駐車予定地だつたが工事関係者のものらしい車が二台も占拠していて駄目。
左の堰堤前に行くと染み出した水で泥濘状態、一寸足で踏んでも10センチも沈む。
困惑していると通りかかったプロパンボンベを積んだ軽トラの人が100M先に
停められると教えてくれた。そこは防災壁の近くの場所だった。
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さて、支度して元の堰堤前、左右どちらにするか迷ったが、道形の見える
左堰堤を選択して出発(10.40)。
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堰堤は随分古そうに見えるがプレートを見ると平成11年とあるから比較的新しいもの。
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堰堤右から乗り越えると、其の先は土砂で完全に埋まった沢。右に曲がる
沢に従って進む。
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期待通りにこんな作業道風な路が現れ気楽な登山を思わせる。
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やがて沢の分岐、本来なら右岸を辿って時計回りで源頭部をぐるっと回って
ハックリの北鞍部に行くのが無難なのだか、ここで余計な事を考えた。つまり、
源頭をパスして左岸を行けば直接北鞍部へ行けるかもと。で、右の沢に入る。
確かに短区間は作業道が明確。
が、忽ちこんな藪に遭遇して下の道形も大分怪しくなった。
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こんな所を進む。藪には馴れてはいるがここの難物は細い蔓が多くてガーンと
引き戻される。
其のたびに持ち上げて潜るのではどうにもならない。とうとう、降参して分岐に戻り。
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今度は左の沢の中を暫く歩く。
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やがてこんな作業道に乗って行くが長くは続かず藪。樹葉が濃くてナビは電波を
捉えられず沈黙したままだか、方位磁石としては役に立つ。大分、西寄りに
行き過ぎているようで目標の大沢からは離れすぎた模様。
道形から離れて藪を強引に突破して東に進み大沢右岸の小尾根に到着。

ところが、この小尾根も人間の歩行を阻む深藪、仕方なく沢側の斜面に降りて前進。
適当な所からもう一度、左上の小尾根に戻る。
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尾根はまともな道は無く同じ藪、だが右下には沢が見えるし、源頭に近づいて
いるのでもう進路は変えられない。
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すると、何時の間にかこんな作業道の上にいる。左に深藪の稜線があるところなど
かって背丈を越す笹薮で苦労した糠塚山を思い出した。
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所によっては少しハッキリした道になりホッとする。
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と、思ったのも束の間、棘のある草が密生する藪、体を斜めにして強引に進むと
着衣がバリバリと引っかかれる。

何となく、作業道が終わった雰囲気で今度はこんな林に掛かるが登りが始まった様だ。
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痩せた岩尾根を通過、こんなところでも藪を抜けた喜びの方が強い。
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進路に立ちはだかる大岩が続く。最初のは左を抜けたが二番目は右への長い迂回路。
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右下が鋭く切り落ちた一寸緊張する回り道を長く進むと左手の山手に三つほどの
トンガリ岩が見えた。ここに違いないと岩の直ぐ脇を廻って近づく。
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確かに大岩、ハックリ山は此れに違いない。ハックリとは「八栗」と書いてある記事も
あるが何しろ、地形図にも名が載っていないので何とも云えない。
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こんな岩にどうやって登るのだとウロウロしたら何の事は無い真ん中に割れ目が
あって一段登ると最大の岩の前。
但し左に切れ落ちていて足掛かりは地表に出てブラブラしている木の根一本のみ。

岩の右に廻ってみたが物凄い断崖、此れを下から見たらさぞかし立派な尖塔だろう。
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元に戻って周りの細い立ち木に掴まり、短足を精一杯伸ばして根っ子に足を掛けて
這い登る。頂上は狭く目印は期待に反してG氏もすかいさんも居なく、
フィーダー線のものが一つだけ。2006年に付けられた朱色のテープも
無くなっている。
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周囲はびっしりと樹葉が茂っていて冬場に見られると言う景観は皆無。
何となくがっくりした本日の爺イ。疲れたのではなく既に12.35、出発から二時間も
経過しているので世間相場との落差がこたえているのだ。標高1055m。
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まるで二畳敷き位の狭い頂上で昼食と休憩。12.55に下山スタート。
例のブラブラ根っ子、下を見ると一寸恐怖だ。
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振り返ってハックリ山。
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長い迂回路を抜けてホッとして振り返り。
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間もなく最初に迂回した岩を通り抜け。
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ほんの僅かの区間、登山道らしき場所を通過する。
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直ぐに鞍部に向かう草茫々の嫌な作業道。
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やがて、鞍部近くで左に分かれる道を発見、下っていくと左下に沢が見えた。
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何時までもこの小尾根を辿っていてもキリが無いので適当に斜面を下って沢に
降り立つ。
沢下りは馴れているので苦にならないし、特にこの辺の沢は必ず56号線に出るから
全く心配は要らない。
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右に左に流れを避けて進むと前方に堰堤が見えたが、両岸を見ても道が無いので
往路の沢とは違う模様。

やれやれ、小滝がある。靴も着衣も濡らせて立てかけた丸太を利用して下に飛び降り。
直ぐ先で本流の沢に合流した。何だ 唯の支流を下っていたのだ。
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そして堰堤の上に立つ。あれっ、見えるのは出発時に見た右の堰堤の駐車車両だ。
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県道に降り立ち、両堰堤の位置関係を見る。
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そこから車道をダラダラ登って駐車場所。到着は14.05。下り所要時間は一時間十分
ネットの所要七分と比べるのは無意味。
時間からしてもその他の予定は全てパス、帰路に霧積湖に寄る。観光地ではないので
人の気配なし。
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東の対岸に見えるこの山が最初に行こうとしていた三角点・水谷のある山。其の内に
行くからと声を掛けてR-18に向けて出発。もう、夏場の藪はやめるかな。
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安中市には73基の三角点があるが、山岳地帯が多い松井田地区が合併した事で
既に全てにタッチした高崎(群馬町・榛名町・箕郷町・吉井町を含む)・榛東・
吉岡の様に簡単には行かず現在43基まで。
そこで今日は霧積湖東岸の822.4mの「水谷」へ。其の序に霧積温泉近くに
ハックリ山とか大丸山とかの比較的簡単な山があるので若しかすると新規の
頂上標識のコレクションが出来ると思って先に寄る事にした。ところが
この辺の登山道無しの山は夏場には行くべきではない事を思い知らされ、
「序」のハックリ山だけで敢え無く沈没の情けない結果になってしまった。
ネットで見た往復記録は冬場とはいえ重鎮さん50分、
「やんちゃオヤジ」さん37分、「等高線の狭間」さん24分、特に24分の内で
下山7分だから殆ど天狗様の域で鈍足爺イには其の速さは「想定外」。
R-18から旧道に入り坂本を通過してNO.3カープからこの霧積温泉への路に入る。
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やや狭いこの県道は56号線だが「北軽井沢松井田線」と云うのだから不思議千万。
「専ら霧積温泉へのアクセス道路として使われる」の表現は判るが
「坂本から長野原町北軽井沢を結ぶ県道で一部区間を54号長野原倉渕線と重複する」
とあるので頭が混乱する。
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水谷川に沿う林道を右に分けて進み、霧積山登山口への案内の目印として屡ネットに
出てくる新幹線高架下を通過。この辺、サルの群れが見られると言うのでカメラの
電源を入れ両サイドのウィンドーを全開にして低速で進むもその甲斐も無く遭遇せず。
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少し先の大きなクランクを過ぎると右に橋が見えて舗装路が伸びている模様。
ここから車で入れるなら大丸山の直下まで到達出来るらしい。
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この碑には霧積上流ダムとある。ここから沢に下りても大丸へ行かれるとの記事もある。
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細くなった路を対向車が来ないことを願いながら蛇行していくと大掛かりな
道路補修工事の真っ最中で其れでなくても狭い路が車一台が漸くのギリギリ。
僅かの先に目印の二基並ぶ堰堤。筋違いの二つの沢への堰堤で右の堰堤脇が
駐車予定地だつたが工事関係者のものらしい車が二台も占拠していて駄目。
左の堰堤前に行くと染み出した水で泥濘状態、一寸足で踏んでも10センチも沈む。
困惑していると通りかかったプロパンボンベを積んだ軽トラの人が100M先に
停められると教えてくれた。そこは防災壁の近くの場所だった。
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さて、支度して元の堰堤前、左右どちらにするか迷ったが、道形の見える
左堰堤を選択して出発(10.40)。
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堰堤は随分古そうに見えるがプレートを見ると平成11年とあるから比較的新しいもの。
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堰堤右から乗り越えると、其の先は土砂で完全に埋まった沢。右に曲がる
沢に従って進む。
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期待通りにこんな作業道風な路が現れ気楽な登山を思わせる。
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やがて沢の分岐、本来なら右岸を辿って時計回りで源頭部をぐるっと回って
ハックリの北鞍部に行くのが無難なのだか、ここで余計な事を考えた。つまり、
源頭をパスして左岸を行けば直接北鞍部へ行けるかもと。で、右の沢に入る。
確かに短区間は作業道が明確。
が、忽ちこんな藪に遭遇して下の道形も大分怪しくなった。
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こんな所を進む。藪には馴れてはいるがここの難物は細い蔓が多くてガーンと
引き戻される。
其のたびに持ち上げて潜るのではどうにもならない。とうとう、降参して分岐に戻り。
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今度は左の沢の中を暫く歩く。
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やがてこんな作業道に乗って行くが長くは続かず藪。樹葉が濃くてナビは電波を
捉えられず沈黙したままだか、方位磁石としては役に立つ。大分、西寄りに
行き過ぎているようで目標の大沢からは離れすぎた模様。
道形から離れて藪を強引に突破して東に進み大沢右岸の小尾根に到着。
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ところが、この小尾根も人間の歩行を阻む深藪、仕方なく沢側の斜面に降りて前進。
適当な所からもう一度、左上の小尾根に戻る。
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尾根はまともな道は無く同じ藪、だが右下には沢が見えるし、源頭に近づいて
いるのでもう進路は変えられない。
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すると、何時の間にかこんな作業道の上にいる。左に深藪の稜線があるところなど
かって背丈を越す笹薮で苦労した糠塚山を思い出した。
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所によっては少しハッキリした道になりホッとする。
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と、思ったのも束の間、棘のある草が密生する藪、体を斜めにして強引に進むと
着衣がバリバリと引っかかれる。
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何となく、作業道が終わった雰囲気で今度はこんな林に掛かるが登りが始まった様だ。
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痩せた岩尾根を通過、こんなところでも藪を抜けた喜びの方が強い。
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進路に立ちはだかる大岩が続く。最初のは左を抜けたが二番目は右への長い迂回路。
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右下が鋭く切り落ちた一寸緊張する回り道を長く進むと左手の山手に三つほどの
トンガリ岩が見えた。ここに違いないと岩の直ぐ脇を廻って近づく。
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確かに大岩、ハックリ山は此れに違いない。ハックリとは「八栗」と書いてある記事も
あるが何しろ、地形図にも名が載っていないので何とも云えない。
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こんな岩にどうやって登るのだとウロウロしたら何の事は無い真ん中に割れ目が
あって一段登ると最大の岩の前。
但し左に切れ落ちていて足掛かりは地表に出てブラブラしている木の根一本のみ。
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岩の右に廻ってみたが物凄い断崖、此れを下から見たらさぞかし立派な尖塔だろう。
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元に戻って周りの細い立ち木に掴まり、短足を精一杯伸ばして根っ子に足を掛けて
這い登る。頂上は狭く目印は期待に反してG氏もすかいさんも居なく、
フィーダー線のものが一つだけ。2006年に付けられた朱色のテープも
無くなっている。
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周囲はびっしりと樹葉が茂っていて冬場に見られると言う景観は皆無。
何となくがっくりした本日の爺イ。疲れたのではなく既に12.35、出発から二時間も
経過しているので世間相場との落差がこたえているのだ。標高1055m。
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まるで二畳敷き位の狭い頂上で昼食と休憩。12.55に下山スタート。
例のブラブラ根っ子、下を見ると一寸恐怖だ。
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振り返ってハックリ山。
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長い迂回路を抜けてホッとして振り返り。
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間もなく最初に迂回した岩を通り抜け。
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ほんの僅かの区間、登山道らしき場所を通過する。
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直ぐに鞍部に向かう草茫々の嫌な作業道。
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やがて、鞍部近くで左に分かれる道を発見、下っていくと左下に沢が見えた。
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何時までもこの小尾根を辿っていてもキリが無いので適当に斜面を下って沢に
降り立つ。
沢下りは馴れているので苦にならないし、特にこの辺の沢は必ず56号線に出るから
全く心配は要らない。
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右に左に流れを避けて進むと前方に堰堤が見えたが、両岸を見ても道が無いので
往路の沢とは違う模様。
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やれやれ、小滝がある。靴も着衣も濡らせて立てかけた丸太を利用して下に飛び降り。
直ぐ先で本流の沢に合流した。何だ 唯の支流を下っていたのだ。
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そして堰堤の上に立つ。あれっ、見えるのは出発時に見た右の堰堤の駐車車両だ。
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県道に降り立ち、両堰堤の位置関係を見る。
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そこから車道をダラダラ登って駐車場所。到着は14.05。下り所要時間は一時間十分
ネットの所要七分と比べるのは無意味。
時間からしてもその他の予定は全てパス、帰路に霧積湖に寄る。観光地ではないので
人の気配なし。
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東の対岸に見えるこの山が最初に行こうとしていた三角点・水谷のある山。其の内に
行くからと声を掛けてR-18に向けて出発。もう、夏場の藪はやめるかな。
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