クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

鎌取山と桜山公園(1) H-21-11-26

2009-11-27 14:36:46 | 高崎・甘楽・藤岡方面
この頃、評判の桜山公園冬桜見物、序に鎌取山へも足を延ばす予定。

R-17・R-13で浄法寺信号を経て諏訪でR-462に右折、道標に従って
桜山公園へ。約0.5K手前で「日向」集落へ右折。



蛇行道を進むと山肌にぴったり張り付いたような集落が見えてくる。
この日向集落は「ひゅうが」ではなく「ひなた」と言うらしい。



約1Kで公民館の空きスペースに駐車。多くの石像物が並ぶ(10.57)。



低山とはいえ一応は登山支度をして斜向かいの登山口。
オヤッ、坂の途中のこれは冬桜。早くも花見だな。



この集落は花が一杯、路傍にはこれらが





急登の石垣の隙間にはこれ。





坂の途中で振り返ると桜山の北面が見えた。



やがて右折分岐の山手に目印の複数の石像物。
左端の大きな庚申搭の隣は猿田彦大神。



真中に双神ではないが道祖神か?



薄暗く竹も混生する杉林の中を登っていくと分岐、前回は左を使った
ので今日は右に進む。



蛇行すると林道の四つ角、本来は直進であるが、左に掲額のない
木製の鳥居があるので奥に何があるかを確かめるため左折して寄り道。



約0.5K程で社殿風な建屋が現われ、手前に石宮が三基と石碑。



石碑はここでも「猿田彦大神」。この神は日本書紀では「猿田毘古」
と表記されるが、天孫降臨の時に道案内をしたとされる事から
「道の神」「寨の神」として祀られている。よく祭礼などで神輿を
先導するため天狗面をかぶって猿田彦の役をしている情景をみるが、
この神の姿が「鼻長八咫、背長七尺」と書かれている為だろう。
そう云えば手塚治虫の「火の鳥シリーズ」に出て来るサルタヒコも
鼻が大きかったな。序に言えばこの「咫、」は「アタ」と読む古代の
長さの単位で掌を広げた状態で親指の先から人差し指の先までで
約18㌢、従って八咫とは144㌢だが、実際の意味は単に大きいと
いう事とされる。

その奥に社殿と思われる建屋が二つ、だが掲額の類の表示も無く
神社名は判らない。いずれ、その道の権威「かぐら」さんに
お伺いするほかは無いだろう。



一呼吸置いて神社を辞するが、林道はここで行き止まりなので
引き返す。だが、途中に「三高峠」への直通道が分岐しているので
左折。目の前にホダ木が一杯。よくハウスの中での椎茸栽培は
見るがこんな所のは役目を終つたものが集積されているのかな?



でもよく見ればこんな椎茸らしきものが生えている。



僅かの距離で「三高峠」の四つ角に到着(11.31)。



近くの動物捕獲檻の所から藤岡市ご推奨の「高山ハイキングコース」
の案内に沿って「りんどう峠」への細道へ。



踏み跡はどうも余り使われていないらしく極めて薄く、濡れた
落ち葉の堆積で判り難い。山裾を巡りながら斜面を縫うように
進むと急カーブの尾根跨ぎにこんな道標、多分尾根を下らない
ようにとの配慮だろう。



右が開けて藤岡の町並みと左手に赤城山。



展望台の「赤城時雨」が近いと思つて居たが突然踏み跡が消えた。
今までも数箇所の小崩落があったからさして気にもしないで進む。
斜面に巻き付くように道があった筈なのにまったく見えないので
何処かで間違えたと自覚。目の前にこんな記念の標識。探検隊と
一緒では駄目と判断して峠に戻ったが釈然としない。遂にボケ?



峠の四つ角から仕切り直しで今度は林道を西進(12.12)。



直ぐに現われる二股分岐は右を選択、目印の放置ダンプは未だ
そのままで蔦が絡まっている。



約0.8K弱の蛇行のダラダラ登りを経て「りんどう峠」の三叉路。



かつて付けた尾根の入り口のマークは健在。



ここからは東南に僅か150m、標高差40mで頂上台地の西端の筈。
かつての荒れ林は今や完璧に下枝下しや周辺雑木の伐採に手が
入れられ、真中に作業用らしい小道が一本ついている。




台地の西端には用途不明の白杭、ここから東北に向きを変えて
85mで広場風の頂上。



二等三角点がポツンと寂しげに。



依然として山頂標識も無いので即製のものを括り付ける。



近くに大山祇神が祀られている。しっかりした土台付き。
大山祇は「おおやまずみ」と読む神様で山岳・丘陵の守護神。
燦然たる系列を見ると娘に「木花開耶姫」、この娘が結婚した
「ニニギノ命」は神武天皇の曾祖父で天照大神の孫。その間には
「海幸彦」「山幸彦」がいる。



石碑の脇には鉾が立てられている。これは若しかすると天孫降臨に
の「天逆鉾」に因んだものかな?



現在でも高千穂の峰には巨大な天逆鉾があるのでフッと連想。



次ページへ続く
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