クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

篭ノ登山 東と西と H-26- 7-29

2014-07-30 14:21:04 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
雷雨の心配なしとの予報が出たので酷暑を避けて涼しい高原に行く事に。
今日の狙いは東篭ノ登と隣の西篭ノ登。毎年の恒例になりつつあった
水ノ塔からの周回は池の平から車坂峠までの夏季シャトルバスが
廃止になったままなので最後の3k程の遮蔽物の無い林道歩きを避けて
ルート変更。

自宅から47kmの二度上げ峠まで1時間20分掛かってしまつた。途中は随分
飛ばした気がするが街中の信号待ちと峠への登りがある為か?平均時速は
35km/hに過ぎない。峠から右手の駒髭山(1483m)は相変わらずの姿。
何時かこの山か下の鷹繋山を乗り越えて浅間隠山へと考えていたが
実現できない間にこっちの脚力が落ちてしまって断念している。



浅間方面を見たら意外に雲が多い。これでは篭ノ登からの展望が
駄目かもしれない。



何時もの通り北軽井沢信号を直進して広域農道を西進。一部の
キャベツ畑では収穫の真っ最中。畑の中に多量のダンボールが持ち込まれ
その場で箱詰め、それを小型トラックで集積して大型トラックが
搬送するという手順らしく、季節外なら思いっきり飛ばせる農道には
大小の車両が運行しているので40k/h程度。
やがて右手に糠塚山(1352m)の小さな四つ角、この山には北の三角点付近に
取り付いて稜線を南下するのだが身の丈を越す笹薮でガードされているので
夏向きではなく積雪時にスノーシューで行くのが楽だーーと言う事に
なっている。



この四つ角を車坂峠や嬬恋石楠花園方面に左折(南)、右に現れる村上山(1747m)
東裾を通過、「シャクナゲ園」と書かれた小さな道標の所を細道へ
右折してキャベツ畑の中を進む。



目標の山方面は相変わらず雲が取れていない。



付近の畑を見るとこの辺のキャベツは未だほんの子供。嬬恋のキャベツ栽培は
一圃場一作で二毛作は稀、、標高の低い圃場から四月中旬より順に
定植していき、7月末まで続く。収穫は6月末から始まるが7月には
早いところは収穫、遅いところは未だ幼芽の現象が見られるのだ。
限界高度は1400mと云うからここの1398mは限界高度ギリギリの畑。



畑地が終わると「桟敷林道」の入り口がある。
この林道は桟敷山南麓を縫った蛇行路で約7k程でr-94(東御嬬恋線)に
合流するが秋には黄葉のトンネルで見事な景観を見せる。



対向車も後続車も見えないので周囲を眺めながらのんびり走行して
5.8k地点で小桟敷山(1852m)登山口。ここには駐車場所はないので下山専用の
様な使われ方のためか?道標は落下寸前の傷み方。



更に0.5kで可なり広い桟敷山登山口駐車場(1931m、三角点は1916m)。
ここも夏場は人気無しか 駐車は一台のみ。



r-94を峠に向かうが大規模な道路工事中。峠に到着は8.57だが
時間が早いせいか車も人も少なく静か。ここでの標高は1730m位か。



地蔵峠の地蔵菩薩像、その一番右が多分「80番観音」の11面観音らしい。
東御市の1番観音に始まり、1町(109m)毎に道脇に安置され、旧鹿沢温泉の
100番観音まで続く。



記録では新旧二体あるとされるので一寸離れた右にあるこれが「新」の
方だろう。だがどうも此方は11面の雰囲気が無いので他の記録にある
「聖観音」なのかな?だが聖観音と云えば1面2臂の観音像は全てそう云われるし
この辺は爺イは良くわからない。



2009年頃、この1番観音を見たくて地蔵峠に来るときにR-18経由で大回り
してそれを確認したことがある。それが爺イの古いブログに載せてある
この写真で100体中の最大と言われる「如意輪観音」、作は高遠石工・
中山暉雲 1869年となっている。



この「100」とは秩父34、坂東33、四国33霊場をあわせたものと言われるが
面白いことに東御市に言わせると「東御市分は80番で終わり」となるし
嬬恋では「嬬恋村分は80番から始まる」とする。
計画は1864年に始まり完成は1873年。だから1984年設置の「新」は
この中に入らない?
因みに東御市は「トウミシ」と読む。理由は2004年に「東部町」と「北御牧村」との
合併で成立したが「御牧」の読みが「ミマキ」であり「御」はここでは「ミ」なのである。

峠から林道を4.5k程進むと池の平湿原の大駐車場、未だ車は少ない。
ここでの駐車料金は500円也。自宅から通算87k。



観光バスが到着して大勢が出発するが湿原に向かったのでこっちは
登山口に。ここは「兎平」となっている。2061mなので日陰はひんやり、
風か吹くと半袖では寒いくらい。



登山路の出だしの暫くは軽い下りが続くが随所に崩れ箇所を
修復した跡があり所々に資材が置いてあるので常時管理の
目が届いているようだ。



やがて登りが始まると露岩が次第に多くなり前途のゴロ岩が
想像される。



岩の急登にかかる。ここで稀有な珍事が起きた。亀足爺イが何と二組を
追い越したのだ。後から来た若手組にはサッと抜かれたが頂上まで
二勝一敗、混んでいれば良くて〇勝五敗位だが登山者が少なく距離が
短いためかな?何しろ兎平から頂上まで1kしかないのだ。最近の巨人の
一勝二敗ペースより遥かに勝っている。



やがて最後の登り、脇のロープはルートからのはみ出し防止のためで
登山補助用では無いので掴まっても役には立たない。



途中で息継ぎ休止の序に振り返ると池の平方面が良く見える。
右手の盛り上がりは「雷の丘」や「雲上の丘」「見晴らし岳」
などの2100m級の塊、正面の遠くは三角点のある三方ヶ峰らしい。



右手にはなだらかな湯の丸山2098mやトンガリの烏帽子岳2065m。
これらの山が篭ノ登より100mも低いとは一寸意外。



何とか頂上に到着。登山者は予想外に少ない(10.07)。



水の塔方面を赤ゾレ越に。ここからは1.1kあるので今日はパス。
代わりに0.5k程度の西篭ノ登をピストンする。



浅間方面はやや霞状態、黒斑・前浅間・浅間の三段重ねは肉眼では
微かに確認できる気がするが写真では二段にしか見えない。



三角点は一等で点名は「篭登山」2227.91m



頂上標識は「篭の塔」になっている。国土院地形図でも東御市観光協会の
パンフレットにも「篭ノ登山」なのに。若しかすると東御と嬬恋で
表示が違う?



これから行く西峰を見ながら一休み。群馬側の北から雲がぐんぐん
沸いて来て登ってくるが何故か稜線を越えられなく、上に向かい
更に東に流れてくる。南からの風に押し返されているのかな。
同じ現象を毛無峠でも見たことがある。強烈な西風に乗った雲の
流れが峠でぴたりと止まって東の鉱山跡には流れなかった。



もう一度、池の平方面を眺めて西篭ノ登に向かって出発。



ガラ場を少し下ってコブの上に来る。目標の山が良く見えるが
鞍部から70mの標高差の割合にはトンガリに見える。



もったいないくらいの下りをこなすと鞍部の小広場。ここから
左目のルートで登りが始まるが両山の標高が殆ど同じなので
下った分を登ることになる。



この岩場を両手も使った四つん這いで越えると直下の岩場。



距離は余り長くないが何処を歩いてもよい感じ。だが、岩に黄色の
ペイントで目印がつけてあるので成るべくそれに従って進む。



転倒も無く無事に頂上。狭いスペースに数組が休憩中。
本日の爺イ(11.03)。



今、下ってきた東篭ノ登山。矢張り北からの雲が半分掛かっている。



さっきと同じアングルで変わり映えしないが湯の丸方面。



ゆっくり昼食を済ませてから下山開始(11.35)。上から見ると目印マーク
が良く見えてルート選びは楽。



鞍部に帰着、前方に上り返しの東峰。



頂上手前のコブの登り、此処を過ぎれば頂上が良く見えるはず。



コブの上からは頂上を見ながらザラ場の登り、岩場より遥かに楽。



頂上北脇の木陰に入って休憩。空はもう秋の気配がする(11.57)。



一寸張り気味の足を十分休めてから三角点や赤ゾレに別れを告げて
下山開始(12.14)



岩場を下りきると平坦に近い露岩の路。



随分歩いた積もりの時にあと400mの標識があり、感覚と実態の違いを
実感。



後半は僅かな上りながら長い道、疲れた足にずしんと響いてくる。



漸く兎平に到着、出発時と様変わりで混雑している。どうやら団体さんの
集結が始まっているらしい。駐車場を見ると車は満杯、隣の大型車用
には観光バスが六台も止まっていた。



駐車場から再び地蔵峠、恒例によりソフトクリームを一舐め。



帰路はもう峠越えは嫌なので田代に出て嬬恋村を横断、大津から
何時もの道で伊香保、先日に続いて西群馬病院で生死を分ける
決断を迫られている友人を激励の後、帰宅。復路101kmの走行。


本日出会った数少ない花。











本日の損害ー安物ではないサングラス。多分最後に休憩して空などをのんびり
眺めていた三角点北側の潅木の下におき忘れ。

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