クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

山ヒルに追われて水晶山 H-18-6-24

2006-06-26 08:02:04 | 中之条・小野上・みなかみ・沼田・渋川
予定通り「新行山」を目指して353線で「四万」へ急ぐ。現地までは四万
バイパスで四つのトンネルを通過しなくてはならない長丁場、2つ目の
「湯原トンネル」を過ぎて連続した「犬麦」と「高野」の二つのトンネルを
抜けると左に「小倉の瀧」看板があるので「水晶山林道」へ左折、細い林道
を1㌔弱で「野外スポーツ林」駐車場に到着。自宅から57k。

早速、直ぐ脇の小倉の瀧看板から「新湯林道小倉支線」を歩き出す。(10.27)

無理すれば車の走行も可能に思える林道を進むと道標も多くあり、一応は
観光用の形は出来ている。

間も無く瀧への登山口らしい看板の多い広場に到着。しかし、ヒル注意の
看板を見てギョッとする。同じ中之条の高田山に生息する吸血ヒルは十分
承知しているがこの辺もヒルの名所とは迂闊であった。おまけに観光課の
用意した食塩水の噴霧ボトルは全て空とは無責任な。(10.45)
それでも実際にヒルの洗礼を受けていない爺イは何とかなるだろうと多寡
を括って目標の右手の稜線へ向って、尾根の垂れ先の踏み跡を辿った。
ところが、この踏み跡は直ぐに植林地に入りこんで消えてしまう。
しかし、尾根は間違っていないので、其の侭雑木の急登を稜線へ登り
上げる。やがて横に走るハッキリした踏み跡を発見。明かに尾根を目指して
の周り込みの道。これで安心と暫く道を辿った後の息継ぎ休止で、何気なく
靴をみたら驚いた事に両靴ともヒルがびっしりたかっている。吃驚仰天、
慌てて払い除け様としても払っただけでは落ちない。一匹づつ摘んで取り
除くがうっかりすると指にピッタリ吸い付いてくる。
相手が小さくても余りの数に恐怖を覚える。一瞬、かって牛伏山岳会氏が
高田山でやられて出血が止まらず医者に駆けこんだ話を思い出した。
(10.58)
幾ら取り除いても数十歩歩く間に又何匹も靴に貼りつく始末。どうして
良いか判らず今日は撤退と決めて、来た道を走り下り林道に引き返す。
小倉の瀧への道も同様らしいので瀧見物も出来ずに、では何処へ行こう
か考えながら駐車場に向う。途中の雑木林でカモシカ発見。里山にヒルを
ばら撒いているのはこのカモシカと猿だとか。写真を撮るため暫くカモ
シカと追いカケッコ。(11.32)

車に戻ってヒルの検査をしてから早めの昼食、近くの水晶山に行った事が
ないので、そこから「不納山」にでも行くことにする。午後の再スタートは
12.00丁度。林道から353線バイパスに戻り、直ぐに反対側の小道に
入って温泉街近くを下って、月見橋を渡ると旧353線に出るので直ぐ左折、
ほんの僅かで「水晶山登山口」の表示。(12.11)
路傍駐車で直ぐに遊歩道の舗装道路をジグザクに登る。最初の道標を過ぎる
と右手の石段の上に小さな神社。「八幡神社」としか表示はないが案内書
には「秋葉神社」。

漸く登山口らしい場所に到着(12.27)、大きな案内看板と共に、見たく
はなかったヒル注意板。ここのスプレーも空の侭。ここも駄目かと思った
が、道は日当り・風通しも良い遊歩道で、先ほどの湿気のある暗い林間道と
違うように見えるので、思い切って行く事にした。持参のポカリスェットは
塩分も含んでいるので、無いよりマシと考えて、予備のポカリをたっぷり靴や
ズボンの裾に掛けて山道に入る。

途中で何回も調べるがヒルは集って来ない。やがて急登に掛かると沢側に
金網が張ってあり、縁を掴むと楽に進める。(12.49)
何とか稜線が見えてくるジグザグ道でやっぱりヒルが来襲する。だが、
今度は数が少なく数匹だけ。少し余裕があったので何処から這いあがって
くるのか?暫く観察すると意外な事がわかった。ここのヒルは上から落ちて
来るわけでもなく、草に取り付いているわけでもない。湿った地面の落ち
葉の中に潜んでいて、先ず靴の裏に張りつくらしい。靴の裏の窪みの筋に
上手く身体をいれ、器用に触手を伸ばして靴の表にするっと這い出して
くるのだ。

判った所で靴の裏も綺麗に払って、ポカリを靴の裏に掛け、もう少しで稜線の
急登を進む。やがて道標付きの稜線着。

直ぐ右の鉄柵に保護された岩隗が頂上。(13.11)左に行けば稲包神社や
不納山への稜線。

石宮と頂上標識。標識の字が違っているのがご愛嬌。


このヒル責めでは不納山も駄目と判断、暫く休んでからポカリを掛け直して
一気に水晶山を下る。今度は2匹集っただけ。駐車場所で近所の人に聞い
たらこの辺では草むしりしてもヒルにやられるとのこと。カモシカよりも
猿の跳梁が酷いそうである。
帰りに「四万の欧穴」を見物してきた。八つあると書いてあるが深さ
1.5mの二つしかはっきり判別ができない。川底の固定的な位置で巨岩が
流れによって回転しつづけたために出来た穴だそうだ。それよりも渓流
全体の眺めが秀逸。(14.25-14.34)

何となく不完全燃焼で帰宅。山ヒル関連サイトでお勉強。

http://kitahata55.co.jp/untiku/yamahiru/yamahiru.htm


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